挫折を知っている人間は強い
元甲子園球児の今
「体育会系だし、IT企業なんて無理だろう。」
「パソコンなんて触ったことないしな。」
「部活やってた自分って何ができるんだろう」
そんな風に思い、企業の選択を狭めている学生は多いと思います。
実際に企業選びをする上で大事なことはなんでしょうか?
体育会系の強みって本当に存在するのでしょうか?
今回は年前まで学生であった元高校球児で甲子園にも出場されたことのある1年目の社員さんにインタビューをしてきました。
(取材・文:19内定者)
Profile
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菅原 一貴
大分県大分市出身。立命館アジア太平洋大学卒業。
2018年、新卒でサイバーエージェントに入社。
インターネット広告事業本部 第二本部 西日本1局 所属。
2018年度インターネット広告事業本部GOODSTART賞 受賞。
高校時代は甲子園に出場した経歴もある。 -
三浦 拳利
サイバーエージェント19内定者。この記事の取材・文を担当。
「おかれた環境を最大限に活かす」1年目社員が明かす働き方
本日はよろしくお願いします!
こちらこそよろしくお願いします!
先月はインターネット広告事業本部GOODSTART賞(※)、受賞おめでとうございます。
ありがとうございます。
1年目だと大変なことばかりだと思うのですが、このような賞を受賞されるにあたって意識していた事はありますか?
賞を意識していたわけではありませんが、「おかれた環境において120%の成果を出したい。」という気持ちは常に持っています。
今でもわからないことは多いですが、毎日頑張って働いていますよ。
「おかれた環境で成果を出す。」というのは、昔から思っていることでしたか?
少なくとも大学時代からそうですね。
立命館アジア太平洋大学に入学した頃、全く英語ができず悔しい思いをしていたんです。
でもぼくが置かれたのは英語をがっつり学べる環境だったので、それを最大限活用して英語漬けの生活を送りました。
その結果、3年生のとき交換留学に行くことができたんです。
すごい・・・!
6000人規模の大学のうち100人程度しか行けないものですよね。自分も挑戦しようと思ったのですが、英語力がなさすぎて諦めてしまいました(笑)。
「挫折を知っている」から強い
菅原さんは高校時代、甲子園に出場されたとの事ですが、野球とITって全く関係ないですよね。野球を本気でしていた経験が仕事に役立つことってあるんですか?
野球に関わらず、学生時代に本気で部活動をしていた人たちは「挫折を知っていること」が強みだと思っています。
ぼくの場合、客観的に見ると、甲子園に出場しているので挫折してないように見えるかもしれません。
でも実は、何回も野球をやめようと思ったことがあるんですよ。
どんな時に辞めようと思ったのですか?
とにかく自分が高校野球をしていた時は理不尽なことが多かったんです。
結果を出しているのにレギュラーを外されたり、とにかく練習量が尋常じゃなかったり。
そういう時にはやめたいなと思いましたね。
ぼくも、試合に勝てないときや、プレーがうまくいかなかったときはやめたくなりました。それでも結果、「勝ちたい」という気持ちがあったからこそ乗り越えれたんだと思います。
そうですよね。それでもそのネガティブを押しのけて続けた経験はとても貴重だと思います。
ぼくの場合だと、今この瞬間はしんどいし辛いかもしれないけれど、半年後や1年後を見据えた時にこの経験は必要だと思うようにしたんです。
そう思うようになってからは、より一層野球に取り組めるようになりました。
当然仕事をしていると、ネガティブになることはたくさんあります。
しかし、そのような状況を経験している人としていない人ではその対処の仕方も変わって来るんです。だからこそぼくは、高校時代本気で野球をやっていてよかったなと思いました。
「挫折やネガティブを乗り越える経験」は必ず力になる。ということですね。
体育会系の学生にとっては励みになると思います。
・・・少し話は変わりますが、IT業界ってパソコンをかなり使うイメージがあります。はじめは苦労しましたか?
正直、かなり苦労しましたね。
Excelをよく使うのですが、4月になるまではほとんど触ったことがなくて。Excel以外にも、最初はわからないことばかりでした。
それでも先輩が教えてくれたことを業務外の時間でひたすら反復練習していたおかげで、こなせるようになりました。
「IT業界はパソコンのスキルが必要だ。」と思っている学生も多いですが、入社時点ではなくても大丈夫だということですね!
あるに越したことはありませんが、パソコンのスキルに関しては先輩がきちんと教えてくれるので気にしなくて大丈夫だと思います。
でも、教えてもらったことは早く自分のものにすることが大切です。
地方だからってビビる必要はない
菅原さんは大分県出身ですが、働きだしてから地方生が不利だと感じたことはありますか?
特に感じることはありません。
そうなんですね。では菅原さんが働くときに意識していることってありますか?
