プレスリリース

消費者の自粛期間中の3大ストレスは「マスク着用」「運動不足」「外食ができない」。 自粛期間終了後の3大欲求は「旅行」「外食」「(リアル)ショッピング」、 3大願望は「買い占め・転売がなくなる」「国内生産が増える」「マスク着用・手洗い習慣の定着」

サイバーエージェント次世代生活研究所、withコロナにおける日本人の意識の変化について、全国3,094人を対象に意識調査、第2弾を発表

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株式会社サイバーエージェント(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:藤田晋、東証一部上場:証券コード4751)はインターネット広告事業における「サイバーエージェント次世代生活研究所」において、withコロナにおける日本人の心理状況や行動意識の変化、今後の願望について、全国3,094人を対象に意識調査を実施いたしました。なお、前回発表した「消費意識とメディア行動の変化」(※)に続き、第2回目の調査結果の発表となります。

調査概要と実施の目的
本調査は、日本の消費意識およびメディア行動意識がどのように変化したかを定量的に把握することを目的とし、新型コロナウイルス感染拡大防止のための緊急事態宣言の解除後に、15歳以上から60代までの全国3,094人にインターネット調査を行いました。自粛期間前・自粛期間中・自粛期間後の3期間における、心理状況や行動意識の変化について比較を行うことで、各期間における日本人の価値観や行動変容を把握するとともに、新型コロナウイルス感染拡大によって日本人に定着した新たな価値観を明らかにします。
(調査期間:2020年6月5日から6月8日)

調査項目
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【1】自粛期間中の心理状況について
Q1:自粛期間中、ストレスに感じていたこと
Q2:自粛期間中に起きた変化の中で、よかったと思えること

【2】自粛期間前後の生活・意識の変化について
Q3:自粛期間前後で意識が変わり、かつ自粛期間終了後も意識し続けたいこと・やりたいこと
 Q3-1【衛生・医療】について
 Q3-2【健康・運動・食事】について
 Q3-3【ファッション・美容・住居】について
 Q3-4【仕事・アルバイト・就活・転職】について
 Q3-5【人間関係】について

【3】自粛期間終了後の望みについて
Q4:自粛期間終了後、やりたいこと 
Q5:自粛期間終了後、変わってほしいこと
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本調査からみえたトピックス

・自粛期間中の三大ストレスは、「マスクをすること、しなければならい空気への疲れ」「運動不足」「外食ができない」。
・自粛期間中の良かった変化は、「衛生面に気をつけて生活するようになった」「人生何が起こるか分からないことが知れた」「家族と過ごす時間が増えた」。
・【衛生・医療】において、自粛期間終了後も継続したいことは、「手洗い・うがいをこまめにする」「マスク着用」「3密を気にする」。
・【保健・運動・食事】において、自粛期間終了後も継続したいことは、「十分な睡眠」「規則正しい生活を心がける」「不要な外食をしない」。
・【ファッション・美容・居住環境】において、自粛期間終了後も継続したいことは、「部屋の掃除をこまめにする」「断捨離をする」「自宅で過ごしやすい服を購入する」。
・【仕事・アルバイト・就職・転職】において、自粛期間終了後も継続したいことは、「仕事中もマスクをつける」「衛生管理を重視しながら働く」「安定志向になる」。
・【人間関係】において、自粛期間終了後も継続したいことは、「家族の健康を気にかける」「家族を今まで以上に大切にしたいと思う」「家族と過ごす時間を増やす」。
・自粛期間終了後にやりたいことは、「旅行をする」「外食をする」「ショッピングをする」。
・自粛期間終了後の願いは、「買い占めや転売がなくなる」「国内生産を増やす」「マスク着用や手洗い・うがいの定着」。

【1】自粛期間中の心理状況について

Q1:新型コロナウイルス感染症拡大による自粛期間中、ストレスに感じていることをすべてお選びください。

Q1:FINDINGS 

自粛期間中の三大ストレスは、「マスクをすること、しなければならい空気への疲れ」が約半数の49.1%を占め、「運動不足」40.4%、「外食ができない」37.3%と続く。
全体を通して見えたことは、コロナウイルス感染拡大によって新たな習慣となった、「しなくてはいけなくなったこと」(「マスクをすること」「日頃買わないものにお金がかかる」「除菌をしなければならない」)および、これまでできていたが「できなくなったこと」(「運動不足」「生活必需品が品薄で手に入りにくい」「旅行・観光に行けない」「休みの日に遊びに出かけられない」)が上位を占めたことである。 

