新卒入社した会社を半年で退職。契約社員としてクリエイターに挑戦

大学卒業後、新卒で番組制作会社に入社しました。ただ、働き方など業界へのミスマッチを感じ、思い切って退職。サイバーエージェントに契約社員として入社、「アメーバピグ」のイラストレーターとしてリスタートをきりました。UIやアイテムのデザイン、ピグから派生した新規サービスの立ち上げ、2017年からはデザインリーダーとして、ピグ事業全体の経営戦略にも携わるように。担う領域が増えていき、常に新しいチャレンジをしていたので仕事が楽しくて仕方がありませんでした。

突きつけられた「アメーバピグ」クローズという決断

2017年7月、Adobe社から発表されたFlashサポート終了に伴い、Flashに支えられていたピグは、2年後の2019年にPC版サービスを全て閉じる決断をしました。ピグと共に成長してきた自分にとって、このニュースを聞いた時は、いつまでも続くと思っていた将来が閉ざされ、不安でいっぱいでした。
ただそこからの2年間は、決まった未来のことを考えるよりもまずは今もっと楽しいコンテンツを提供していきたいと、目の前の仕事で精一杯になっていました。

振り返ると、自分から何も行動を起こさなかったこと、事業部長に代替案を提案し、再投資を決断させるような技術力やアイデアが自らになかったということが、本当に悔やまれます。当時は最善の判断をしていたつもりでしたが、 まだまだ粘り強くチャレンジできたのではないかと今も思うのです。

事業を絶やさないために、自分で変化を起こしていく

ピグがPCから撤退することになり、「本気でやらないと事業は簡単になくなってしまうこと」を強く認識しました。一緒に経営メンバーとして戦略を考えていたのに、僕はその時に変化を起こせなかった。未来を描くだけでは足りなくて、自分で責任をもって決断し、行動を起こしていかないといけない。その為には、エンジニア、クリエイター、ビジネス、職種関係なく組織がシンクロし、常に考え実行できているような状態を実現したいです。
そしてクリエイティブの力で、人生を変えられるような、鮮烈な体験ができるサービスを作り、多くの人に届けたい。そうすることで実現できる事業成功に、貪欲であり続けたいと思っています。