── 自己紹介をお願いします
修士1年の臼井優です。大学院では社会情報ネットワーク研究室に所属しており、SNSや共著ネットワークなどのデータを使った分析を行っています。「CA Tech Lounge」には1期生として入会し、約1年半程在籍しています。週に2回程度のペースで、渋谷の学習スペースに通い、機械学習やエンジニアリングについて学んでいます。入会後は機械学習を中心に学習を進めており、その他にもアルゴリズム・アプリ開発など幅広く学んでいます。現在は、機械学習を組み込んだフルスタックのアプリ開発に挑戦しています。
── エンジニアリングに興味を持ったきっかけについて教えてください。
ChatGPTの登場がきっかけの1つでした。それまで”AIは凄い、これからもっと発展する分野だ”ということは耳にしていたものの、具体的に何がすごいのか理解していなかったんです。それがChatGPTの登場で、AIを活用したら、こんなことまで出来るのか、と衝撃を受け興味を持ちました。それと並行して、将来のキャリアプランについても迷いが生じていました。というのも同じ研究室の先輩や仲間たちの主な就職先って、Slerかコンサルなんです。けれど自分がそれらの職で働くイメージがあまり湧きませんでした.もっと色んな選択肢を持ちたいと思っていて、その中で漠然とエンジニアリングなら可能性が広がるんじゃないかと感じていました。
── 「CA Tech Lounge」入会前のプログラミング経験・知識はどの程度ありましたか?
大学でプログラミングの授業はありましたが、本当に初歩的な知識しかありませんでした。プログラミングに興味を持ったタイミングで、独学でも学習を進めていましたが、挫折を繰り返していました。当時はYouTubeやオンラインプログラミング講座などを活用して学んでおり、色んな言語でfor文やif分が書けるものの、それが何に使われているのか、ということが全然分からなかったんです。世の中にあるアプリがプログラミングによって作られているというけれど本当か?と感じていたくらい(笑)。このような経験から、きちんと体系的に学ぶ必要があることを実感していました。
── 「CA Tech Lounge」に入会しようと思ったきっかけについて教えてください。
前述の通り、プログラミングや機械学習について、どこかで体系的に学べる機会を持ちたいと思い、色々と調べていたところ「CA Tech Lounge」がML/DSコースの会員を募集していることを知りました。周りに同じ志の仲間がいたり、メンターとの定期的な面談があれば、学びも継続できるんじゃないかと期待しましたし、独学では面白さを見出せずにいたので、変わるきっかけにもなるかもしれないと、思い切って応募してみました。
── 入会試験はどんな内容でしたか?また合格するために工夫したポイントがあれば教えてください。
入会するには、書類選考→課題提出型選考→面接の3ステップがあるのですが、課題提出型選考は正直なところ苦戦しました。ここでは、機械学習・深層学習に関する問題が複数用意されており、自由選択式で提出する形式でした。今振り返ると非常に基本的な内容なのですが、当時の自分にとっては何から始めたらいいのか分からず暗中模索状態でした。何とか調べながら解いてみるものの、全然自信がなくて、100点の回答を提出することよりも量で勝負する方向に切り替えました。後からメンバーに聞いたら、問題に対して色んな分析の方法はあるものの、みんな同じモデルを使っており、それが定石だということが分かったのですが、当時の自分にとっては、そのモデルの存在すら知らない状態。とりあえず調べてヒットした結果のモデルを全部試して、その結果をまとめるという方法で何とか課題を提出しました。募集時点で「現時点でのエンジニアリングスキルではなく、これまでの取り組みや頑張ってきたことについて面接します」というアナウンスがあったので、熱意が伝わることで面接に進めたら良いなという思いでしたね。
── 無事に呼ばれた面接試験では、どんな話をしたのですか?
まずは提出課題に対して、何でこんなに沢山やったの?ということを聞かれましたね(笑)何が最適解が分からなくて、手当たり次第試したことを正直に話しました。技術的なことはほとんど聞かれなくて「CA Tech Lounge」に入会したい理由、入会してどんな経験を積みたいのか、将来のビジョン、学生生活の中で打ち込んできたことなどを中心にお話しした記憶があります。
── 「CA Tech Lounge」入会後はどのように活動を進めていますか?
