サイバーエージェントの若手技術者のリアルが詰まった1日。
「CA BASE NEXT」ダイジェスト

社員のうち、20代・30代が全体の80%以上を占めるサイバーエージェントでは、入社数年でテックリードを任される者、プロダクトを牽引する者など、若い世代が多く活躍しています。そんな若い世代が自ら発案、企画、実行したテックカンファレンス「CA BASE NEXT」が先週開催されました。20代のエンジニア・クリエイターが中心となって創りあげた本カンファレンスは、参加人数(UU)5,834人、総視聴回数27,703回、と多くの皆さまにご参加いただきました。本日はその様子をお伝えするためのイベントレポートをお届けします。約1分にまとめた動画とあわせてご覧ください。
テーマは「21世紀の創造力を」
「CA BASE NEXT」では「21世紀の創造力を」というテーマをもとに、約50のコンテンツをお届けしました。
本コンセプトに至るまでの背景について、全体責任者の江頭とクリエイティブを統括した伊藤はるかはこのように語りました。
サイバーエージェントグループがこれから世界レベルのクオリティで勝負していくためには、今までの先輩たちが作り上げてきたものに甘えず、それを超えていく必要があります。
そのために、若手の私たちに今求められていることは、既定概念にとらわれず、新しいことに積極的にチャレンジをして、多くの失敗の中から、新たなものを発見することだと考えています。
今回のカンファレンス開催も、私たち若手社員にとっては初めての挑戦で、様々なことを0から考える必要がありました。ワクワクと同時に不安な場面もありましたが、失敗を恐れずチャレンジすることで何かが得られるのではないか、またそういった姿勢で取り組むことで背中を押してもらえるのではないかと思い、このテーマに落とし込みました。
(江頭・伊藤)

(※クリックで拡大)
3DCG・XR技術を駆使した
オリジナルバーチャル会場
メイン会場はサイバーエージェントの子会社で、3DCG関連のコンテンツ・広告クリエイティブの企画制作を手掛ける株式会社CyberHuman Productionsが持つ、リアルタイムに人物と3DCG背景を合成し撮影する「バーチャル撮影システム」を活用しました。

クリエイティブのコンセプトは、「次世代の勢いと創造性でサイバーエージェントを再構築する」です。
クリエイティブの一つ一つの分子は20代の技術者たちを表現しており、それらが様々な試行錯誤を通して、再構築をしていく様子を描いています。
今回のステージは、そんな技術者の勢いと創造性を発信する場所にしたい、という想いを込め「暗躍する技術者たちの基地」として、バーチャル会場に落とし込みました。

バーチャルヒューマンと人間が
リアル空間でセッション
また今回は初の試みとして、バーチャルヒューマンとリアルの人間がリアルタイムに同じ空間で対談するコンテンツにもチャレンジしました。
バーチャル社員である黒木みつかが現実空間に存在しているように見せるため、Motion CaptureやLipSyncによる身体をトラッキングするVTuberの技術を使いつつ、空間になじむように照明やバーチャル空間のLighting、Shaderのチューニングにこだわりました。
また、CG映像とLEDライティング技術を組み合わせて、巨大LEDモニターに高精細なCG背景空間創り出すLED STUDIOで撮影することで、迫力ある対談の画を作ることができました。

若い力で
「技術のサイバーエージェント」を牽引
エンジニアのセッションでは、
・バーチャル撮影システムによるMixed Reality表現
・RustでWebアプリケーションはどこまで開発できるのか
・サイバーエージェントにおけるMLOpsに関する取り組み
・"新しい未来のテレビ"を目指すABEMA配信システムの再設計
など、多岐にわたる技術の話をお届けしました。
クリエイターのセッションでは、
・Amebaデザインシステム「Spindle」一貫性構築のための理論
・Paradox Live」~新規オリジナルIPのアートディレクション~
・サービス転換期に求められるデザイナーのスキルとマインドとは
・広告事業で、クリエイティブで勝負する。
など、クリエイティブを軸に幅広い分野で発表を行いました。
これからも、若い力で「技術のサイバーエージェント」を加速していきたいと思います。

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