Q2:新型コロナウイルス感染拡大のよる自粛期間中に起きた変化の中で、よかったと思えることをすべてお選びください。

Q2:FINDINGS

自粛期間中に起こった良い変化は、手洗い・うがいなど「衛生面に気をつけて生活するようになった」が最も多く36.4%で、「人生何が起こるか分からないことが知れた」27.6%、「家族と過ごす時間が増えた」24.5%、「コロナ禍で勤務する人への感謝が生まれた」24.1%と続く。
全体を通して、これまで意識を向けていた事柄への意識が薄くなったことが分かり(「出費が減った」「メイクをする時間が減った」「衣服を選ぶ時間が減った」「節約意識が生まれた」)、代わりに、家での生活を重視するようになったことがわかる。(「家族と過ごす時間が増えた」「家事をする時間が増えた」「料理の頻度が増えた」「趣味に使う時間が増えた」「よく掃除をするので家が綺麗になった」)
加えて、健康・衛生意識の高まり(「衛生面に気をつけて生活するようになった」「健康に気を使うようになった」「睡眠時間が増えた」)と、人生や社会について考える機会が増えた(「人生何が起こるか分からないと知ることができた」「医療従事者などへ感謝の気持ちが生まれた」「これからの人生や自分について深く考えることができた」「人とのつながりを実感できた」)、といったことを示す項目が上位を占める結果となった。

【2】自粛期間前後の生活・意識の変化について

Q3: 新型コロナウイルス感染拡大による自粛期間中、自粛期間前から意識が変わったことをすべてお選びください。またその中で、自粛期間終了後も意識し続けたいこと・やり続けたいことをすべてお選びください。 

Q3-1:【衛生・医療】について

Q3-1:FINDINGS

【衛生・医療】について、自粛期間中において自粛前と比べ意識・行動が変わったことで、最も多かった回答は「マスクを着用する」70.2%、次いで「手洗いとうがいをこまめにする」61.8%、「外出を控える」44.8%だった。
上記に加え、自粛期間終了後も継続したいことにおいては、「手洗いとうがいをこまめにする」57.4%、次いで「マスクを着用する」50.6%、「3密を気にする」35.9%という順だった。
“自粛期間中の意識の数値”と“自粛期間終了後の継続意向の数値”で最も差が大きかったのは、「外出を控える」25.7ポイント差、次いで「マスクを着用する」19.6ポイント差、「3密を気にする」13.1ポイント差、「自分がコロナに感染してないか気にする」12.9差、「人ごみ避ける」12.9差となり、自粛期間後にこれらの項目の意識が特に緩んでいるであろうことが予想される。

Q3-2:【健康・運動・食事】について

Q3-2:FINDINGS

【保健・運動・食事】について、自粛期間中において自粛前と比べ意識・行動が変わったことで、最も多かった回答は「不要な外食をしない」32.23%、次いで「十分な睡眠をとる」30.0%、「規則正しい生活を心がける」22.6%だった。
自粛期間後も継続したいことは、順に「十分な睡眠をとる」24.9%、次いで「規則正しい生活を心がける」19.8%、「不要な外食をしない」19.6%だった。
自粛期間中の数値と、自粛期間後の継続意向の数値は、
“自粛期間中の意識の数値”と“自粛期間終了後の継続意向の数値”は、多くの項目において大きな差が見られなかったが、唯一、「不要な外食をしない」だけが、12.7ポイント差と数値の差が大きく、自粛期間終了後、消費者の外食行動が大きく増えているであろうことが予測できる。
 

Q3-3:【ファッション・美容・居住環境】について

Q3-3:FINDINGS

【ファッション・美容・居住環境】について、自粛期間中において自粛前と比べ意識・行動が変わったことで、最も多かった回答は「部屋の掃除をこまめにする」23.1%、次いで「断捨離をする」21.2%、「自宅で過ごしやすい服を購入する」12.6%だった。
また、自粛期間後に継続したいことは、最も多かったのが「部屋の掃除をこまめにする」20.6%、「断捨離をする」16.2%、「自宅で過ごしやすい服を購入する」7.5%だった。
“自粛期間中の意識の数値”と“自粛期間終了後の継続意向の数値”は、多くの項目において大きな差が見られなかった。
強いて挙げると、化粧品の購入意向を示す項目(「化粧品の購入が減った」6.8ポイント差、「最低限のメイクに抑える」6.3ポイント差)と、洋服の購入意向を示す項目(「実店舗での服の購入を減らす」5.6ポイント差、「自宅で過ごしやすい服を着る」5.1ポイント差)は、自粛中の数値が自粛後の数値を他項目より大きく上回っており、自粛期間終了後の化粧品や洋服への購入意向の高さが伺える。

