24時間365日、広告効果に向き合い続けるAIエージェント「効果おまかせAI」がもたらす価値
特許技術×トップコンサルの知見×独自技術。誕生秘話を事業責任者と開発責任者に聞く
2026年4月、サイバーエージェントのインターネット広告事業は、広告配信の入札・配信設定の自動最適化に特化したAIエージェント「効果おまかせAI」の提供を開始しました 。
配信データに基づくAIの継続学習により、配信状況を24時間365日※監視・分析し、改善施策を自動実行 。運用のスピードと精度を高め、広告効果の最大化を図ります 。
今回は事業責任者の池田と開発責任者の森に、開発背景やサービスの強み、本事業に携わる醍醐味について話を聞きました 。
※ 現時点では入札調整は日次、クリエイティブ自動精査は時間単位で実施。今後は入札調整も時間単位へと段階的に高度化予定
目次
Profile
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池田誠児
(株)サイバーエージェント
インターネット広告事業本部 AI オペレーションテクノロジー本部 「効果おまかせAI事業」責任者
AI Searchマーケティング事業本部 AIS戦略管轄 副統括
2017年新卒入社、インターネット広告事業本部第2本部へ配属後、Google、Yahoo、マイクロソフト等SEM領域のコンサルタントとして従事。2020年、サイバーエージェント全社総会最優秀ベストプレイヤー賞受賞。2022年に最年少でプレイヤー最高職・エグゼクティブに昇格。2023年に全社総会で最優秀ベストプレイヤーを再び受賞。2024年にプレイヤーからマネジメントへ転身し、複数部署で局長を務める。2025年、副統括に昇格し、「効果おまかせAI」事業の事業責任者を務める。 -
森啓輔
(株)サイバーエージェント
AI事業本部 AIオペレーションテクノロジーカンパニー 効果おまかせAI事業部 開発責任者
2021年新卒入社、AI事業本部配属後、小売企業や通信キャリアのデータを使ったDSP開発事業に従事。航空データを使った協業広告の開発責任者を経て「効果おまかせAI」開発責任者に就任。
24時間365日稼働するトップコンサルタントの叡智
─「効果おまかせAI」プロジェクトに従事するに至った背景を教えてください。
池田: 私は2017年の新卒入社以降、SEM領域のコンサルタントとして8年間、現場で広告運用に向き合ってきました 。その後、マーケティング戦略立案やマネジメント業務を経験し、現場で培った運用の知見をプロダクトとして形にするべく、本プロジェクトの事業責任者に就任しました 。
これまで培った広告運用に必要な要件やお客様ニーズの知見を生かし、現在はMetaやTikTokなど主要メディアの監修を行っています 。ビジネス視点における品質を私自身が細かく確認してプロダクトへ反映させている点は、「効果おまかせAI」の強みのひとつです 。
森: 私はこれまで、小売企業のデータを使ったDSPや、通信キャリアのデータを活用したマーケティングプラットフォームの立ち上げなど、広告領域の新規事業開発に携わってきました 。ANA X社との協業事業では開発責任者を務め、プロダクトを0から立ち上げるとともに、協業先でのエンジニア採用といった組織作りも経験しました。
技術面において、大規模データのハンドリングやアルゴリズム改善の経験が、現在のプロダクト開発には非常に役立っています 。また、多くのステークホルダーがいる環境で周囲と連携しながら事業を前進させた経験や、組織作りのノウハウも、今回のスピード開発に活きています。
─続いて、「効果おまかせAI」の特徴とコンセプトを教えてください。
池田: サイバーエージェントでは、「極シリーズ」や「審査AI」など、 広告効果を高めるためのAIエージェントを数多く展開してます。広告クリエイティブや運用オペレーションをAIで常に改善し続けることは重要であり、今後も媒体の特性や新機能の最適化を目指し、AIエージェントを多数開発していく予定です。
・クリエイティブ制作AI「極シリーズ」
・クリエイティブ審査AI「審査AI」
・アカウント構造設計(検索)「CA-GAS」
・広告配信運用AI「効果おまかせAI」
・PDCAサポートAI「シーエーアシスタント」
これらの中で、「効果おまかせAI」は「運用領域(入札・配信)」を担っています 。入稿されたクリエイティブの配信、構造設計、入札実行といった運用を24時間365日※AI駆動で行うサービスです 。
単なる業務の自動化・効率化にとどまらず、「人間が手動で運用する以上の成果を実現する」ことを見据えて設計されています。それを支える要素として、現場のコンサルタントの運用知見に加え、クリエイティブ領域を中心にすでに特許を取得、あるいは申請中の独自アルゴリズムがサービスの中に組み込まれています 。
森:開発チームが注力したのは、コンサルタントの思考プロセスのシステム化です。属人化になりがちな入札判断のルールを構造化し、AIがリアルタイムに学習して実行できる仕組みを構築しました。大規模データを安全かつ高速に処理できる社内の共通基盤を活用したことで、個人の知見をシステムとしてスケールさせ、24時間安定して稼働する状態を実現しています。
2倍以上の開発速度と生産性を実現するカルチャーと共通基盤
─これほどのサービスを、スピード感を持って開発できた要因は何でしょうか。
