
プレスリリース
サイバーエージェント GEOラボ、AI Overviewの利用率に関するユーザー調査を実施
10代のゼロクリック検索は7割超の一方、AI Overview内のリンククリックを一定頻度で行うユーザーは6割以上に
株式会社サイバーエージェント(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:山内隆裕、東証プライム市場:証券コード4751)はインターネット広告事業におけるGEO研究を行う専門組織「GEO Lab.(GEOラボ) 」にて、GoogleのAI Overviewに関するユーザー利用実態に関する調査を、全国10代~60代の男女9,278名に実施しました。
調査結果サマリー
●ウェブサイト訪問を伴わない検索行動、いわゆる「ゼロクリック検索」は全体で63.2%。10代においては73.6%に。
●一方でAI Overview内のリンククリックを「時々する」「よくする」の頻度のユーザーも全体で54.2%と、過半数存在。なお、10代においては66.1%に。
●特に10代・20代の若年層において、「ゼロクリック検索」も「AI Overview内のリンククリック」の頻度もともに高く、AI Overviewを使いこなしている印象。
●一方でAI Overview内のリンククリックを「時々する」「よくする」の頻度のユーザーも全体で54.2%と、過半数存在。なお、10代においては66.1%に。
●特に10代・20代の若年層において、「ゼロクリック検索」も「AI Overview内のリンククリック」の頻度もともに高く、AI Overviewを使いこなしている印象。
調査結果詳細
1. AI Overviewの表示状況
GoogleのAIによる概要(以後、AI Overview)は、2025年3月より日本でもすべてのユーザーを対象に表示されるようになり、当社においても1,030キーワードを対象にAI Overviewの表示状況を定点でモニタリングしてまいりました。
モニタリングから、AI Overviewの表示が6月をピークに77%の表示率となり、7月から10月にかけて48%から34%に推移していることがわかります。これにより、6月まではさまざまなキーワードでAI Overviewを表示させる、いわば「最大化」の方向で展開がなされていたところから、7月からは「最適化」に方向性が変化していることがうかがえます。
「AI Overviewが表示されるキーワード」と「表示されないキーワード」がはっきりと分かれるようになってきており、表示位置においても当初は最上位に固定表示されていたものが、キーワードによっては検索結果中段に表示されるようになるなど、ユーザーにとってのAI Overviewの有益性を踏まえた改善が図られていることがわかります。
モニタリングから、AI Overviewの表示が6月をピークに77%の表示率となり、7月から10月にかけて48%から34%に推移していることがわかります。これにより、6月まではさまざまなキーワードでAI Overviewを表示させる、いわば「最大化」の方向で展開がなされていたところから、7月からは「最適化」に方向性が変化していることがうかがえます。
「AI Overviewが表示されるキーワード」と「表示されないキーワード」がはっきりと分かれるようになってきており、表示位置においても当初は最上位に固定表示されていたものが、キーワードによっては検索結果中段に表示されるようになるなど、ユーザーにとってのAI Overviewの有益性を踏まえた改善が図られていることがわかります。
2. AI Overviewの情報のみで検索行動を終了する割合
AI Overviewの情報のみで検索行動を終了する頻度を、「終了することはない(0)」から「よく終了する(10)」までの11段階で調査したところ、AI Overviewの情報のみで検索行動を「時々終了する」「頻繁に終了する」「よく終了する」の割合は全世代を通して全体で63.2%という結果に。
昨今、「ゼロクリック検索」と呼ばれる、検索結果で満足しウェブサイトへの訪問を行わないユーザー行動の存在が、本調査でも明らかとなりました。
なお、世代別の検索行動の終了割合を見ると、10代は73.6%、20代66.8%、30代62.1%と、10代、20代の若年層ほど検索行動を終了する頻度が多く、AI Overviewを活用している様子が見受けられます。
昨今、「ゼロクリック検索」と呼ばれる、検索結果で満足しウェブサイトへの訪問を行わないユーザー行動の存在が、本調査でも明らかとなりました。
なお、世代別の検索行動の終了割合を見ると、10代は73.6%、20代66.8%、30代62.1%と、10代、20代の若年層ほど検索行動を終了する頻度が多く、AI Overviewを活用している様子が見受けられます。
3. AI Overviewに表示されたリンクをクリックする頻度
一方、AI Overviewの回答上に表示されるリンクをクリックする頻度について調査をしたところ、リンククリックすることが「時々ある」「よくある」という頻度のユーザーは全世代通して全体で54.2%に。
本件においても若年層を中心に割合が高く、10代で66.1%、20代で63.8%と、10代20代は6割以上がAI Overview上のリンクをクリックすることが「時々ある」「よくある」という頻度であることが明らかになりました。
ウェブサイト訪問を伴わない検索行動、いわゆる「ゼロクリック検索」が生まれている一方、AI Overviewが新たな検索行動の入口として機能しているという側面がわかりました。
本件においても若年層を中心に割合が高く、10代で66.1%、20代で63.8%と、10代20代は6割以上がAI Overview上のリンクをクリックすることが「時々ある」「よくある」という頻度であることが明らかになりました。
ウェブサイト訪問を伴わない検索行動、いわゆる「ゼロクリック検索」が生まれている一方、AI Overviewが新たな検索行動の入口として機能しているという側面がわかりました。
【調査概要】
調査名 :生成AIのユーザー利用実態調査における、AI Overviewに関する調査
調査対象:全国の10代~60代の男女 9,278名
調査方法:インターネット調査
調査期間:2025年10月7日~10月8日
調査機関:株式会社マクロミル
調査主体:株式会社サイバーエージェント インターネット広告事業本部 GEOラボ
「生成AIのユーザー利用実態調査」についてはこちら
https://www.cyberagent-adagency.com/news/920/
■GEOラボについて https://www.cyberagent.co.jp/news/detail/id=32221
サイバーエージェント インターネット広告事業において、ユーザーによる生成AIの検索利用と、それに対する生成AIの回答傾向の研究・分析することを目的に、GEO(Generative Engine Optimization)研究を行う専門組織として2025年7月に設立。
ユーザーによる生成AIの検索利用の実態調査や、生成AIの回答生成プロセスに関する推論メカニズムの研究を行い、またこれらの研究を通じて、生成AI時代における検索行動の最適化に向けたソリューションの開発につなげてまいります。