リスタートの門戸を開きたい
サイバーエージェントでは、社会人として就業経験がある人が新卒採用にチャレンジできる「Re:Career採用」をスタートしました。
「Re:Career採用」をスタートしたきっかけは、新卒採用活動をしていると、学生に限らず、若手エンジニアと出会う機会があったり、就活時代に出会った学生と数年後に再会するといった嬉しいサプライズが時々起こります。それぞれの活躍を耳にすることが出来るのは人事冥利に尽きるのですが、キャリアについて悩んでいる姿を目にすることもあります。
どんなに悩んで選択したキャリアでも、仕事、働き方、仲間、雰囲気、熱量、ビジョン、実際に体験して初めて気づくこともあるでしょうし、様々な経験を経て、目指したいキャリアの方向性が変化することもあると思います。またどんなに優秀でも、新卒時点で希望する会社に入社できなかった方々がいることも事実だと思います。
そして彼らと話していると「状況を打破するためにチャレンジをしたいけれど、入社1年も経たないうちに転職できるスキルがあると思えない」といった迷いを抱えていることも分かりました。
昨年もそのような若手エンジニアと出会う機会があり、新卒としてチャレンジすることを勧めてみたところ、縁あって入社に繋がったのですが、その後本人からやり甲斐を持って仕事が出来ていると聞いたり、配属先からも良い評価をされているということを確認できたことから確かな手応えを感じたため、きちんと門戸を開きたいと思ったのがきっかけです。
新卒採用というと、その年に卒業した人が対象だと思っている人が多いと思いますが、該当年に入社が出来るのであれば、社会人経験がある方も本来は歓迎しています。しかし意外とこの実情を知らない人も多いため、改めて「Re:Career採用」という新しい採用枠組みを作ろうと思いました。
サイバーエージェントには今年89名のエンジニアが新卒として入社しましたが、実はそのうち5名は社会人経験者。「Re:Career採用」が、社会人を経験していても、新卒採用にチャレンジできることを広く知ってもらうきっかけになると嬉しいですね。
「Re:Career採用」3つの特徴
「Re:Career採用」の特徴は大きく3つあります。
配属部署の選択肢が豊富
キャリア採用(中途採用)は部門ごとの採用のため、基本的に選考を行った部署に配属されます。一方で新卒入社の場合は、本人の希望をもとに事業部・人事と摺り合わせを行い、一番活躍できると見込まれる部署に配属となります。可能な限り、当事者の希望を優先する方針のため、22卒の配属については、90%以上が第一希望の事業部に配属となっています。また、サイバーエージェントでは内定者が入社するまでの期間、社員同等の実務を経験する「内定者アルバイト」という制度があり、毎年約9割の内定者が様々な部署で働いています。内定者バイトや、各部署との社員面談を通じて、希望する部署を見つけていただきます。
新卒同様の育成環境
サイバーエージェントでは新入社員の現場配属後、一人ひとりにトレーナー社員がつく「トレーナー・トレーニー制度」という育成カリキュラムが存在します。トレーナーが、業務や目標の進捗を共に確認したり、定期的な面談を行ったりと、それぞれの特性に合わせて育成計画を考え、一日でも早くひとり立ちできるように実務を通してサポートしていきます。上司とは違った立場で、キャリアや仕事のヒントを与えてくれるトレーナーの存在は、成長速度を上げるために必要不可欠な存在です。
※参考記事
人も組織も成長する仕組み「トレーナー・トレーニー制度」
切磋琢磨できる同期の存在
入社が決まった後は、内定者研修や新卒研修も受けていただきます。新卒と同じように新たなスタートが切れることに加えて、切磋琢磨できる同期の存在は大きいと思います。数年後には、様々な部署で技術責任者やCTO、特定領域のエキスパートを務める人が出てくると思うので、そんな時に気軽に話をできる間柄であることは、良い刺激を受け合えるはずです。
エンジニアとして飛躍的に成長したい、と思う人にチャレンジしてほしい
サイバーエージェントが変わらず大事にしている採用基準として「将来性・伸びしろ」というものがあります。これを社内では「素直でいいやつ」と言語化していますが、「素直でいいやつ」というのは決してイエスマンということではありません。物事の変化や周囲の意見を素直に受け止めることができる人、さらに言えば変化に順応できる人です。
これに加えて、大きな挑戦をしてさらに成長したい意欲がある人に来てもらいたいです。サイバーエージェントには、自ら手を挙げれば挑戦させてもらえる環境があります。だからこそ、何事も当事者意識を持ち、主体的に動ける人には、どんどん面白い仕事がまわってきますし、活躍し続けています。
楽しいことばかりでなく、厳しい時期ももちろんありますが、それをともに乗り越える仲間がサイバーエージェントにはいます。そしてその挑戦を超えた先には新たな自分に出会えることができると思います。こういった環境に飛び込みたい、もう一度挑戦してエンジニアとして飛躍的に成長したいと、ワクワクしている方と出会えることを楽しみにしています。
※参考記事
15年目を迎えたエンジニア新卒採用、変わらず大事にしていること