「現場の技術に触れてもっと挑戦したいと思った」
インターンシップに参加した内定者インタビュー!

サイバーエージェントでは、毎年趣向を凝らしたインターンシップを開催しています。今回は、新卒エンジニア採用チームが企画した就業型インターンシップ「CA Tech JOB Lite」をご紹介します。本インターンシップを経験した内定者と、トレーナーとして参加していたエンジニア社員に、得られる技術スキルや、成長できるポイントなどについて聞きました。
「CA Tech JOB Lite」とは
約2週間、社員と同じ実務を経験する就業型インターンシップです。実務を通して技術面での成長を実感していただけるだけでなく、サイバーエージェントについて知っていただけるプログラムを予定しています。就業先の部署や取り組む業務は、個別相談の上、決定いたします。昨年も実施し、非常に応募が多かったため、今年はサーバーサイド/Webフロントエンド/Androidエンジニアの3職種、かつ2021年8月24日(火)~9月3日(金)、2021年9月7日(火)~9月17日(金)の2タームで開催します。
選考フローとしては、書類選考の後に2回の面接を予定しています。1回目の面接は主に技術について、2回目の面接は受け入れ先の社員を交え「CA Tech JOB Lite」でチャレンジしてみたいことなどについて伺います。
※受け入れ先については、エントリーシートにご記載いただく内容をもとに選定いたします。
Profile
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河野 頌平
株式会社タップル Androidエンジニア
2014年株式会社サイバーエージェント新卒入社。AmebaブログにてAndroidアプリ開発を担当した後、マッチングアプリサービス立ち上げにて新規のAndroidアプリ開発を経験。その後、株式会社タップルに異動。「ビデオチャット」のほか、やりたいことや好きなことでつながれる「ウィッシュカード」など、コロナ禍における出会いのサポートのための機能開発を担当。 -
佐藤文彦
株式会社AbemaTV サーバサイドエンジニア
2010年株式会社サイバーエージェント中途入社。Amebaブログなど、Amebaサービスの刷新・開発を担当。2019年株式会社AbemaTVに異動し、マネージャー業務と合わせて開発にも従事。 -
四宮弘也さん
2022年度卒、Androidアプリエンジニアとして内定。現在は株式会社CyberZが運営するOPENRECに内定者アルバイトとして携わっている。 -
藤兼由生さん
2022年度卒、サーバサイドエンジニアとして内定。株式会社CAMにて内定者アルバイトに従事。
個々の目標に合わせたインターンシップで
大きく成長
──インターンシップに参加しようと思った理由を教えてください。

藤兼さん
「ABEMA」など大規模開発を経験できるインターンシップに魅力を感じたからです。ただ当時、大学院修士課程1年生の夏で研究が忙しく、長期インターンシップへの参加が難しかったため、「CA Tech JOB Lite」に参加することにしました。

藤兼さん
「ABEMA」のマイクロサービス環境で、バグ修正をしてステージング環境にあげ、本番適応するというバックエンドの開発フローを一通り経験しました。具体的には、キャッシュ制御の不備修正、エラー通知機能の追加、テストコードのリファクタリングなど。これまでに触れたことがなかったことばかりでした。

四宮さん
私は、大きく3つのタスクを任せてもらいました。1つは、「タップル」の利用規約が改訂されたタイミングでダイアログボックスでお知らせをする機能の実装です。2つめは、アーキテクチャをFluxからMVVMに置き換える作業。トレーナーの河野さんとペアプログラミングで行いました。3つ目は、DateStoreという当時新しかったライブラリについて自分で調査しながら、デバッグビルド時のみに依存するモジュールに取り込んで誤作動がないかどうか確認するという業務です。

藤兼さん
新しい技術や流行っているアーキテクチャに触れるだけでなく、その技術を使っている理由を教えていただき、とても学びが多かったです。自分が目指したいレベルとの差が明確になりました。

四宮さん
実際にリリースされているサービスの開発に参加し、これまで自分で行ってきた開発との規模の違いを実感しました。GitHubの活用方法を学んだり、テストの重要性を知ったり、自動デプロイに触れたり、多くのことを吸収できました。

河野
これまでの経験と、どのようなAndroid技術に挑戦してみたいかを本人に聞いて、任せる内容を決めました。Androidの開発をするといっても、ユーザーが触れる部分の実装やユーザーの目には見えないコードの設計など様々な業務があります。四宮くんからは、事前に2年ほど個人開発をしていた経験があることと、Android開発においては特に設計に興味があると聞いていたので、そのレベルや興味のある分野に合った業務を用意しようと心がけました。

佐藤
初日に目標設計をして、任せる業務を決めていきました。藤兼くんがインターンシップを通して達成したいことは「大規模サービスにおける開発で意識すべきことを学ぶ」であると事前面談で把握していました。なので、それをObjectivesとしてOKRを設定。藤兼くんのKey Resultsは、「ABEMAの開発フローを体験する」「先輩エンジニアと交流する」「自分に足りないものを認識する」でしたね。
「Objectives and Key Results」の略語。OKRは、まず目標(Objectives)を決め、その達成のために必要な要素をいくつかの成果指標(Key Results)に分解し、進捗を追っていく目標管理の手法です。

──充実した時間にするために、取り組んでいたことはありますか?

