初の女性社員が語る、創業から変わらないサイバーエージェントらしさ

採用

1998年に設立したサイバーエージェントが2年目を迎える直前、3人目の社員にして初の女性社員として入社をしたのが、現在IR・SR室室長を務める宮川です。

代表取締役社長 藤田の代表著書、『渋谷で働く社長の告白(幻冬舎文庫) 』にも登場する宮川は、社員数3名のドベンチャー時代から、時価総額8,000億円超え(※2020年11月末現在)、社員数5,000人を超える企業へと発展を遂げるまでの過程を経験しています。創業当初から第一線で事業拡大を支えてきた宮川に、“今も変わらないサイバーエージェントらしさ”について話を聞きました。

IT業界黎明期
20畳一間のドベンチャーに入社を決めた理由

 ──1998年頃と言ったらまだまだIT業界黎明期で、サイバーエージェントも設立したばかりの“ド”ベンチャー時代ですが、なぜ入社をしようと思ったのですか?

代表の藤田とは、藤田が創業する前に務めていた会社の同僚でした。私はそこで経理業務をしていたのですが、藤田がバックオフィスのスタッフを探していて、声をかけてもらった感じです。当時、事業内容はインターネットということしか決まっていませんでしたが、黎明期ならではの高揚感は今でも覚えています。
 

IR・SR室 室長  
宮川 園子 
 
1999年設立間もない時に初の女性社員として入社。2003年より広報IR室を新設し、投資家向け広報業務IRに従事。米国金融専門誌「Institutional Investor」発表のゲーム、インターネット&ソフトウェアセクターにおいて「Best IR Professionals」に8年連続TOP3に選出され2020年1位を獲得。
IR・SR室 室長 
宮川 園子

1999年設立間もない時に初の女性社員として入社。2003年より広報IR室を新設し、投資家向け広報業務IRに従事。米国金融専門誌「Institutional Investor」発表のゲーム、インターネット&ソフトウェアセクターにおいて「Best IR Professionals」に8年連続TOP3に選出され2020年1位を獲得。

 ──インターネット業界に興味があったんですか?

インターネットが今後どうなるか全く想像もできませんでしたが、全てをゼロから任せてもらえることの面白さや、新しい産業に飛び込みたいという好奇心の方が強かったです。
ただ、当時20畳もないような小さなオフィスで、もちろん何も整っていない状況でしたし、お給料がもらえるかは不安でしたね。


 ──今からは想像もできない状態です・・(笑)。その当時のサイバーエージェントの様子はどのような雰囲気だったのでしょうか?

オフィスは合宿所みたいで、毎日が文化祭の前夜みたいでした。20代の社員が手探りで事業をつくって営業し、必死で業績をつくっていたので。会社の成長をダイレクトに感じられましたし、その一員であることに誇りをもっていました。


 ──バックオフィス業務は1人で行っていたんですか?

はい、アルバイトの方はいましたが社員が50人くらいになるまでは1人だったような。半年から1年足らずで会社の売上が数億円規模まで伸びていたので、経理業務に加え、急拡大にあわせたオフィス移転や、人材の採用などバックオフィス全般を担当していました。


 ─辛いと思ったことはなかったですか?

怒涛の日々で目の前のことに必死でそう思う余裕もなかったのかもしれません。でも、高い目標を絶対に実現しようという、強烈な意志や強い危機感を藤田が持っていて、自分もそのために何か役割を果たしたいと思っていたことは確かです。
 

創業当初から変わらないカルチャーとは?

 ──今では時価総額8,000億超え、社員数も5,000人以上と、会社規模も年々大きくなっていますが、今も変わらないカルチャーってなんだと思いますか?

若手社員の活躍を後押しする仕組みや、“チームサイバーエージェント”という熱量はずっと変わらないカルチャーだと思います。

サイバーエージェントは、今回のコロナのような予測しづらい状況下でも、環境の変化に応じてどう対応していくか、その中で競争優位性になっているサイバーエージェントのカルチャーをどう継続させていくのかを両輪で考え、それらを実現するための仕組みや取組をたくさん実践しています。

例えば、U30(30歳以下)で構成された若手活性化組織「YMCA」を中心に経営陣に提案する「あした会議」をオンラインで開催し、その内何案もが実施にいたるなど、若い社員の意見聞ける機会が多くあります。特に昔と違って社員も多様性に富んでいますし、思考性も違う中で、自分たちが活躍できる環境や事業を自分たちで提案し実現していくのはとてもいいことだと思います。

あとはなんと言っても“チーム・サイバーエージェント”ですかね。


 ──“チーム・サイバーエージェント”とは?

サイバーエージェントのみんなは、会社への帰属意識が強いというよりかは、一緒に働いている人が好きなんじゃないかなと。お互いを称賛しあう文化があり、リスペクトがあります。その共感意識が働きやすい環境の1つになっていますよね。

なので、コロナ禍で環境や働き方が変わっても業績を伸ばしている理由は、「みんなでこの事態を乗り切ろう」とチーム一丸となって成果に向き合う姿勢が大きな原動力になっていると思います。


 ──たしかにそれは感じます。それが故、カルチャーが強いとも言われますよね。でも、お互いがリスペクトしつつ、感謝の気持ちをしっかり成果で結び付けようとするカルチャーはいいですよね。

私はIR担当として投資家の方々とお話することが多いですが、これほど誇らしいことはないと感じています。全社員が全力で仕事を楽しみ、一致団結して働くカルチャーはどこにも負けない当社の競合優位性だと感じていますし、創業当時から変わらない“サイバーエージェントらしさ”です。
 

“会社を、楽しもう”
トリリオン企業を目指して

 ──これから入ってくる新入社員に求めていることはありますか?

昔のような働き方は難しい時代ですが、熱量・熱意を持って働いてほしいということでしょうか。今は環境の変化も激しく孤立感も生まれやすい状況ですが、1日の1/3は使うであろう仕事において、仲間と一緒に熱中できることを見つけてもらいたいです。それには、自分がいつも当事者であり続けることだと思います。


 ──10年後のサイバーエージェントはどうなっていると思いますか?

10年前から今が思いつかなかったように、これから10年も想像できないですね。インターネットに求められていることも変化していますし・・・。

でも確実なことは、“変化し続けられる会社”が今後生き残っていけると思いますし、その変化を起こすのはデジタルネイティブである若手社員であることに間違いありません。当社でも数々の若手社員を抜擢し、活躍できる環境をつくってきました。それが変わらなければ、将来も明るいと思っています。
 

この記事をシェア

新卒採用の公式SNSをフォロー

  • Facebook
  • Twitter
  • Instagram

記事ランキング

三菱UFJ銀行との協業から生まれた
「信頼でつなぐ広告 Bank Ads」

採用

テクノロジーと倫理が交差する、広告DXの実践

2023年、三菱UFJ銀行とサイバーエージェントは、金融データと広告技術の融合による新たな広告事業「Bank Ads」を立ち上げました。

信頼性を前提とした広告のあり方が問われる時代において、銀行が保有する1st Party Dataと、広告業界で培われた開発・運用ノウハウを掛け合わせ、安心かつ効果的な広告体験の実現に挑んでいます。

本記事では、プロジェクトの中心メンバーである杉山・伊藤の両名が、「Bank Ads」の誕生背景や具体的な開発プロセス、信頼と成果の両立を目指すための思想や仕組み、そしてテクノロジーとビジネスの境界線を越えたキャリア観について語ります。

Page Top