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2022年度新卒採用 エンジニアコース | 株式会社サイバーエージェント

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Team Interview

Developer Productivity

生産性を向上させサービス開発を支える
「Developer Productivity室」

サイバーエージェントは、開発者の生産性を向上をさせ、サービス開発を支える「Developer Productivity室」を2020年6月に設立しました。「Developer Productivity室」では、どのようなことを行っているのかについて、具体的な取り組み事例とともにお伝えします。

中尾 涼

中尾 涼
メディア統括本部 Developer Productivity室 サーバーサイドエンジニア

2020年新卒入社後、継続的デリバリシステム「PipeCD」の設計・開発に従事。エンジニア・クリエイターのための表彰式「CA BASE AWARD」でも最優秀ベストルーキー賞に選ばれる。
Twitter:@nakabonne

後藤 健

後藤 健
株式会社AbemaTV SRE

2017年株式会社サイバーエージェントに中途入社後、「ABEMA」のプラットフォーム領域全般の改善・運用保守に従事する。2020年11月より「PipeCD」導入に取り組んでいる。

「Developer Productivity室」の取り組み

所属している組織について教えてください。

中尾:私が所属している「Developer Productivity室」は、開発者の生産性向上を加速することを目的としており、コスト削減のほか、品質担保やチャンスポイントの増加に貢献し、サービス開発を支えていくことを目指しています。大きく3つの領域に分かれて活動しており、A/Bテスト&Feature Flagプラットフォームを開発しているチーム、クライアント領域の生産性向上に取り組んでいるチーム、そしてCI/CD周りを担当しているチームがあります。私は、3つ目に挙げたチームに所属しています。

その中で、中尾さんはどのような業務を担当しているのでしょうか?

中尾:前述したチームで「PipeCD」というOSSとして公開されている継続的デリバリシステムの開発に取り組んでいます。このチームでは基本的に仕様策定から設計、実装まで行います。そのため、類似プロダクトの問題点を分析してプロトタイプを実装し、本番に近い環境を再現しながら検証を重ねています。その中で、私は主に自動デプロイ分析やコンテナレジストリを監視する部分など、いくつかのコンポーネントを担当しています。加えて、プロダクトオーナーとしての役割も任せてもらっており、チーム内での議論の場でファシリテーターを務めたり、サイバーエージェントグループ内の各組織との連携も主体となって進めたりしています。現場の先輩エンジニアから様々なことを教えてもらえる機会となっています。

今の業務にどのようなやりがいを感じていますか?

中尾:自分たちでアイデアを出し合い、それを実装に落とし込んでいくことが楽しくてしょうがないです。もともと学生のときから開発者向けのツールをつくるのが好きでした。学生時代と大きく異なるのは、現在は社内で「PipeCD」の導入を進めており、ユーザーが近くにいて直接議論できることです。ユーザーインサイトを比較的掴みやすい環境があるので、しっかりと連携していきたいと思っています。
また、現在つくっている「PipeCD」はOSSとして公開しており、実際に社外に熱烈なコントリビューターの方々がいるので、今後も良い議論をしていきたいです。特に、"Thanks for inspiring me!" という類のコメントをもらったときが一番シビれます。

中尾さんが携わったプロダクトが、実際に導入された事例を教えて下さい。

中尾:内定者アルバイトのときに携わっていたCIシステムは、いくつかのサービスで本番導入されています。現在開発している「PipeCD」は本番環境で動く200個近くのマイクロサービスのデプロイに利用されていて、「ABEMA」をはじめとしたいくつかのチームに開発環境で検証してもらっている段階です。これから本番導入に本腰を入れていこうとしています。

社内組織の強みをいかし、より良い開発環境をつくる

「ABEMA」に導入しようとなった経緯を教えてください。

後藤:もともと「ABEMA」で本番環境にアプリケーションをデプロイするために使っていた自作のツールがあったのですが、開発してから数年経っており現状のデプロイ環境としてはやや使いづらいものとなってしまっていたため、改善が必要だと思っていました。そのときに、「Developer Productivity室」で「PipeCD」を開発しているということを知り、導入に取り組んでみようと思ったことがきっかけですね。

中尾:現在は、検証を進めるなかで見つかった課題などを後藤さんから共有してもらったり、「PipeCD」の機能開発の進捗を伝えたりする場を定期的に設け、本番導入に向けて連携をしています。

導入の決め手になったポイントはなんでしょうか?

後藤:決め手となった理由は、大きく2つあります。1つ目は、「PipeCD」は社内の人がメインのコントリビューターになっているOSSなので、完全に理解している人が社内にいるということです。新しいツールを使用する場合、ドキュメントを完全に読みながら検証をして理解をすすめ検討するという流れになります。社内なら最初に口頭で概要を聞くことができるので、リードタイムが少なくて済むというのはメリットだと思います。そのあと、実際に使ってみて、「ここの機能が使いにくい」、逆に「ここの機能が良いからもう少し足してほしい」などの要望を気軽に伝えられるのも、社内ならではですね。
2つ目は、「PipeCD」は競合の継続的デリバリシステムOSSよりも「ABEMA」にマッチしていた点です。先程中尾さんも話していましたが、本当によく分析しているなと感じました。特に「ArgoCD」「FluxCD」にないKubernetes以外へのデプロイ方法やSealdSecretの機能が用意されていること、「Spinnaker」よりも導入障壁が低いことが大きかったですね。

中尾:現場から上がってきている声を気軽に聞けるのは、こちらとしてもありがたいです。サイバーエージェントはメディア、広告、ゲームと事業領域の異なるプロダクトが多数存在しているので、敢えて技術統制を取っていません。ですので、本当に良いものをつくらないと使ってもらえない。その難しさがある一方で、ユーザーインサイトを掴みやすいので、すごく面白みを感じています。

後藤:確かに、「ABEMA」でも最初から「PipeCD」を利用する前提で始めたのではなく、他のツールと比較・検討した上で、今回は「PipeCD」を選んでいます。社内で開発されているから必ず選ばれるという保証はないので、逆にものづくりをする上での面白さはありますよね。

今回の取り組みを通して、どのようなことを成し遂げたいですか?

中尾:「PipeCD」が社内のデファクトスタンダードになることを目指しています。もちろん導入することを目的としているわけではなく、プロダクトに依存しない問題を専門のチームが解決にあたれる組織構造をつくりたいと考えています。サイバーエージェントの、技術選定をはじめとした様々な意思決定を各チームに任せる文化が好きです。その文化を残しつつ、共通化できる部分は共通化していけるようにしていきたいです。言うは易しですが、この取り組みは一筋縄ではいかないので、目の前のやるべきこと一つ一つに愚直に向き合っていきます。最初に「ABEMA」と一緒にいいものをつくり、他のチームにも展開していけたらと思っています。

後藤:私としては、「PipeCD」を使うことにより、「ABEMA」のデプロイ手法のさらなる統一化と安定化を図り、プラットフォームの信頼性を上げること、もしくは上げやすい環境をつくることを目的としています。現在、検証を進めていますが、まだ完全に導入を決めたわけではありません。ほかに使いやすいツールが開発されたら、それはそれでありがたいです。今は「PipeCD」がベストだと考えているため、中尾くんと一緒により良くしていけたらとは思っていますね。

中尾:頑張ります!よろしくお願いします!

後藤:実際に導入して開発者に広がったあとは、フィードバックが今以上に出てくると思うので、それを「Developer Productivity室」に提供することで、より使いやすいものになるという想像はしています。

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