佐藤
限られた期間をフルに使ってもらうために、環境構築はインターンシップがはじまる前に終わらせてもらっていましたね。また、藤兼くんがいつでも質問や相談でき、プロジェクトメンバー全員が答えられる体制を整えていました。トレーナーとしてつくのは私ですが、通常業務と並行しながら全て1人で対応するのは難しいので。

藤兼さん
わからないことを気軽に聞けて、ありがたかったです。

河野
「タップル」ではDaggarというライブラリを活用しているのですが、四宮くんは使ったことがないと聞いていたので、勉強してきてもらいました。インターンシップ期間中にDaggarの使い方を1から学び始めると、本来取り組みたいことへ割ける時間が足りなくなる可能性があると思ったからです。また、どんなに小さな改善でもよいので、インターンシップ初日にプルリクエストを出してもらえるようサポートしていました。初日に達成感を味わってもらって、心理的にも安心して気持ちよく開発してもらいたいと考えていました。

四宮さん
技術書を読んだり様々なOSSを見たり、事前課題のおかげでインターンシップに臨むためのウォーミングアップができました。気持ちが切り替えられ、スムーズに業務に入っていけましたね。大規模なコードが出てきても恐れずに読めたので、事前に取り組んでいたことは良かったと思っています。

四宮さん
大きく2点あります。1つはテストコードを書くようになったこと、もう1つは大規模サービスのコードの読み方や設計などを学べたことです。特にテストコードは、個人開発をしていたときは重要だと思っていませんでした。実際に世に出すサービスの場合、事前にテストしてプロダクトが正常に動くのか確認する必要がある。これまで触れてこなかったことなので、しっかりと技術を吸収できたと思います。また、FluxからMVVMにリアーキテクチャする上で、大規模なソースコードをしっかり読み込んだので、コードを読む力がついたと感じました。

藤兼さん
テストの重要性は、私もインターンシップを通じて学びました。現場で使われているテストコードに触れることができ、とても良い経験でした。また、マイクロサービスで開発されている「ABEMA」に存在する多数のコードを読み進めていたことで、設計についても学びが多かったです。大規模サービスをつくる上で、どのようなアーキテクチャに沿ってつくれば、どのようなメリットがあるのかを学ばせてもらいました。

佐藤
複数人が書いたコードを読み、それぞれどのような意図で書いているのか把握するソースコードリーディング力をつけてもらいたかったので、学んでほしいところを吸収してもらえて良かったです。

就業型だから
サイバーエージェントのことを深く知れる
──サイバーエージェントについて知ってもらうため、どのような取り組みをしていたのでしょうか?

河野
エンジニア・クリエイターのための社内技術カンファレンス「CA BASE CAMP」に参加してもらいました。これは、部門を超えた技術者同士の交流や、ノウハウの共有を目的として毎年開催されています。サイバーエージェントはメディア・広告・ゲームと幅広く事業を展開しているので、カンファレンスに参加すると多岐にわたるアウトプットに触れることができます。四宮くんがインターンシップに来てくれたときは、オンラインで開催だったので、みんなでアバターをつくってバーチャル空間で一緒に参加しましたね。

四宮さん
オンラインでのランチ会も開催していただきました。こういった交流を通して、インターンシップの後半では、自分で調べたてきたことをプレゼンして聞いていただくこともできました。

佐藤
「ABEMA」では、オンボーディングのカリキュラムがあります。その中の1つのコンテンツで、技術役員の長瀬とCTOの西尾から「ABEMA」の歴史について話してもらいました。組織の説明を明確に行うことで、組織風土の理解にも繋がります。このような取り組みによって、短い間でも帰属意識をもってもらえたらと思っていました。ここまで経験できるのは、就業型インターンシップのメリットですよね。

藤兼さん
現場で活躍されている先輩方から直接話を聞いたり質問したりできる機会を得られて、良い経験になりました。また、インターンシップの就業時間後に、20卒のエンジニアの皆さんが、オンラインで飲み会を開いてくださいました。業務の話を聞くだけでなく、どのような人が働いているのかも知れたのは本当に良かったと思っています。

──インターンシップに参加して、心境の変化はありましたか?

四宮さん
インターンシップに参加するまでは、「いつか Android開発をするんだろうな」くらいのふんわりとした想像しかしていなかったのですが、働くことに対して明確なイメージを掴むことができました。インターンシップ参加後からは、大規模開発で求められる技術のキャッチアップを定期的にしています。開発に対するモチベーションがとても上がりましたね。

藤兼さん
常日頃から保守性の高いコードを書く意識を持つべきだと思うようになりました。また、インターンシップに参加して感じたのは、サイバーエージェントの技術力がとても高いこと。その上、フランクに話しかけてくれる人が多いので、居心地の良さを感じました。ここにいる皆さんと一緒に仕事したいと思ったことが、大きな心境の変化かなと思います。

四宮さん
GitHubに自分が書いたコードを載せたり、得た知見をブログに書いたり、アウトプットをたくさんするようになりました。インターンシップを経験して、サイバーエージェントのエンジニアの皆さんも日頃から多くのアウトプットをしている印象を持ちました。アウトプットすることで頭の中の整理ができますし、他者からのフィードバックがあることによって技術力が上がると感じています。

藤兼さん
OSSのコードを定期的に読むのが趣味になりました。OSSで挙動が気になる部分を探し出し、どのような意図で書かれていて、どうすればコードの見通しが良くなるのかと考える習慣が身に付いたことで、技術面での成長につながったと思います。

採用担当人事からのメッセージ
「CA Tech JOB Lite」は、2週間という短い期間でありながら、非常に濃い経験をすることができます。サイバーエージェントの実務経験を通して技術的なレベルアップはもちろん、社員の雰囲気についても知ることができるインターンシップとなっています。オンラインでの実施なので、遠方にお住まいの方もご参加いただけます。
「サイバーエージェントで働いてみたい」と少しでもお考えの方はぜひエントリーを!
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