プレスリリース

サイバーエージェント GEOラボ、生成AIのユーザー利用実態調査 第二弾を実施  検索の「生成AIシフト」が加速、利用率は半年で約1.5倍の31.1%へ伸長

~Google検索「AIモード」の認知率は10代は7割超、また10代の6割以上が検索手段として生成AIを利用、さらなる検索エンジンの代替が進む実態が明らかに~

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株式会社サイバーエージェント(本社:東京都渋谷区、代表取締役:藤田晋、東証プライム市場:証券コード4751)はインターネット広告事業におけるGEO研究を行う専門組織「GEO Lab.(GEOラボ) 」にて、生成AIのユーザー利用実態に関する調査 第二弾を、全国10代~60代の男女9,278名に実施しました。
2025年5月に実施した同調査と比較し、検索行動における生成AIの利用実態や、世代別の浸透度、利用サービス等について分析した結果をお知らせいたします。
さらに今回は、Google検索の「AIモード」に関する認知状況についても調査しております。
 
2025年5月に実施した「生成AIのユーザー利用実態調査」はこちら
https://www.cyberagent.co.jp/news/detail/id=32480 
 
 

  調査結果サマリー


●【利用率は急増】 「検索」手段としての生成AI利用率は、この半年間で21.3%から31.1%と約10ポイント伸長。特に、ChatGPTの利用拡大が顕著 。

●【若年層の浸透】 10代における「検索としての生成AI利用率」は64.1%に達し、全世代(31.1%)の2倍以上と大きく上回る結果に 。

●【検索の代替】 検索エンジンと生成AIを併用するユーザーの37.2%が、自身の検索行動の「半分以上」が生成AIに切り替わっていると回答 。


 

調査結果詳細  

1.  「検索行動」としての生成AI利用率は31.1%へ。半年弱で約1.5倍に急成長

「検索」を行う際に使用するサービスとして「生成AIを利用する」と回答したユーザーは、前回調査2025年5月の21.3%から、同年10月には31.1%と9.8ポイント増加しました 。
またサービス別では、「ChatGPT」の利用率が最も高く、前回の17.3%から25.5%と8.2ポイント伸長しており、検索行動におけるプラットフォームとしての存在感を強めています 。
 
 【図1:日常の検索行動において利用するサービス(全世代)】 ※複数回答可
 【図2:日常の検索行動において利用する、生成AIサービスについて(全世代)】 ※複数回答可

2. 10代の利用率は64.1%。若年層を中心に「検索=生成AI」が定着

世代別に利用率を見ると、若い世代ほど生成AIを検索手段として利用する傾向が明らかになりました。特に10代の利用率は64.1%と極めて高く、20代でも44.3%と半数に迫る勢いです 。 検索エンジン(Google/Yahoo! JAPANなど)やSNSと並び、若年層にとって生成AIはすでに当たり前の情報収集手段となりつつあります。
 
【図3:日常の検索行動において利用する、検索サービスについて(世代別)】 ※複数回答可

3. 併用ユーザーの約4割が、検索の「半分以上」を生成AIに代替

検索エンジンと生成AIの両方を利用しているユーザーに、検索行動の利用比率を尋ねたところ、「半分以上が生成AIに切り替わっている」と回答した割合は37.2%でした 。 これは前回調査(30.1%)から7.1ポイント増加しており、一度生成AIによる検索を経験したユーザーにおいて、従来の検索エンジンから生成AIへとメインの検索手段が移行しつつあることがうかがえます 。

【図4:検索エンジンから生成AIへの切り替わりの度合い】 ※双方利用中のユーザーに対し質問

4. 用途は「情報収集」よりも「比較検討」での活用が進む

生成AIを検索の「最初」に利用するシーンを分析したところ、単なる情報収集よりも、商品の価格や特徴、旅行の宿泊施設などの「比較・検討」フェーズにおいて、わずかながら利用率が高い傾向が見られました 。 
ユーザーは、広範な情報を集める段階だけでなく、情報を整理し意思決定を行う段階で生成AIの要約・比較能力を活用していると考えられます。
 
【図5:検索行動目的別で利用するサービスについて】

5. Google検索「AIモード」の認知率は約5割。10代は7割超が認知

Google検索の「AIモード」に関する認知状況(「知っていた」「名前だけ聞いたことがあった」の合計)を調査したところ、全体で49.8%と約半数が認知している状況でした。
年代別に見ると、10代の認知率が突出して高く72.6%(「知っていた」41.9%、「名前だけ聞いたことがあった」30.7%)に達しています。
一方、30代以降の認知率には大きな差は見られず、半数が「全く知らなかった」と回答するなど、新機能への関心度においても世代間ギャップが浮き彫りとなりました 。
 
【図6:Google検索「AIモード」の認知率について】



【調査概要】
調査名  :生成AIのユーザー利用実態調査 第二弾
調査対象 :全国の10代~60代の男女 9,278名
調査方法 :インターネット調査
調査期間 :2025年10月7日~10月8日
調査機関 :株式会社マクロミル
調査主体 :株式会社サイバーエージェント インターネット広告事業本部 GEOラボ
 
2025年5月に実施した「生成AIのユーザー利用実態調査」はこちら
https://www.cyberagent.co.jp/news/detail/id=32480 

 
 
■GEOラボについて https://www.cyberagent.co.jp/news/detail/id=32221 
サイバーエージェント インターネット広告事業において、ユーザーによる生成AIの検索利用と、それに対する生成AIの回答傾向の研究・分析することを目的に、GEO(Generative Engine Optimization)研究を行う専門組織として2025年7月に設立。
ユーザーによる生成AIの検索利用の実態調査や、生成AIの回答生成プロセスに関する推論メカニズムの研究を行い、またこれらの研究を通じて、生成AI時代における検索行動の最適化に向けたソリューションの開発につなげてまいります。