• Interview
  • 2017.1.12
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社員から見た
「あした会議」の効用

サイバーエージェントの中でも事業創出、課題解決の手段として大きく機能しているあした会議。

あした会議とは、役員がチームリーダーとなり社員とチームを組んで、サイバーエージェントの“あした”をつくる新規事業案や課題解決案などを提案する1泊2日の合宿です。

これまでにあした会議で設立が決まった子会社は28社。
あした会議で生まれた会社による売上は累計で700億円、営業利益は100億円にのぼり、その中には、サイバーエージェント・クラウドファンデイングやサムザップなども含まれます。

参加社員は年齢も部署も様々な社員。
今回はあした会議に参加する社員から見た、あした会議についてインタビューしました。

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執行役員 兼 株式会社A.J.A. 代表取締役社長 山田陸

初めて参加したのはいつでしたか?

山田:入社して2年目の、2012年4月です。
特段、あした会議に出たいというアピールはしていなくて。勢いのある若手枠として呼んでもらいました。
その時は(副社長の)日高さんがリーダーのチームに参加したのですが、事前のアイディアだしの段階から役員との視点のギャップに衝撃を受けました。
自分は社内のことしか考えていなかったけど、役員は社会的な時流も見て考えているのだな、と。
またあした会議本番でも、さらに社長とのギャップの大きを認識しました。

初めて参加したときに思ったことは?

山田:サイバーエージェントらしい決議の仕方だなということですね。
「あした会議で決まったから」と言えば、それは全社員にとって、ありになるんですよね。
単に役員だけが話し合って決まったことではなく、全員ではないとはいえ社員が参加しているというのが大きいなと思います。
社員が議論の場に参加して、また人の異動を伴うことも、会議に参加している上長が承認して、そしてみんな自分の部署の利益だけ考えているのではなく、会社の未来にとってベストな決議をしている、という。
あした会議というものを形成したことがサイバーエージェントにとって大きいのだなと思いました。

あと、初めて参加した当初は何もできなくて。
そもそも、あした会議に出す案を考える議論の中でも、話の8割くらい何を言っているのかわからない。
サイバーエージェントは事業の幅が広いから、それまで自分の部署以外についてはほとんど関わることがなく、社内の情報すらキャッチアップできていなかったんですよね。
議論にすら参加できない、悔しさを覚えました。

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あした会議での気づきを受けて行ったことはありますか?

山田:そういう悔しさもあって、まったく違う事業の同期だったり異なる畑の人と情報交換するようになりました。
そうすることで、社内や会社を取り巻く状況も理解できるようになってきたんですよね。

あと、チームリーダーである役員との議論の中で、何でそういった考え方をしたのか、気を付けていることがあるのかなどを聞きました。
そうしたら、「まずは社長の視点で考える」という答えが返ってきて。
一社員ではあるけれども、同じ決裁権があるものとして、自分が社長だったらどうするか、ということは最低限意識するようになりました。
そういったことを考えるのと考えないのとではコミュニケーションの仕方も全く変わってきて、より結論ファーストのコミュニケーションになった気がします。

決議の場としてのあした会議以外の意義についてどうとらえていますか?

山田:役員をはじめ幹部層の本気が見られる場というのが、大きいなと思います。
もちろん普段の業務でも本気だと思いますが、あした会議に参加するメンバーが寝ずに議論してそのまま参加して、という姿はほかでは見られないと思うんですよね。
逆に、プレッシャーの場としてうまく活用しているなとも思いました。

あと、参加する社員としては社長はじめ役員の視点を学んだり、目の前の仕事以外にも幅広い観点で物事を考える大きな成長機会になります。
参加できる社員は50人くらいと限られているけれども、参加するための努力は惜しまずしたほうがいいなと思います。
活躍している幹部であっても、あした会議に参加させてほしいとドラフト権をもつ役員陣に私信でメールを送っているほど。
若手で、全社的に名前も知られていないし...と遠慮していたらそのチャンスは一生回ってこない。
そこは貪欲になって、活躍・貢献できるポイントをアピールすることで、あした会議という成長機会を努力してでもつかんだほうがいいと思っています。

それに、自分で事業をやりたいと思っている人にとっては、自ら案をだしアピールし、自身にプレッシャーを与える宣言の場にもなる。
決議されなくても、その意欲は伝わるので、チャンスはいずれめぐってきます。
 

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あした会議の様子

実際に前回のあした会議で、自身が社長を務める株式会社A.J.A.の設立が決議されましたよね。

山田:A.J.A.はコンテンツレコメンドエンジンとして事業展開をしていて、子会社としたほうがスケールできると思って自ら提案しました。
あした会議で決まった、という事実により、これまで事業にかかわっていたメンバーもすんなり受け入れてくれました。


このあした会議は、他の社内の横軸組織でも行われるほど社内に広まりました。

山田:僕がオーナーを務めるYMCAという20代限定の社内若手組織でも、20代限定のYMCAあした会議というものを開催しました。
参加者は若手社員ばかり、本家あした会議にも参加したことがないメンバーがほとんど。

それであっても、若手だけで会社の未来を考える機会があるということ、また自ら直談判して新規事業を提案する機会として、第1回目は成功だったかと思っています。
部署や職種によって定量成果が出る人、出ない人 双方がいますが、定量成果が出にくく、それによって社内でも目立ちにくい人がこういった機会で成長したり宣言したりできるといいですよね。
優秀な若手の発掘と、将来性がある人材をより成長させる場として機能したら嬉しいなと思います。

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YMCAあした会議の様子