── 自己紹介をお願いします
修士1年の澤木陽人です。大学院では「情報学習システム研究室」に所属し、パターン認識や機械学習を専門としています。学部時代は、機械学習による動画の手ぶれ補正を研究対象としていましたが、現在は表現学習と呼ばれる分野を専門に数理的な研究を行っています。プログラミング学習歴は、学部3年生の夏にPythonからスタートし、まだ2年ちょっとです。 「CA Tech Lounge」には1期生として入会し、平均して週3回ほど渋谷の学習スペースに通いながら、スキルアップを目指しています。現在はエンジニアリング領域を強化すべく、アルゴリズムを勉強したり、実際に手を動かして色々なコードを書くことを学習のメインとしています。
── 「CA Tech Lounge」に入会したきっかけについて教えてください。
私は元々コードを書くことに苦手意識があり、それを克服するために企業のインターンシップやイベントに参加しながら、スキルアップをはかっていました。その一環として、サイバーエージェントが実施する約1ヶ月の就業型インターンシップ「CA Tech Job」の選考を受けたのですが通らず、自身の機械学習エンジニアとしての素養やスキルに不足があることを強く感じていました。 自分を成長させるための方法を日々模索しているなかで出会ったのが「CA Tech Lounge」でした。1期生については機械学習エンジニア・データサイエンティスト職に絞って募集が行われており、同じ目的や志を持つ仲間が集うコミュニティであれば、高いモチベーションを維持して学習が進められるのではないかと思い応募しました。
── 「CA Tech Lounge」のどんなところが魅力で入会しようと思いましたか?
一番は同じ志を持つ仲間と切磋琢磨しながら成長できることでしたが、一人ひとりに現役エンジニアがメンターとして付く点にも大きな魅力を感じていました。独力では思うように実力がついてこなかったので「CA Tech Lounge」への参加を通じて、客観的に自分の身につけるべきスキルセットを整理し、計画的に技術スキルを伸ばせるのではないかと考えました。 実際に、メンターエンジニアのアドバイスによって自分が今取り組むべきことの優先順位が明確になりましたし、研究室だけでは身につかない実務視点での考え方も持ち合わせられるようになりました。これは、現役エンジニアがメンターにつくことならではの大きな魅力だと思います。
── 入会試験や面接はいかがでしたか?
1期生の「機械学習エンジニア・データサイエンティスト職」の入会試験はいくつか問題が用意されており、自由選択式でした。難易度としては比較的平易で、プログラミング経験さえあれば初学者でも取り組める程度だったかと思います。しかしいくらでも時間をかけて作り込める問題でもあったため、私は提出期限までの2週間をたっぷり使って、とにかく色々な手法を試し、コードと一緒にレポート形式で取り組みや考察をまとめて提出しました。 面接については、事前に「現時点でのエンジニアリングスキルではなく、これまでの取り組みや頑張ってきたことについて面接します」というアナウンスがあったのが印象的でした。「CA Tech Lounge」が、エンジニアコミュニティではなく、エンジニアを”目指す人のための”コミュニティなので、入会後主体的に成長できるかを見られていたのだと思います。 実際に聞かれた内容も今後の成長を測るものが多かったので、今持っている目標や、「CA Tech Lounge」に参加することで達成したいことなどを具体的に話しました。
── 「CA Tech Lounge」に入会して半年が経ち、どんな成長ができましたか?
大きく2つの成長ポイントがあると感じています。 1つ目は、コーディングや専門知識など技術面におけるスキルアップです。「CA Tech Lounge」では2週間に1度のペースでメンターと面談を行うのですが、学習しているうえでの疑問点や悩みを相談できる相手がいることの素晴らしさを実感しています。 また「CA Tech Lounge」には、デスクやディスプレイに加え、技術書も豊富に揃っており、開発や勉強に集中しやすい環境が整っています。Loungeに通う機会が増えることで、自然とコードを書いたり、勉強時間が増えるため、技術スキル面で大きく成長ができたことを実感しています。さらに会員同志のSlackチャンネルも存在するので、学習で躓いた時でも気軽にslackで聞けばたくさんの人がアドバイスをくれます。このような、フォロワーシップの文化も、挫折せずに学習が続けられる理由だと感じています。
2つ目は、就職活動に繋がる自己分析や面接などのスキルアップです。私を含め、会員の一部は就活生です。会員同志で就職活動に関する情報交換をしたり、メンターとの面談で技術面接の練習をしてもらったり、足りない部分をアドバイスしてもらったり。今年の夏は、他社のインターンシップに参加するための面接も多数経験したので、就職活動に繋がる部分のスキルアップが同時に経験できたことは非常にありがたかったです。私を担当してくださっているメンターは、新卒採用に携わっていた経験もある方なので、キャリア相談に乗ってもらったり、とても心強い存在です。
── 「CA Tech Lounge」に入会して、マインド面や将来のキャリア観に変化はありましたか?
