“SlerからWeb業界へ。
新卒を2回経験すると決めた理由”

バックエンド

中上 裕貴 (2022年新卒入社)

これまでの経歴について教えてください。

2020年に80人規模のSlerに新卒エンジニアとして入社し、保守運用や受託開発、自社開発のSaaSプロダクトの立ち上げに携わっていました。約1年半勤務したのち、2022年にサイバーエージェントに新卒エンジニアとして入社。今はAI事業本部の「Dynalyst」というオンライン広告配信プロダクトを担当しています。

学生時代の就職活動と社会人を経た就職活動では、企業選びの軸に変化はありましたか?

学生時代の就職活動では「裁量権」を軸に企業選びをしていたので、主に中小企業やベンチャーを見ていました。大学も情報系の学部ではなかったため、実務を通して技術力を磨くには、組織規模が小さく、裁量を持たせてもらえる環境の方が成長に繋がるだろうと考えていました。

実際1社目の会社では、仕事量も裁量も多かったおかげで、学びや成長実感は大きかったです。一方で受託開発の業務において5つほどの案件を同時進行で担当する状況が続き、1つ1つの案件に集中できないことに対してもどかしさを感じることもありました。

そんな中、自社開発のSaaSプロダクトの立ち上げにシステム実装担当として携わることになり、システム自体は高い評価を得たものの、事業としての雲行きは怪しい日々が続きました。担当するプロダクトですから、当然事業として成功させたい。しかし、入社後は技術力を伸ばすことを最優先にしていたため、ビジネス視点をどう持てば良いのか、何をどう努力すべきなのかが分からず、悔しい思いをしました。

この出来事をきっかけに、プロダクト開発が得意な会社で1から学び直したいという気持ちが強くなりました。そのため2度目の就職活動では「裁量権」に加えて「プロダクト開発で成功している会社」の2軸で企業選びをすることに。新卒入社1年半が経つ頃から、転職エージェントに登録したり、さまざまな企業の情報収集をスタートしました。そこで、サイバーエージェントでは社会人経験があっても新卒として選考を受けられることを知り、エントリーしてみることになりました。

サイバーエージェントはどんな印象でしたか?

「プロダクト開発で成功している会社」で働きたいと思っていたので、「ABEMA」のような知名度があるサービスを展開していることは凄いなと思っていました。また当時「ABEMA」では、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受けてエンタメ業界であらゆるライブや興行が中止になるなか、いちはやく「ABEMA PPV ONLINE LIVE」をリリースしたり、対応デバイスを拡大するなど、時代の流れをキャッチして素早くプロダクトに反映させる姿を見て、面白そうと感じるようになりました。

さらに企業研究を重ねるうち「ABEMA」以外にもたくさんのプロダクトを展開していること(※1)若手が活躍している企業であること、チャレンジを応援する社風があることを知りました。選考で出会うエンジニアの方からも、自分の仕事に誇りを持っていきいきと働いていることが伝わってきましたし、私が大事にしている「裁量権」もあることが分かり、どんどん志望度が高まりました。結果として他にも受ける予定だった企業は選考に進むことはありませんでした。

(※1)サイバーエージェントでは現在、孫会社等を含む連結子会社数は105社にのぼり、多岐に渡る事業を展開しています。

入社前に行っていた「内定者アルバイト」について教えてください。

サイバーエージェントでは内定者が入社するまでの期間、社員同等の実務を経験する「内定者アルバイト」という制度があり、それを活用して3部署で就業経験をさせてもらいました。最初は子会社のCyberZが運営する「OPENREC.tv」で2ヶ月、次に子会社のシロクで2ヶ月、最後はAI事業本部が展開する「Dynalyst」で1ヶ月の経験を積みました。

サイバーエージェントには「ABEMA」「Ameba」「タップル」など、よく耳にする toCサービス以外にも広告やスタートアップなど事業領域が多岐に渡るので、色んな部署を経験したい、且つビジネス側と距離が近い部署で働きたい、という2点を人事に相談したところ、該当しそうな部署をピックアップしてくれました。

3つの部署を経験して分かったのは、技術的に面白いポイント、キャリアの築きかた、成果の出し方などはそれぞれだということ。おかげで、自分が本当にやりたいことは何なのか、どんな時にやり甲斐を感じるのか、技術とビジネスの比率はどうありたいのか、将来目指したいエンジニア像がどんなものか、自分を見つめ直す機会になり、想像以上に有意義な時間でした。この内定者アルバイトが経験できることは、新卒入社する最大のメリットだと感じています。

結果的には、技術的な面白さと成果が数値で出ることへのやり甲斐、ビジネスとの距離の近さに惹かれてAI事業本部の「Dynalyst」へ配属希望を提出し、希望通りとなりました。

複数の事業部を経験して分かったことですが、サイバーエージェントは事業領域の幅も広く、技術選定も各部署で行われています。カルチャーやキャリアの築き方もそれぞれなので、今後目指したいキャリアの方向性が変わったとしても、サイバーエージェント内で実現していけそうだという安心感も生まれました。

同期はどんな存在ですか?

サイバーエージェントの新卒エンジニアはバックグラウンドが多種多様で、年齢幅も18〜30歳とかなり広いことは驚きでした。なので、私が社会人経験があるなんて誰も気にしていません(笑)みんな色んな経歴を持っていて、出会ったことのないタイプの人もいて、それはすごく面白いですね。

みんなに共通しているのは、フォロワーシップに長けていることです。新卒エンジニア研修でチーム開発を行う機会があったのですが、フォロワーシップ精神が多い人の集まりだと、こんなにもチームワークが発揮できて成果に繋がりやすいんだ、ということに気付きました。

「Re:Career採用」を目指す方に一言お願いします。

私からは「Re:Career採用」で入社するメリットをお伝えしたいと思います。というのも、実は私はキャリア採用(中途採用)で入社するつもりでいました。社会人経験があるのに、また新卒からスタートだなんて、キャリアを巻き戻していると感じる節がありましたし、キャリア採用(中途採用)の方が裁量ある仕事を任せてもらえるんじゃないかと思っていたからです。

この考えを改めるきっかけとしては、人事の方に「新卒入社だと内定者アルバイトの期間に色んな事業部を見れるから、サイバーエージェントでのキャリアを考えるうえでプラスになると思う。そして同期がいるって素晴らしいことだよ」と言われたことでした。振り返ると、自分のやりたいこと・キャリアの方向性が見えてきたのは、間違いなく内定者アルバイトの経験があったからこそなので、この選択をして本当に良かったと思っています。それにサイバーエージェントは新卒でも責任ある仕事を任せてもらえる環境なので、裁量については心配無用でしたね。

「転職」というと、まずはキャリア採用(中途採用)が思い浮かぶと思うのですが、新卒を2回経験するという手段があること、サイバーエージェントでは2回目の新卒入社も珍しくないし、みんなやり甲斐を持って仕事に取り組めているので、少しでも興味を持ったなら、ぜひチャレンジして欲しいです。

他の記事