現代女性の悩みに寄り添う「ルナトモ」が伝えたい、ポジティブな毎日を過ごすための選択肢

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フェムテックや健康経営に関心が集まる昨今。女性の社会進出やSDGsへの理解の広がりをうけ、女性特有の健康課題対策に社会全体で取り組む必要性が高まっています。

サイバーエージェントは、今年1月に女性特有の疾患や悩みなどの健康課題の解決を目指した事業を展開する株式会社Lunatomoを設立。そしてこの度、女性とクリニックをつなぐ、ピルのオンライン診療プラットフォーム「ルナトモ」の提供を開始しました。

「忙しい毎日を送る現代女性のライフスタイルや悩みに寄り添いたい」そう話すのは「ルナトモ」提携クリニックであるグレイス杉山クリニックSHIBUYA 院長/産婦人科 岡田氏と、株式会社Lunatomo代表永友。「ルナトモ」を通じて伝えるべきこと、実現したい未来について語りました。

正しい知識と意識改革を
必要な女性にきちんとピルを届ける

グレイス杉山クリニックSHIBUYA 院長/産婦人科 岡田有香/ 日本産科婦人科学会専門医。2014年 順天堂大学医学部を卒業し、2014年聖路加国際病院で8年勤務。出産や手術、不妊治療の全てに携わる。聖路加国際病院では子宮内膜症や低用量ピルの診療とがん治療前の卵子凍結などにも携わり、杉山産婦人科で不妊治療を学ぶ。不妊治療に多くの方が苦しむのを見て、不妊治療に進む前から定期的に婦人科にかかり不妊予防を行う重要性を改めて認識し、グレイス杉山クリニックSHIBUYA院長に就任。生理の知識や妊活、卵子凍結についてInstagramでも発信している。
グレイス杉山クリニックSHIBUYA 院長/産婦人科 岡田有香/ 日本産科婦人科学会専門医。2014年 順天堂大学医学部を卒業し、2014年聖路加国際病院で8年勤務。出産や手術、不妊治療の全てに携わる。聖路加国際病院では子宮内膜症や低用量ピルの診療とがん治療前の卵子凍結などにも携わり、杉山産婦人科で不妊治療を学ぶ。不妊治療に多くの方が苦しむのを見て、不妊治療に進む前から定期的に婦人科にかかり不妊予防を行う重要性を改めて認識し、グレイス杉山クリニックSHIBUYA院長に就任。生理の知識や妊活、卵子凍結についてInstagramでも発信している。

岡田:これまで産婦人科医として様々な分野に携わってきた中で、特に課題だと思っていることは、多くの女性が婦人科受診に心理的なハードルを感じていることです。
産婦人科は妊娠や出産の時、もしくは病気になってから初めて行く場所と思っていたり、月経痛などは「我慢するのが当たり前」という風潮が今だ根強く残っています。

でも、女性の身体の不調には個人差がありますし、そこに重大な病気が潜む場合もあるんです。

永友:「ルナトモ」の調査でも約9割の女性が「痛みやだるさなど体調不良」や「イライラや落ち込みなど精神面の変化」というような月経に関する不便・不安を一度でも感じているにもかかわらず、実際に産婦人科に行った方は4割未満という結果でしたね。

岡田:例えば、生理痛中に痛み止めを1錠でも飲むのは月経困難症という病気なんです。月経困難症がある人の約70%は子宮内膜症になると言われていますし、それを放置すると不妊のリスクも高まります。
子宮内膜症はピルの服用などで予防する方法があるのに知らない方が多い。発見が遅れ手術しか選択肢がなくなる前に、予防的な知識を広めることは急務だと思っています。
 

株式会社Lunatomo 代表取締役社長 永友 絢子/ 2016年株式会社サイバーエージェント新卒入社。同年4月より株式会社タップル(旧:株式会社マッチングエージェント)に出向し、マッチングアプリ『タップル』のプロダクトマネージャーに従事。2017年よりサイバーエージェントの女性横断組織「CAramel」の運営に携わる。2022年1月ヘルスケアプラットフォーム事業を展開する株式会社Lunatomoを設立、代表取締役に就任。
株式会社Lunatomo 代表取締役社長 永友 絢子/ 2016年株式会社サイバーエージェント新卒入社。同年4月より株式会社タップル(旧:株式会社マッチングエージェント)に出向し、マッチングアプリ『タップル』のプロダクトマネージャーに従事。2017年よりサイバーエージェントの女性横断組織「CAramel」の運営に携わる。2022年1月ヘルスケアプラットフォーム事業を展開する株式会社Lunatomoを設立、代表取締役に就任。

永友:私は以前、日々忙しく働く中でホルモンバランスを崩し、体調が悪い時期がありました。生活習慣の改善など色々試したもののなかなか良くならなかった。そんなとき、婦人科でピルを処方され、以降継続してピルを服用しています。
しかし一般的にピルに抵抗がある方も多く、月経による体調不良の軽減や病気予防の効果よりも避妊というイメージが強いことも事実です。