池田: 開発前のPoC(概念実証)で効果が確認されていたこともあり、早期のリリースが求められていました 。しかし、一般的に大規模なプロダクト開発においては、部署間のセクショナリズムが開発の足を引っ張ってしまうことが少なくありません 。技術的な都合だけで進んでしまったり、ビジネス側の意図が開発に伝わっていなかったりすることは、他社でもよくある課題だと思います。
森: そうですね。その点、サイバーエージェントには部署の垣根を排して、ビジネス、開発、研究の各セクションが同じ方向を向き、柔軟に動けるワンチームのカルチャーが根付いています 。
当社のエンジニアは自身の職務領域に閉じこもらず、改善アイデアを主体的に発信しますし 、今回の開発でもビジネスメンバーがAIを活用して的確に要件をまとめ、開発チームと緊密に連携してくれたことが非常に大きかったです。
池田: ビジネス側と開発側が最初から密に連携できたからこそ、膨大な開発量にもスピード感をもって対応できましたね。
森: はい。開発フローの中心に「AI-DLC(AI駆動開発ライフサイクル)」というフレームワークを取り入れたことで、従来と比較して平均で2倍以上の開発速度・開発生産性を実現することができました 。
また、技術的な壁だった「膨大な運用アカウントのデータ量への対応」についても、組織の連携に救われました 。各所からデータを収集・分析する仕組みをゼロから作るのではなく、AIオペレーションテクノロジー事業本部が持つ既存の共通基盤に機能を追加する形をとったのです 。基盤チームが私たちの目指す世界に真摯に向き合い、迅速に協力してくれた体制こそが、短期リリースの要因です 。
AI研究開発組織の強みと事業課題に挑む開発環境
─「効果おまかせAI」が持つ、独自の優位性はどこにあるのでしょうか。
池田:今後、類似の自動化サービスが登場したとしても、「効果おまかせAI」が高い広告効果を提供し続けることができると考えています 。なぜなら、当社には創業以来インターネット広告の最前線で蓄積してきたデータ量と知見、そして「AI Lab」の存在があるからです 。
池田:「AI Lab」は世界的なトップカンファレンスにも多数の論文が採択されている当社のAI研究開発組織であり、私たちが求める要件を先端の理論と技術を用いて高いクオリティで具現化してくれます 。
さらに、サービスの根幹にあるアルゴリズムは特許を取得しているため、他社が同様の仕組みを再現するのは容易ではないと考えています 。この技術が一連のAIソリューションすべてに活かされ、有機的に掛け合わされている点も独自の強みです 。
森: 開発チームの環境としても、ビジネスメンバーと「どうやったらこの運用をシステム的に美しく実現できるか」といった上流の要件定義から日常的に会話を重ねています 。単に仕様書通りにコードを書くのではなく、お客様が抱えるビジネス課題やマーケットニーズに直接関わることができるため、エンジニアとして非常にやり甲斐があります 。
自分たちが開発したアルゴリズムやシステムが、広告効果の向上や導入案件数の増加という「数字」としてダイレクトにフィードバックされるため、成果をリアルに実感しながら次の技術的挑戦へ向かうことのできる環境です 。
広告産業を変革するプロダクトと若手の挑戦
─これからサービスを導入する企業、また本環境に加わる未来の仲間へメッセージをお願いします。
池田: システムは森さんのチームが安定したものを開発し、導入・運用の実行フェーズにおいては、グループ会社であるシーエー・アドバンスと協力して万全のサポート体制を構築しています 。 実際に導入いただいた顧客企業からは、自動実行への懸念が解消されるだけでなく、「どんなクリエイティブを作るべきか」といった、より上流の戦略的な対話に時間を使えるようになったと、非常にポジティブなお言葉をいただいています 。
また、「効果おまかせAI」は現在が完成形ではなく、アルゴリズムのアップデートを繰り返す限り、成果が向上し続ける“継続的に成長するサービス”です 。
森: 事業の急成長に伴い、開発メンバーの採用強化が急務となっています 。ビジネスの根幹に入り込んでプロダクトをモノづくりから支えたい方、そして大規模なデータを活用してアルゴリズムの検証・改善を回す設計にチャレンジしたいエンジニアの方には、とてもエキサイティングな環境だと思います 。
池田: エンジニアはもちろん、ビジネスサイドも新たなメンバーを求めています 。 私たちの組織は20代中心の若手が主役となって、「広告効果を最大化する」というビジョンを最前線で体現しています 。「AI Lab」のリサーチャーやシステムエンジニアと共にアルゴリズムを考え、経営層とも戦略を議論しながら、マーケットの変革を自ら牽引したい方のご応募を、心よりお待ちしています 。
■本件に関するお問い合わせについて
サイバーエージェント インターネット広告事業本部 広報
mail: honbu_pub@cyberagent.co.jp
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新しい未来のテレビ「ABEMA」は、第二期となるABEMAアナウンサーの採用を開始します。アナウンサーの採用は、第一期以来10年ぶりとなります。
開局10周年を迎えた「ABEMA」。その黎明期、開局から2年後に誕生したアナウンス室には、積み重ねられた歴史も、道を示してくれる先輩もいませんでした。「ABEMAアナウンサー」という仕事そのものを、ゼロからつくってきたのが第一期のアナウンサーたちです。
その一人である西澤由夏は、バラエティ、ニュース、スポーツから海外取材まで、ジャンルを横断しながら第一線に立ち続けてきました。この仕事の魅力と厳しさ、そして初めて迎える後輩への想いを聞きました。