【対談】安心・安全な出会いで、若い世代を後押しする。高知県とタップルが進める恋愛・結婚支援の取り組み
2025年12月、高知県とマッチングアプリ「タップル」は、出会い・恋愛・結婚を希望する若い世代のニーズに応えるため、「出会い・恋愛・結婚応援に関する連携協定」を締結しました。
本記事では、高知県 濵田 省司 知事と(株)タップル代表取締役 平松が「なぜ今、自治体とアプリが手を取り合うのか」、その真意と安全な出会いへの想いについて語り合いました。
高知県が目指す、若者や女性に選ばれる高知の実現
平松
まずは、高知県における少子化の現状や、これまでの取組について教えてください。
濵田知事
高知県の総人口は昭和60年以降減少が続いており、直近では65万人を割り込んでいます。高齢化の進行により、年間の死亡者数が1万人を超える一方、令和6年の出生数は過去最低の3,108人となりました。
背景には、コロナ禍の影響に加え、特に若い女性の転出超過が続いていることがあります。こうした状況は、婚姻件数の減少や出生数の低下にもつながっています。
この傾向に歯止めをかけるため、人口減少対策のマスタープランとして「元気な未来創造戦略」を策定し、「若者や女性に選ばれる高知」の実現を目指しています。具体的には、
① 若者の所得向上の推進
② 移住・定住対策のさらなる強化
③ 多様な出会いの機会の大幅な拡充
④ 共働き・共育てのさらなる推進
の4つの方向性を柱としています。
この戦略の中で、年間の婚姻件数目標を2,500件に掲げ、何とか若者の出会いの場を広げ、一組でも多くの婚姻件数の増加に結びつけていきたいと模索をしてきました。例えば従来型の仲人さんのような地域の婚活サポーターのボランティアの方々に協力をいただいて、縁結びをお願いしていましたが、結果的に数十件の成婚実績にとどまっています。伝統的な支援も大切にしつつ、今の若者のライフスタイルに合った「新しいスピード感」のある手法が必要だと痛感していました。
なぜタップルと連携するのか―安心・安全を「スタンダード」に
平松
今回、マッチングアプリ「タップル」と連携を選択された、決め手は何だったのでしょうか。
濵田知事
こども家庭庁の調査※によると、既婚者の約4人に1人(25.1%)が、マッチングアプリをきっかけに出会っているという結果が出ています。これは、職場(20.5%)や学校(9.9%)をきっかけとした出会いを上回る数字です。
一方で、本県の県民意識調査では、「マッチングアプリ等で知り合いたい」と回答した割合は6~7人に1人(15.7%)にとどまっています。そこで、事業者の皆さまのお力をお借りしながら、県内でのマッチングアプリの正しい理解と利用促進を図り、若者同士の出会いの幅を広げていきたいと考えました。
中でも「タップル」は、ユーザー層が20代~30代前半と比較的若く、若年層へのアプローチが期待できます。また、マイナンバーカードを活用した本人確認や独身証明の認証制度を導入するなど、安全対策にも積極的に取り組まれている点を高く評価しました。
こうした理由から、本県ではタップルと連携し、新たな出会いの環境整備や、若者のニーズに即した交流機会の創出を進めていこうと乗り出しました。
調査手法:Web調査 調査エリア:全国 調査対象者:15-39歳の既婚の男女一般生活者 サンプル数:2000ss 調査期間:2024年7月8日~7月22日
濵田知事
一方で、「タップル」は、なぜ自治体との連携を進めているのでしょうか。
平松
私たちが運営する「タップル」は、「好きなこと」から恋の相手を見つけられるマッチングアプリです。「恋愛総量の最大化」をパーパスに掲げ、交際や結婚につながる機会を増やすことで、少子化といった社会課題の解決を目指しています。
今回の高知県との連携で、自治体との連携協定は12例目となります。中でも高知県は、「安心・安全」に対する意識が非常に高いと感じています。マッチングアプリは、安心して利用できてこそ、その価値を発揮します。我々としても、自治体と連携することで、安全な使い方に関する正しい情報を広く届け、若い世代が前向きに出会いに踏み出せる環境づくりに取り組みたいと考えました。
官民連携で取り組む、安心な利用環境の整備と多様な出会いの創出
平松
今回の連携協定による取組とその狙いはどのようにお考えですか?
濵田知事
先ほどからも話に上がっているように、まずは、マッチングアプリを安全に利用するための啓発に力を入れていきたいと考えています。タップルに導入されている、マイナンバーカードをスマートフォンで読み取り本人確認や独身証明ができる仕組みを体験できるイベントを開催し、正しい使い方や安全対策について理解を深めてもらいたいと考えています。
最終的には高知県を結婚を希望する未婚層が活動しやすい県にする狙いです。
平松
私たちも、高知県とともにマイナンバー認証の活用拡大を進め、全国のモデルケースになるような取り組みにしていきたいです。
マッチングアプリを通じた出会いにおいては、安全性が考慮されているサービスを選ぶことが非常に重要です。しかし、健全な婚活サービスだけに付与される「インターネット型結婚相手紹介サービス業認証制度」(通称:IMS認証)などについて、十分に知られていません。 タップルが実施するセミナーでは、そうした点についても講師から丁寧に説明し、安心して利用できる環境づくりをサポートしていきたいと考えています。
濵田知事
「タップル」と連携してマッチングアプリの利用を促進することで、若者の安心安全な出会いの機会が広がることを期待しています。「これだ」と感じる出会いがあれば、県としてもしっかり後押しをしていきたい。多様な出会いの形があることこそが、今の若者のニーズだと思っています。
平松
ありがとうございます。少しでも高知県の少子化対策、そして日本全体の課題解決に貢献できるよう、パートナーとして全力を尽くします。
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