AIで人間をアップデートする
AI事業×ビジネスが面白いと話す3つの理由

2019年9月にAIを活用した新たな事業の創出を目的に専門部署「AI事業本部」を発足。ビジネス職・技術者・研究者が所属しており、5つの領域で約20個のAIビジネスを展開しています。
“AI”と聞くと、研究者やエンジニアが活躍するイメージがありますが、実はそうではありません。今回は若手ながらも子会社社長、事業責任者を務める文系出身のビジネス職2名に、AI事業でビジネスを展開する面白さについて話を聞きました。
Profile
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株式会社AI Shift 代表取締役社長
米山 結人
2016年新卒入社。裁量が大きく、若手から任せてもらえる環境を望み、新卒で子会社に配属。同年、人工知能を活用したチャットボット事業子会社、株式会社AIメッセンジャーの取締役に抜てき。2019年8月より株式会社AI Shiftの代表取締役社長に就任。 -
株式会社CA Wise 「AMoAd」、「LODEO」事業責任者
三澤 佳祐
2014年新卒入社。アドテク事業本部新卒1期生として配属。同年、メディア事業との兼務で、「Ameba」でブログやゲーム内の広告マネタイズに従事。2019年9月、株式会社AMoAdへ異動後、現在はAI事業本部にて「AMoAd」、「LODEO」の事業責任者に就任。
面白さ(1)
様々な職種のメンバーと創り上げるものづくり
──それぞれの領域の取り組みと業務内容について教えてください。

米山
AI事業本部とは、デジタルマーケティングやリテール領域におけるサービス開発をAIを活用して行う組織です。そこでは5つの領域を中心に事業開発に取り組んでいます。


米山
AI Shiftではチャットボットサービス・音声対話サービスの提供と、AI導入コンサルタントの2事業を展開しています。AI導入コンサルタントとは、国内の企業が抱える課題に対してAI導入の促進を支援するものです。私はボードメンバーと議論を重ねながら、社長として組織の方向性を決める仕事をしてます。


三澤
私はアドテクノロジー領域のアドネットワーク「AMoAd」の事業責任者兼プロダクトオーナーとして、事業計画、プロダクトの設計、開発、マーケティング、組織戦略、広報などの意思決定と実行をしています。

三澤
全てを深く理解するのは難しいと思うので、どういう目的の技術なのか、どういう動きをするものなのかを最低限の知識だけ本などから学び、後は仕事をしながら学んでいます。現在、チームの半分がエンジニアなのですが、プロダクトの方向性や価値・ビジネスとしてのあり方を定義するのがビジネスサイド、それに対する課題感を提示し解決するのがエンジニアと、それぞれの得意領域で役割を分担しています。
エンジニアはプロフェッショナルで、知的好奇心も強いので「今の状態が本当に最適なのか?」を常に考え、ものづくりに対してのプライドがすごい。言ってしまえばアスリートですよね(笑)。そんな人たちと一緒にものづくりができる環境というのは本当に面白いです。

米山
いろんな職種がいることで、組織としてチャレンジできる幅や大きさが広がります。開発職、AI研究職、ビジネス職の全員がいることにより、組織や会社を最大化することができると感じますし、強みと弱みを補う動きができるのは面白いですね。
面白さ(2)
実現したい世界観を0→1で創る
──AI事業のビジネス職の仕事は通常の営業とは異なるのでしょうか?

