サイバーエージェント、TikTok広告で最上位賞を唯一受賞。売上200%増の成功要因とは?
TikTok for Businessが開催した「TikTok for Business Japan Awards 2024」。その中で、当社は高い売上成果を実現しビジネスインパクトを創出したとして、最上位「Platinum Award」を唯一受賞しました。
その背景には、どのような戦略と成果があったのか。
TikTok for Business Japan 執行役員の稲垣氏を迎え、当社 インターネット広告事業本部 TikTok局 局長 帆秋とともに、その舞台裏を紐解きます。
最上位賞を含む2部門を受賞、売上200%増の成功要因
─今回、2部門で受賞した『TikTok for Business Japan Awards 2024』とは、具体的にどのような成果を出した代理店に贈られるのでしょうか。
TikTok for Business Japan 稲垣氏(以下、稲垣氏):このアワードは、TikTok for Businessが主催し、日頃から積極的にTikTok活用に取り組んでいただいている企業や広告代理店を表彰するものです。
"Agency Category"では、特に、売上において高い成果を実現し、社内外での中長期的な取り組みによりビジネスインパクトを創出されたかどうかを重視しています。
今回サイバーエージェント様は、最上位の「Platinum Award」に輝きました。
また、「Quest特別賞」は、広告パフォーマンスを高度標準化する運用手法「TikTok Quest」において高い水準を目指して取り組まれた広告代理店を表彰するもので、今回8社を選出させていただいています。
帆秋:この度はこのような評価をありがとうございます。当社がTikTok広告に対して革新的なアプローチを実施し、継続的に努力を積み重ねた結果だと自負しています。
ーサイバーエージェントでは2021年に「TikTok局」を新設しています。TikTok専門の組織を設立した背景と強みを教えてください。
帆秋:設立当時、数あるプラットフォームのなかで、大きな伸びを見せていたのがTikTokでした。
いち早くTikTok専任体制を強化したことで、当社の強みである広告運用力やクリエイティブ力を活かしながら、既存のプラットフォームとはあらゆる面で異なるTikTokへの知見を深めることができました。
さらに、縦型動画の専門性を磨くために「縦型動画戦略局」を新設し、TikTok特化のクリエイティブチームも編成しています。これらの専門組織により、高度な広告運用力とTikTokに特化したクリエイティブ制作の両面で、他社にない強みを発揮しています。
また、新規案件の提案、既存案件の運用にも注力でき、クライアントに向き合う時間も格段に増えたように思います。その結果、前年比200%近い売上拡大が実現できました。
TikTok for Businessとサイバーエージェントの強い連携体制
稲垣氏:帆秋さんが局長をされている「TikTok局」における組織強化、ならびに「縦型動画戦略局」の新設や、注力営業局におけるTikTok広告のアンバサダーの擁立など、体制作りを2023年内で一気に実現いただきました。
このような強い体制をベースとし、当社を注力プラットフォームの1つとして位置付け、運用・クリエイティブ・計測などの重要分野において、サイバーエージェントさんの各専門チームの皆さんと各々の深堀りを行い、TikTok for Businessを改めて様々な角度から分析・評価いただき、数多くの広告主様のデジタルマーケティング活用につなげていただきました。
また、サイバーエージェント インターネット広告事業本部のメディア担当の幹部の方も含めて、米国やシンガポールにある当社のグローバル本社に訪問いただきました。
訪問を通して、本社のプロダクト責任者やエンジニアなどとディスカッションや意見交換を行い、TikTok for Businessの広告製品の品質改善や、機能拡充の側面においても大きく寄与いただいております。
帆秋:TikTok for Business内にもサイバーエージェントチームがあり、体制を整えて下さっているので、「TikTok局」設立時から定例のミーティングを週1~2回実施しています。
またコミュニケーションツールを双方で導入しており、いつでもすぐに連携ができるため、かなり密接なコミュニケーションが取れています。まさにワンチームでの取り組みが奏功したと感じています。
なぜ、TikTok広告にもっと注力すべきか?
─「縦型ショート動画」というフォーマットを普及させ、市場を牽引してきたといえるのがTikTokですね。
帆秋: 昨年の後半くらいから、クライアントの意識、TikTokを見る目や評価が変わってきたと感じているので、これからさらに伸びるのではないかと期待しています。
以前は若年層をターゲットとした通販系の企業様が多かったのですが、最近はユーザーの年齢層も広がっているので、業界・業種に関係なくTikTok広告は注目されています。
稲垣氏:5Gをはじめとするインターネット環境の改善とモバイルデバイスの性能向上に伴い、縦型フルスクリーンのショートムービープラットフォームが台頭し、関連マーケットが著しく拡大しています。
当社はTikTokにおいて、より滑らかで不快感のない広告体験を実現し、広告主のマーケティング成果を最大化するため、広告ソリューションと広告プロダクトの機能強化と品質向上に取り組んでいます。
TikTokでは、「おすすめ」フィードによって個人に深くパーソナライズされたコンテンツと広告がシームレスに視聴でき、短い動画が連続して配信されるため、1つ1つのコンテンツを飽きずに視聴される傾向にあります。
このため、新しい情報に対する受容性が高く、広告への態度変容も好意的かつ効率的に起きることがわかっています。
今後も、サイバーエージェントさんと密に連携し、この広告効果のマーケティング活用における「深さと幅」を追求してまいります。
帆秋:広告コンテンツの内容に加え、数も重要な要素ですが、AIの進化によって広告クリエイティブの量産も容易になりました。
当社ではTikTok専任のクリエイティブチームも有しております。TikTokのプラットフォーム特性に即したクリエイティブの検証と作成をし、クリエイターの能力を発揮するためにアセットやスクリプトを当社が提供する生成AIソリューションを使ってクリエイティブの多様性を高めています。ユーザー層の広がりや広告ソリューションの進化にあわせて、さらなる体制強化を図っていきます。
今後もより連携を強化し、世の中の流れをいち早く捉え、マーケットに大きなインパクトを残せるような取り組みを一緒に創っていきたいと思います。
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