岡田:出産回数が減った現代女性の月経回数は昔よりはるかに多く、その分、婦人系疾患トラブルが起こりやすい状態にあります。この事実を踏まえ、ピルを服用することで過多月経や月経痛の改善が期待できることを知ってほしいですね。

永友:「ルナトモ」のサービスリリースにあたって、たくさんの産婦人科の先生にお会いしましたが、ほとんどの方はピルを服用されていました。世の中へのピルの普及率とは大きく差があると感じましたね。

岡田:私も過去に月経が重くなる経験をし、その頃からピルを飲み始めました。それは病気の予防になるという認識があったからです。

永友:女性の体についての正しい知識や情報をきちんと伝えて、その情報格差をなくしていきたい。「ルナトモ」は、女性とクリニックをつなぐ架け橋のようなサービスになれたらと思っています。

岡田:私たち産婦人科医が知っている知識を、産婦人科の外来に来なくともできる限り多くの人に知ってもらうことで、必要な人にきちんとピルを届けたい。「ルナトモ」にそう期待しています。
 

「ルナトモ」はおうちで簡単診療、ピルが届く

永友:「ルナトモ」は、クリニックや産婦人科医師の“顔”が見えるプラットフォームという点に重きを置き、オンラインとオフラインとの垣根を超えたサービス展開が特徴です。

 

永友:これまでのべ3000人の方に話を聞き、その声を反映させました。

例えば、ピルを服用している方でオンライン診療を利用しない理由として「医師ときちんと話したい」や「検査がないのが不安」という声が多くあったのですが、「ルナトモ」ではすべて婦人科の医師が診察を行います。

岡田:ビデオ通話を活用して、表情や顔色など確認しながら一人ひとりの症状やライフスタイルに合ったピルの提案をしたり、身体の不調などを相談をしてもらえればと思っています。

永友:そして日々忙しい女性にとって、ピルを飲み続けるのはけっこう難しい。そこで、簡単に予約ができて、あとは予約時間に電話をするだけ、という手間を取らない設計にもこだわりました。診察後は最短で翌日に薬を配送します。受け取りも不要でポストに届くというところも好評です。初診も再診も無料なので、お薬代と配送料だけでご利用いただけます。

永友:より安心してルナトモを利用いただけるよう、今回の正式提供では、クリニックでのオフラインサポート「あんしん検査サポート」を新たに拡充しています。
ピルを安心して継続的に服用いただくことのサポートはもちろん、自身の身体について“知る”きっかけづくりや定期的な健康診断の一環として活用してほしい。そんな思いから、血液検査、経腟超音波検査、子宮頸部細胞診などの検査も対象としています。

岡田:オンラインだけでなくオフラインでもサポートがあるのは「ルナトモ」の特長です。自身の状況にあわせて活用しながら、手軽にピルの服用を継続していただければと思います。
 

多くの女性が心身ともに健康で自分らしく過ごせる社会を目指して

岡田:月経不調は女性特有のトラブルですが、月30日のうち7~10日も生理の不調に悩む生活は、女性だけでなく社会や企業にとっても大きな損失です。
月経随伴症状による1年間の社会的負担は6,828億円、その中で労働損失は4,911億円にもなるといわれています。

永友:私はサイバーエージェントの横断組織「CAramel(カラメル)」の運営を通じて社内の女性活躍推進に携わってきましたが、女性特有の健康問題への取り組みも欠かせないと感じます。毎月、重い月経不調に見舞われることは、女性が学業や仕事を行ううえで明らかなハンディキャップです。

岡田:女性は自分の体や健康について知り、向き合うことが大切です。
欧米では、産婦人科のかかりつけ医を持つことが一般的。思春期や月経が始まったら、母親が自分のかかりつけ医を娘に紹介することも当たり前です。日本でもそうなったらいいなと思っています。

ですので、「ルナトモ」を通して、女性が安心して生理痛やPMS、月経異常などの不調を婦人科医に相談し、適切に自身のメンテナンスできる機会を支援していきたいです。
そして、女性が健やかに働くことが日本にとってどれほど重要かということを訴えていきたいと考えています。

永友:「ルナトモ」は忙しい毎日を送る女性のライフスタイルや悩みに寄り添えるサービスでありたいです。私自身ピルに救われましたが、日々忙しい女性たちがポジティブな毎日を過ごせるよう正しい知識のもとピルを服用したり、身体の不調を気軽に医師に相談したりと、そういう選択肢があるということを多くの方々に広げられたらいいなと思います。

そのためにこれからも、女性の意見に向き合い、産婦人科医の岡田先生を中心とした産婦人科医の先生方の意見を多く取り入れながら、一人でも多くの女性が心身ともに健康で自分らしく過ごせる社会を目指していきたいです。

※健康経営における女性の健康の取り組みについて(経済産業省)

 

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