米山
AIはまだ新しい産業のため、まだ世の中にビジネスの正解がないというのが特徴だと思います。そのため自分たちでクライアントに世界観を提示し、賛同を得て、0→1で創り上げていきます。
AIというのは手段でしかなく、クライアントの課題解決というのが大前提。ただ、AIという手段を活用したインパクトのある価値の創出を考えるのは面白いです。これからの発展に必要な要素はAIであることは間違いなく、そこの第一線で挑戦できる環境だと思います。

米山
もちろん無理難題を言って取引をするということではありません。机上の空論だけにならないように、期待値とロジックをセットで、クライアントと一緒に目標を設定しながら、一緒に創り上げていくというのが正しいと思います。
AIの活用を加速させることは次のサイバーエージェントの事業柱になるはず。その意気込みで日々業務に励んでいます。

三澤
事業部内の各プロダクトの責任者全員でGoogleのCourseraにてML Study Jamsに取り組むなど、まずはインプットに力を入れました。これによって、ぐっとAIの事業への活かし方の解像度が上がったと思います。


三澤
また、AIではないのですが、異動したタイミングで組織改革をして人員の最適化を行ったのと、単純作業などの業務も全て人が行っていたことから、RPAを導入して効率化し、プロダクトの品質改善に時間を使えるようにしました。結果、人数が減ったにも関わらず半年で売上を115%、営業利益も160%伸ばすことができたのは1つのチャレンジだったと思います。
もう1点は「AI×クリエイティブ」の領域です。現在、「人が創るよりも効果の出るクリエイティブ」や「配信メディアと配信クリエイティブの最適化」にチャレンジしているところです。 RPA導入は、どちらかというとディフェンス寄りですが、AI化を受けて今後は人がやるべき未来を創る仕事に、より時間を使えるようにしていこうと思います。
面白さ(3)
AIは人間の仕事を奪うのではなく
未来に向き合える世界を一緒に創るもの
──今後世の中はAIの波を受けてどう変わっていくと思いますか?

三澤
「AIで人の仕事が奪われる」と言われることもありますが、そうではなく、AIによって新しい仕事が生まれると思っています。AIと人間は得意分野が異なります。例えば、AIは過去のものを学習して効率化するのが得意なので、そういった過去起点の振り返り作業などはAIで一気に短縮できます。その分、実現したい未来を思い描くのは人間の仕事なんです。
正解がないからこそ、意思決定や決断経験がより多いのが、AI事業でビジネスをする特徴ではないでしょうか。未来に挑戦する人の後押しを担うのがAIの役目だと思います。

米山
「AIが仕事を奪う」ではなく、人がひとらしく、ホスピタリティ・マネジメント・クリエイティブなど、本来時間を使うべき仕事に多くの時間を使うことが出来るようになると思います。私も自分の事業を通して、そのような人がアップデートできる世の中を創っていきたいと思っています。

三澤
正解がないことにワクワクし、0→1でモノ・コトをつくっていきたいという人は向いていると思います。私は学生時代、広告プロモーションが好きで広告会社を目指していたのですが、いいモノ・コトをつくって届けるというのは、まさに今やっている仕事そのものです。自分で企画したものを世の中に輩出することに喜びを覚える人は、楽しいと思いますよ。

──今後の目標を教えてください。

三澤
AIは今後あらゆるマーケットで活用されていきます。そのため、AIを活用してビジネスを興し、ドライブさせ続けられる人材を目指していきたいと思います。
SFが好きなので、未来をつくる一丁目一番地にいたいです(笑)

米山
サイバーエージェントがインターネット広告を軸に会社を伸ばしてきたように、今後自分たちが再創業をするような意気込みでAI事業を伸ばしていきたいです。また、まだまだAIが“難しいもの”だと捉えられているようにも感じます。
私は「文系社長」ではありますが、文系ならではの強みを生かして、世の中が難しく捉えているものをシンプルにわかりやすく伝えていく役割を果たし、AIを世の中に浸透させていきたいと思います。
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当社では、創業一年目の1998年から新卒採用を開始。会社の持続的な成長に人材は欠かせないと考え、「良い人材を全力を尽くして採用し、育成することで会社を伸ばす」という方針のもと組織運営をしています。
その時々の会社のフェーズに合わせ、絶えずアップデートしながら注力してきた採用活動。なぜこれほど熱量高く取り組むのか、採用育成本部 本部長 石田と、新卒採用プロジェクト「YJC neo」総監督 田中の2名に聞きました。