Q3-4:【仕事・アルバイト・就活・転職】について

Q3-4:FINDINGS

【仕事・アルバイト・就職・転職】について、自粛期間中において自粛前と比べ意識・行動が変わったことで、最も多かった回答は「仕事中もマスクをつける」28.6%、次いで「衛生管理を重視しながら働く」12.6%、「安定志向になる」8.9%だった。
また、自粛期間終了後に継続したいことで、最も多かった回答は、「仕事中もマスクをつける」21.2%、次いで「衛生管理を重視しながら働く」10.2%、「安定志向になる」6.1%だった。
“自粛期間中の意識の数値”と“自粛期間終了後の継続意向の数値”は、多くの項目において大きな差が見られなかったが、唯一「仕事中もマスクをつける」7.4ポイント差だけ数値の差が大きく、自粛期間終了後、消費者の職場でのマスク着用意識が低くなっているであろうことが予測できる。

Q3-5:【人間関係】について    

Q3-5:FINDINGS 

【人間関係】について、自粛期間中において自粛前と比べ意識・行動が変わったことで、最も多かった回答は「家族の健康を気にかける」35.0%、次いで「家族と過ごす時間を増やす」24.1%、「家族を今まで以上に大切にしたいと思う」23.7%だった。
また、自粛期間後に継続したいことで、最も多かった回答は「家族の健康を気にかける」30.8%、「家族を今まで以上に大切にしたいと思う」20.3%、「家族と過ごす時間を増やす」19.7%だった。
“自粛期間中の意識の数値”と“自粛期間終了後の継続意向の数値”は、多くの項目において大きな差が見られず、自粛期間中、自粛期間後と消費者の家族への意識が高まったことが分かる。

【3】自粛期間後への望みについて


Q4:新型コロナウイルス感染拡大による自粛期間終了後、やりたいことをすべてお選びください。

Q4:FINDINGS

自粛期間終了後やりたいこと1位は「旅行をする」45.4%、2位「外食をする」44.1%、3位「ショッピングをする」35.1%だった。自粛期間中に行けなかった場所に行く(「旅行をする」「外食をする」「銭湯・温泉に行く」「映画館で映画をみる」「海や山など自然が豊かなところに行く」「テーマパーク・レジャー施設に行く」)ことと、会えなかった人に会う(「友人・恋人と遊ぶ」「友人などとプライベートな飲み会をする」)というニーズが高いことが分かった。

Q5:新型コロナウイルス感染拡大による自粛期間後、変わってほしいこと(もっとこうなったらいいなと思うこと)をすべてお選びください。

Q5:FINDINGS

自粛期間終了後の望みは1位「買い占めや転売がなくなる」42.1%、2位「国内生産を増やす」32.1%、3位が「マスクの着用や手洗い・うがいの定着」32.0%だった。
他には、政治の変革(「政治・政策の決定スピードが早くなる」「社会保障が充実した国になる」)や、オンライン化・キャッシュレス化(「オンライン診療が充実する」「キャッシュレス決済が普及する」「テレワークとリモート学習がいつでもできるようになる」)を求める声が多ことがわかった。


■サイバーエージェント次世代生活研究所について
https://www.cyberagent-adagency.com/jisedai_seikatsu/
次世代生活について研究し、広告主企業における次世代のマーケティング施策立案の支援を行う研究組織です。
2019年11月に本研究所を設立し、広告主企業向けに、次世代生活に関する調査や若者たちへの調査・インサイト開発・プロモーション施策立案・商品開発などを行っており、次世代生活に関わる様々な知見を蓄積し、社内外に幅広く還元していくことを目的としています。


<調査概要>
調査主体:株式会社サイバーエージェント
調査時期:2020年6月5日から6月8日
調査方法:インターネットリサーチ
調査対象:全国15歳~69歳 3,094人
▼以下内訳
L特定警戒継続地域:1,455人
L首都圏(東京、神奈川、千葉、埼玉):911人
Lその他特定警戒継続地域(北海道、京都、大阪、兵庫):544人
L上記以外の地域:1,639人
調査機関:株式会社マクロミル


■第1回目の調査について
「withコロナにおける日本人の消費意識とメディア行動の変化」
調査リリースはこちら https://www.cyberagent.co.jp/news/detail/id=24982 
調査項目
【1】自粛期間中の収入・支出の変化について
Q1:新型コロナウイルス感染症拡大の影響による就業状況の変化
Q2:新型コロナウイルス感染症拡大による収入の変化
Q3:新型コロナウイルス感染症拡大による1ヶ月あたりのお金の使い方の変化(全世代・10代・20代)
Q4:自粛期間前後の、買い物をする場所についての変化
Q4A:実店舗(全世代)
Q4B:オンライン(全世代・10代・20代)
【2】自粛期間前後のメディア・サービス利用の変化について
Q5:自粛期間中に利用が増え、自粛期間後も利用し続けたい【メディア】について
Q6:自粛期間中に利用が増え、自粛期間後も利用し続けたい【サービス】について
Q7:自粛期間前後で意識が変わり自粛期間後も利用し続けたい【娯楽・メディア】について


■お問い合わせ先
株式会社サイバーエージェント インターネット広告事業本部 広報担当
E-mail: honbu_pub@cyberagent.co.jp