Mリーグチェアマン 藤田が語る
「麻雀も仕事も人生も、運7実力3」
2018年10月に開幕した麻雀プロリーグ「Mリーグ」。リーグのチェアマンを務める藤田は、「麻雀はビジネスの最高の教材になる」と常々話しています。不平等な配牌から早く大きくアガりを目指す麻雀は、ビジネスの世界の縮図のような面もあるとか。
藤田が麻雀をすることで鍛えた、勝負強さ、場を見る力、忍耐力など、仕事をする上でも大いに役立つ要素について語りました。
※転載元:プレジデントオンライン
麻雀も仕事も人生も運が7、実力が3
麻雀が自分の仕事に役立っているかと問われれば、間違いなく役立っています。麻雀から得られるものは、ビジネスや経営にも活かせます。実際、経営者の中には「麻雀と経営は似ている」と語る人が多いものです。
麻雀は、136ある牌を組み合わせて役を完成させていく頭脳ゲームです。伏せられた牌の山から一牌ずつ引いていくわけですから、実力だけでなく、運にも左右されます。そのせいか「麻雀は運ゲーだ」と言う人も少なくありません。私の感覚としては実力にそこまで差がなければ、運が7、実力が3といったところでしょうか。
運が7とは大きな割合に感じるかもしれませんが、少しだけ長い目で見れば、その3の実力で強いか弱いかがほとんど決まります。運がよいときと悪いときは誰にでもあるわけですから、ある意味平等です。すると残った3、つまり努力や才能といった実力の部分で大差がつきます。結局は「実力ゲー」なのです。
これは仕事や人生も同じでしょう。たまたまタイミングや巡り合わせなどの運がよく、うまくいった経営者がいても、実力が追いついていなければ長くは持ちません。そんな人を過去に何人も見てきました。逆に最初は運悪く躓いたとしても、腐らずに努力し続け、実力をしっかりつけておけば、いつかは報われる日がやって来るでしょう。
そもそも麻雀は最初から不平等。配られる牌によって運命がまったく変わります。いきなり上がりに近い配牌をもらう人もいれば、「クズ手」と言われるバラバラの人もいる。それでも歯を食いしばってやるしかない。できる限り、人より早く、高く上がりを目指すしかありません。まさに人生そのもの。泣き言を言っても、誰かを嫉妬しても、何も始まらない。苦しい展開が続いていたら「なんで俺だけこんな目に」とキレそうにもなりますし、チャンスだと思ったとき、逆に大きな失点をして深い傷を負うこともあります。
麻雀をするときは「早く楽になりたい」という気持ちが常にあります。みんなで水を張った洗面器に顔を突っ込んで、最初に顔を上げたやつが負けだと言われているゲームです。誰もが苦しい。最後まで苦しみながら耐え抜いて、洗面器から顔を上げなかった人が勝つのです。これ、本当は余暇にやるようなゲームじゃないかもしれませんね。
論理、数値だけに頼ってはいけない
なぜ、麻雀をすることでビジネスの手腕が磨かれるのか。会社には、エンジニア、営業、広報、経営者などさまざまな役割がありますが、麻雀は1人でこれら何役もこなしているようなものだからです。技術的に理に適った選択をしなきゃいけないし、相手の感情や場の空気を読めないといけない。捨て牌などを通じて他者に自分をうまく見せなければなりません。
さらに麻雀というのは、局面が常に変わっていく。そのたびに、現在の置かれている状況を正しく把握し、中長期的な展望に立ったうえで、最終決断という経営者的な仕事をやらなければいけません。しかし、人はどれかに偏りやすい。ひたすら合理的な選択を続けていれば勝てると思い込んでいる人もいますが、麻雀はそうはいかない。
局面ごとに、押し引きの判断が逐一変わります。つい一巡前までは、いい手が入ったから押すべきだと思っていたら、急に強い警戒を必要とする危険な局面に空気が変わる。合理的な判断だけでは間に合いません。理詰めだけで答えが導き出せるものだと捉え、理に適ったところに心の拠り所を求めると、とても危ないのです。
ーーー続きはプレジデントオンラインにて、お楽しみください
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