エンジニアを志す若い世代を支援。
無料学習コミュニティスペース「CA Tech Lounge」とは

技術・デザイン

サイバーエージェントでは、“エンジニアを志す人のための学習コミュニティスペース”「CA Tech Lounge」を2023年5月に開設することが決定し、3月13日(月)より会員募集がスタート。現在多くの反響をいただいています。
当社ではこれまでにも、「リスキリングセンター」の設立や、社外向けの育成プログラムに取り組むなど、エンジニアの学び推進、キャリアアップ支援を積極的に行ってきましたが、今回新たに、エンジニアを志す若い世代を支援することに至った経緯や、「CA Tech Lounge」特徴を責任者の宝田靖広に聞きました。

Profile

  • 宝田靖広
    2019年新卒入社。AI事業本部にて新規事業のプランナー、営業を経験後、2021年に同組織の人事部へ。2022年10月からは技術人事本部に籍を変え、「CA Tech Lounge」の室長として責任者を務める。

人材育成に注力するサイバーエージェントならではのエンジニア支援

── 「CA Tech Lounge」はどんな仕組みなのでしょうか?

サイバーエージェントの社員からアドバイスを受けながらエンジニアとしての成長を図る学習環境です。会員になると、目指す職種や技術領域のもと、当社社員との定期的な面談を通じて、学習内容を決定し、当社オフィスビル内に設けられた自習スペースで学習を進めることができます。同じ志を持つ仲間が同じ空間で互いに高めあい、学ぶ環境だからこその成長機会があると考えています。

人材こそが最大の競争力であると考えるサイバーエージェントでは、かねてから人材育成に注力してきました。2021年に「リスキリングセンター」を設立し、日々の業務では得られない最新技術・高度専門知識習得のためのプログラムを社員に提供したり、社外向けにも「アカデミー」シリーズとして3ヶ月の集中学習カリキュラムを展開し、エンジニアの育成に取り組んできました。

この度開設する「CA Tech Lounge」では、より中長期的にサイバーエージェントと関わりを持ちながら成長するきっかけを作れたらと思っています。サイバーエージェントに入社せずとも、卒業生が将来エンジニアとして活躍していける足がかりになることを期待していますし、IT業界の共有課題であるエンジニア不足(※1)の解消にも貢献できればと考えています。

(※1)経済産業省「ITベンチャー等によるイノベーション促進のための人材育成・確保モデル事業」

仲間と共に
技術力を高め合う
成長環境


CA Tech Loungeは、サイバーエージェント社内にオフラインで設立されるエンジニアを志す方のための学習コミュニティスペースです。
入会試験はこれまでの実務経験、現在の所属などに関わらず受験可能です。

実践的なスキルと自走力の習得を目指す「CA Tech Lounge」

── どんな技術領域を学ぶことができるのでしょうか?

最初は機械学習エンジニア、データサイエンティストを志望する方を受け入れていこうと思っていますが、順次ほかの職種にも拡大予定です。
最初にこの技術領域を選んだ理由としては、この領域のカリキュラムや社内の研修制度が充実しており、ビジネスへの貢献・課題解決という観点でお伝えできる部分も大きいことや、社外からの注目度の高さからです。
(参考:新卒データサイエンティスト研修「DSOps研修」とは何か?

── どんな方に応募して欲しいですか?

エンジニアを志すやる気のある方であれば、学生・社会人を問わずご応募いただきたいです。応募の際のスキルレべルは問わないので、インターンや個人開発などの具体的なアウトプットがない方でも、独学でプログラミングを学習したことがあればご応募いただけますし、開発経験豊富な方で今のスキルをさらに向上させたいと思っている方も大歓迎です。

具体的には、以下に当てはまる方は、ぜひご応募いただきたいと思っています。
・独学でプログラミングを学習しており、将来的にエンジニア職を希望する方
・アルバイト/インターンなどで開発を行っており、さらに上のレベルを目指したい方
・大学での研究でコンピュータサイエンスを学んでおり、職業としての開発に興味がある方

今は独学でプログラミングを習得することもできますが、実際にエンジニアとして働く社員との関わり合いを通じて現場で使えるスキルを身につけられるところが「CA Tech Lounge」の特徴です。