大いにあったと思います。特に「視野が広がり、目標が明確になったこと」は自分の中でもターニングポイントだったように思います。これまでは機械学習を専攻していることを理由に、将来の夢も機械学習エンジニアやデータサイエンティストとして描いていましたが、現役エンジニアの方とお話する機会が増えたことで、自分がその職を目指す理由や動機づけがクリアになっていきました。目標や動機が明確になったことで学習のモチベーションも高まりましたし、学習のPDCAサイクルも上手くまわり、成長実感が持てるようになりました。
── 「CA Tech Lounge」に入会して、1番良かったことを教えてください。
同じ志を持つ仲間と出会えたことが、「CA Tech Lounge」に入会して得られた1番大きな価値だと思っています。入会面接の際、私は応募理由を問われて「熱い気持ちを持って取り組む人たちに囲まれながら高め合い、同時に自分も周りに刺激を与えたい。これを実現するには研究室や周りの友達だけでは足りない。」と熱弁したことを覚えています。 入会して約半年が経ちますが、まさにこれを実現できています。他の会員が持つ専門性に触発されて、自分もこれが出来るようになりたいと思ったり、将来のキャリア観について議論を交わすことで自分の価値観がアップデートされるなど、日々成長欲求が刺激されています。 「CA Tech Lounge」に集まるメンバーは成長意欲の高い人ばかりですから、誰かと話しているとごく自然に「こんなアプリを作りました」「〇〇社のインターンシップに行ってこんなことしてきました」「最近はこんなことにチャレンジしています」など、息を呑むような話題が次から次へと出てきます。尊敬できる仲間に囲まれていることで、自分の目線も自然と上がっていることを感じます。 2期生からは職種も増えたことでさらなる化学反応が起こっていると感じています。私にとって、「CA Tech Lounge」での人との出会いこそが1番の財産です。
── 「CA Tech Lounge」の在籍メンバーに対して、どんな印象を受けていますか?
現在、1期生・2期生を合わせて約50人の会員が在籍していますが、高校生から社会人まで、プログラミング初心者から技術に強い人まで、バックグラウンドに多様性があり面白いなと感じています。 年齢も技術スタックも様々なので、一見メンバー内で関わりの濃淡が生じてしまいそうですが、皆が誰とでも仲が良く、コミュニティとしての雰囲気がとても温かいのが「CA Tech Lounge」の良いところです。この雰囲気が良さは、スキルの高低や年齢に関係なく皆が対等で、全員がやる気に満ち溢れていることが理由だと私は思っています。 会員同士のSlackチャンネルは常に技術的な話題で賑わっていますし、対面のコミュニケーションも非常に活発です。これから会員がさらに増えても、この明るく闊達な雰囲気は変わらず、さらに盛り上がると良いなと思っています。
── 「CA Tech Lounge」を通じて、サイバーエージェントに対するイメージに変化はありましたか?
もともとサイバーエージェントに対しては、新進気鋭で若い方の活躍が印象的な企業というイメージがあったのですが、「CA Tech Lounge」に参加して、人材育成のノウハウが文化として浸透しているからこそそれが実現できるのだと気がつきました。 これは「CA Tech Lounge」に参加してから知ったのですが、サイバーエージェントの研修ではただ技術のインプットをするのではなく、身につけるべき視点やその理由を大切にしたり、自分の頭で必要なことを考えさせることを大切にしています。この主体性や目的意識を大切にする姿勢は、メンターさんからアドバイスをいただくときにも強く感じています。 組織全体で共通のビジョンや高い基準を持ち、それを一人一人が実践できているというのは本当にすごいことだと思います。 また、社員の方とランチや、トーク会への参加の機会などを多くいただくのですが、そこで出会う方々が素敵な人ばかりなことにも驚いています。どの方も活き活きと仕事をされており、エンジニアという仕事の魅力、成長するために必要な視点など、お話をするのが本当に楽しいです。外からでは見えなかった社員の方の熱意や成長意欲は、今の私にとってのロールモデルにもなっています。
── 今後の目標やチャレンジしてみたいことについて教えてください。
直近の目標はサイバーエージェントが開催するインターンシップに参加することです。はじめにお話した通り、私は昨年選考落ちを経験しています。しかし最後に面接官から「頑張って成長していつかもう一度挑戦してください。期待しています」と激励をいただいたので、ぜひリベンジしたいと考えています。もし参加が叶えば、そこで爪痕を残しさらなる成長に繋げたいと思っています。 「CA Tech Lounge」での目標としては、このコミュニティをみんなでさらに盛り上げること、その一端を担える存在になることです。現状、私を含め、機械学習・データサイエンス職のメンバーはみんなで1つの何かに取り組むのが難しいという課題があります。機械学習と言っても自然言語やコンピュータビジョン、音声信号など専門領域が多岐にわたるからです。また、データサイエンスはアプリ開発などとは違い分析に近いため、皆で協力して完成させる機会が作りづらいのです。私はその現状をどうにか打開できないかと考えています。2期生から増えた他職種と人との交流を増やしながら、職種横断のLT会や勉強会、輪読会などを企画しながら「CA Tech Lounge」をより盛り上げていきたいです。
── 「CA Tech Lounge」の参加を検討している方に向けて、メッセージをお願いします。
エンジニアに興味があったり目指している人で、「スキルアップできる環境に身を置きたい」「まだまだ学び始めだからこそ挫折したくない」「同じ志を持った仲間を作りたい」「就活戦略も見据えて計画的に成長したい」などの思いに少しでも共感できるところがあれば、勇気を出してチャレンジして欲しいです。「CA Tech Lounge」は本当に有意義で価値のある学習コミュニティなので、私としても志高い新たな仲間が入ってくれることを心待ちにしています。
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