入会時の会員のスキルはそれぞれ異なるので、基本的に各自で学習を進めていくスタイルです。会員にはサイバーエージェント社員のメンターの方が付いてくださるので、メンターと一緒に半年後の目標を決めて、そのゴールに向けて学習プランを作成します。私の場合はCA Tech JOB(サイバーエージェントの1ヶ月実践就業型インターンシップ)への選考が通過するレベルのスキルを身につけることを目標に決めました。2週間に1度の1on1で進捗を報告したり、進め方を相談しながらスキルアップを目指していきました。何から勉強することが効率的なのかが1人だと分からないので、伴走してくれるトレーナーの存在は非常に有り難いです。基本的に学習する時は1人ですが、ラウンジのスペースに行けば仲間がいるし、技術的な課題で躓いた時にはSlackで投げかけたら、誰かが教えてくれるので心細さを感じることは全くありません。
── 「CA Tech Lounge」入会後にブレイクスルーポイントはありましたか?
2つあります。1つ目は機械学習の基礎を一通りきちんと学び終わったタイミングで、入会試験の際の課題をやり直したら、とてもスムーズに解くことができた時です。日々少しづつの積み重ねなので、成長を実感できるシーンはそんなに多くないのですが、あんなに苦戦した問題の回答がスルスルと出てきた時には少し感動しましたね。2つ目は、個人活動の1つとして機械学習を入れたアプリを作成したことです。独学している時にはプログラミングがアプリにどのように組み込まれているのか、さっぱり分かっていなかったのですが、実際に手を動かし形にできたことで、仕事としてのイメージも湧くようになりました。
── エンジニアとしてスキルアップをするために、どんなアクションをされていますか?
今は実務経験を積むことを意識していて、これまで2社でのインターンシップを経験しています。「CA Tech Lounge」に入会する以前の自分であれば、インターンシップに応募すること自体にハードルを感じていたと思います。「CA Tech Lounge」に入会して以降、インターンシップへの参加もそうですし、エンジニアの勉強会に行ってみるなど、自ら新しいコミュニティに飛び込んでいく機会が増え、それが自分にとってプラスの経験になっています。慣れ親しんだコミュニティは安心感もある一方、エンジニアでやっていくつもりである以上、色んな価値観に触れたり、技術的知見を吸収しなければならないと思っています。また新しい人と出会い話すことで、自分が今どの方向に進もうとしているかの整理にもなりますし、挑戦している人を見ると、モチベーションも上がります。そういう意味では「CA Tech Lounge」の仲間はプログラミングはもちろん、多趣味で色んなことに挑戦しているパワフルな人が多くて、話す度に自分ももっと頑張れるぞ、という気持ちになれます。将来のキャリアビジョンも語れるし、入会して1年半が経ち最近ではプライベートで会う仲間も増えていて、自分の中では財産ですね。
── 「CA Tech Lounge」に入会して、良かったことは何ですか?
ひと言に集約すると「自分の人生の視野が広がったこと」です。プログラミングを学び、仲間ができ、スキルがつき、人との出会いが増えたことで、思いもよらなかったキャリアの可能性を想像したり、価値観がアップデートするなど、人生の視野が広がり、今とてもワクワクしています。また人との出会いや価値観の変化により、以前よりも自分のキャリアについて深く考える機会が増えたように感じます。その分悩みも増えましたが、日々成長している感覚があり、とても充実しています。
── 「CA Tech Lounge」への応募を考えている人にメッセージをお願いします。
私自身、エンジニアリングの経験が少なくて応募すること自体を迷った時間もあるのですが、経験不足を理由に応募を躊躇っている人がいるのであれば、ぜひ応募してみてください。繰り返しになりますが、私は「CA Tech Lounge」がきっかけとなり、人生の視野が広がり、キャリアビジョンも徐々に描けるようになってきました。お会いできることを楽しみにしています。
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