経験が浅い方に関しては、目安として入会後半年で当社のインターンシップに参加できるようなレベルを目指すことを目標に置いています。

加えて、人事とのキャリア面談も予定しているので、エンジニアとしてのキャリアを作るうえでの不安点などを解消していただければと思っています。

── 選考フローを教えてください。

1.書類選考、2.課題提出型選考もしくはポートフォリオ選考、3.面接、の全部で3つのステップがあります。

まずエントリーの際に、ご自身についての書類を記載いただき、それをもって一次選考とします。その後、課題提出型選考かポートフォリオ選考のどちらかを選んで受験していただきます。課題提出型選考は、当社が提示する課題に2週間以内に回答いただくのですが、実務未経験の方でもご自身でキャッチアップを行えば期限内に回答可能な内容です。ハードルが高いと感じている方も、ぜひ取り組んでみていただきたいです。ポートフォリオ選考は、開発経験のある方向けに、これまでご自身が開発されてきた成果物/開発物をご提出いただく形の選考です。
通過した方には、面接にて「CA Tech Lounge」にかける熱意や、どんなエンジニアになりたいのかなどをお伺いします。どのステップもスキルではなく課題に取り組んできた姿勢や思いの部分を評価させていただきたいと思っています。

── 料金などは発生しますか?

会員費や受講料など、サイバーエージェントに支払う費用は一切発生しません。学習にあたって教材/PCをご自身で購入いただくことはありますが、教材については個々で担当メンターと相談しながら学習内容やカリキュラムを決定し、その内容に最低限必要なものだけを購入していただきます。
また、「CA Tech Lounge」のスペース内に設置してある書籍・モニター・Wi-Fiなどの設備は無料で使うことができるほか、会社内のカフェや食堂、コンビニも利用することが可能です。

── 会員はどんな成長が期待できると思いますか?

サイバーエージェントで活躍している社員たちのアドバイスのもと学習していただくので、実践的なスキルを身につけることができると思います。

また、マインド面では「自走力」をつけることができると思います。私たち社員は、会員の皆さんを“会社の後輩”のような気持ちで接し、成長の後押しをします。なので、教えてもらうのではなく、自ら学んでいく力を求めます。スクールに通ったり、一時的にカリキュラムを受講しても、そのあと継続的な学びがないとスキルが定着しないケースがあります。そうならないようにするには「自走力」がすごく重要で、自ら学んだ技術をさまざまなシーンで活用してもらえたらと思っています。

── オフィスに行く頻度は決められていますか?

会員同士がコミュニケーションできるようなラウンジとして、エンジニアを志す仲間同士で互いに高めあい、成長できる環境を目指しているので、原則として週2回以上はオフィスでの学習をお願いしています。もちろんテストや帰省などの諸事情があれば一定の期間オンラインのみで学習していただくことも可能です。

日本全体の技術力を向上させる役割を担いたい

── 最後になりますが、「CA Tech Lounge」が始まった経緯を教えてください。

「CA Tech Lounge」は、若手版のあした会議「YMCAあした会議」で決議されたものでした。もともとの課題感としては、開発力の向上が会社の競争力に繋がるこの時代において、優秀なエンジニアを採用することが大事なミッションの1つだということ。しかし経済産業省の試算(※1)によると、2030年には約79万人ものIT人材が不足するという予測もあり、エンジニア不足はIT業界における共通課題です。現時点でスキルがあるエンジニアを採用することはもちろん、まだ自分のスキルに対して自信が持てない人に対して門戸を開き、スキルアップできる場所を提供していく必要があると考えました。

私自身、「YMCAあした会議」に参加していたわけではなかったのですが、大学の頃から教職に向けての授業を選択するなど、人に何かを教えることや、人の成長を見守ることに興味があったので、責任者としてチャンスをもらえたのは嬉しかったです。

── なぜ未来のエンジニアを成長させる機会を作ろうと思ったのでしょうか?

当社のビジョンとして「21世紀を代表する会社を作る」、そしてパーパスに「新しい力とインターネットで日本の閉塞感を打破する」というスローガンを掲げています。
そういった中で「CA Tech Lounge」では、若手エンジニアの育成に貢献することで、自社だけでなく日本全体の技術力をより向上させる役割を担うべきだと考えています。

これまでプログラミングをやってきた方を対象にしていますが、高いハードルを感じ過ぎずに、サイバーエージェントという会社で一緒に学ぶことにワクワクする方、エンジニアになることに興味・希望がある方はぜひ応募してもらいたいなと思っています。

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