自分らしく働いていくために、常に「自然体でいよう。」とは思っています。
それはどうしてですか?
自然体で働けたほうが本当の自分の力が発揮できると思うんです。
後は、自然体でいれば、意識しなくても周りとの関係が上手くいくようになります。
自然体って大切なんですね。他にも意識していることなどがあれば教えて欲しいです。
とにかく元気でいることと、わからないことを素直に聞けるということです。
これはどの会社でも必要だとぼくは思っています。
先輩が忙しそうだと、わからないことも聞きづらいと思うのですが。
サイバーエージェントの先輩は、たとえ忙しくても聞けば教えてくれます。
でも、聞かずに黙っているだけではわからないままで終わってしまいますよね。勇気を持って素直に聞くことが大切です。
それができるのとできないのでは全く違いますか?
違うと思います。
「地方だから。」と勝手に諦めるのではなく、愚直に挑戦していってもらいたいです!
就活は素直になれ
菅原さんはそもそもIT関係に進みたいと思って就活をしていたんですか?
実はIT業界に関しては全く見ていなかったんです。
とにかく「自分が思う楽しいこと」を突き詰めて就職活動をしていました。仕事は人生の半分を占めるものです。
だからこそ楽しくあるべきだし、楽しく働ける場所を選びたいと思っていたんです。
菅原さんにとって「楽しい」とはズバリどのようなものなのですか?
ぼくにとって「楽しい=楽しいものを作る・高い目標を目指す」です。
その楽しいを要素分解した時に、「純粋に楽しい時間」と言えるのは遊んでいる時間だと思ったんです。その「遊んでいる時間にすること」の中では、ゲームに惹かれていました。
なぜゲームに惹かれたんでしょうか?
ゲーム関連の会社を調べているうちに、もちろんゲームを作っている時は楽しいだろうし、ゲーム会社が高い目標を掲げていることを知って、魅力的だなと思ったんです。
ではゲーム会社を中心に見ていたということですか?
そうでもなくて、いろんな業種の会社を見て、話を聞きに行きました。
実際に今は広告事業部で働いていますからね。
それはどうしてなのですか?
色々な会社を見ていた中の一つがサイバーエージェントでした。
サイバーエージェントの中にある事業部を見ているうちに「インターネット広告の未来を見てみたいし、作りたい」と思うようになったんです。
ゲームから始まり広告に行き着いた菅原さんですが、会社を見ていく中で何か意識していたことはありますか?
「自分に素直になる」ということです。
例えば、会社の説明会を聞いてみて、お世辞抜きで楽しそうだなと思ったら受けてみる。逆に話を聞いて、楽しくなさそうだったらやめる。これを徹底していましたね。
かなり極論ですね。
そうです。しかし、そうしなければ時間が無駄になってしまうので。
地方生にとって、説明会の時間はとても貴重なものなので無駄にはできません。
他にも何かあれば教えてください。
とにかく質問をしていました。
どれだけ楽しそうだと思っても、それはあくまでも自分で思っているだけです。
「楽しそう」という直感が正しいのかどうか。
それを聞くことで理想と現実のギャップの埋め合わせをしていました。
理想と現実のギャップを埋めることは必要だと感じます。
それを意識するだけでも企業選びの質は良くなる気がします。
これから人生の半分は働くことになるので、楽しい人と楽しい環境を重視することは必要だと思います。
自分にとって「楽しい=高みを目指せる環境」だと思っているので、これを読んでいる就活生にも嘘をつかずに取捨選択してもらいたいです。
就活をする中、何らかのかたちで自分を制限をしてしまっている人は多いと思います。
「周りが大企業を受けているから、なんとなく大企業かな。」
「自分はベンチャーには向いていないな。」
「体育会系はIT業界なんて入れないだろう。」
しかし、菅原さんの取材を通じて
「自分が楽しいと思ったことに素直になること」
という制限をつけるだけでも十分ではないかと感じました。
「自分に素直になる」ことを、一度、企業選びの1つの軸にしてみては。
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2022年より導入した「主席認定制度」において、10年以上当社のセキュリティ強化に真摯に向き合い続けている野渡が、主席エンジニアの1人に選出されました。
経営層、各開発責任者が絶大な信頼を寄せる野渡ですが、主席エンジニア就任時の思いを「10年以上にわたるチームの取り組みを、改めて評価してもらえたようで嬉しい」と語ります。長年セキュリティ領域に携わってきて感じる最近のセキュリティインシデントの傾向や、サイバーエージェントならではのセキュリティ対策のあるべき姿について話を聞きました。
なお、野渡が統括するシステムセキュリティ推進グループについて、詳しくは「『免疫』のようなセキュリティチームを作りたい~主席エンジニアたちが向き合う情報セキュリティ対策~」をご覧ください。