何かあったらアベマ、を定着させた「AbemaNewsチャンネル」ならではの”常識にとらわれない”速報ニュースの届け方

日々の「ニュース」は人々を強く引き付ける「キラーコンテンツ」なのだと改めて実感しました(朝日新聞 「藤田晋のメディア私評」より)
代表の藤田がそう実感した2つの速報ニュースを放送したのは、「AbemaTV」の「AbemaNewsチャンネル」です。
加えて、本チャンネルの会見生中継の対応の強さから「何かあったらアベマ」と、スマホ世代を中心に認識されるようになりました。
今回は、「AbemaNewsチャンネル」ならではのニュースの届け方や、今後の目指す姿について担当の水野、山本にインタビュー。スタートアップのベンチャーのように、正解・成功を自分たちでつくっていけることにやりがいを感じると話す2人のインタビューをご覧ください。
垣根・障壁・常識をすべて取り払ったのが「AbemaNewsチャンネル」
──「AbemaNewsチャンネル」ならではのニュースの届け方とは?
水野氏(以下、敬称略):「AbemaNewsチャンネル」は毎日決まった時間にニュースを流し、24時間365日どこにいても手軽に最新のニュースに触れることができます。

1996年テレビ朝日入社 政治部記者、情報番組ディレクターを経て「スーパーモーニング」「モーニングバード」プロデューサー、報道ステーションでデスクを務めた後2018年より現職。
水野:そして、ひとたび災害や突発ニュースが起きれば速報性を重視し、大胆な緊急編成を行い生中継・ノーカットで情報を届けます。
これはいつでも自由にチャンネルを編成できるインターネットテレビ局ならでは。編成に限りがあり、CMも入る地上波では実現しえないことです。もっとも、災害時で停電が起きたりアンテナが壊れたらテレビは見れませんしね。インターネット時代における新たな情報インフラであるとも感じます。
”ニュースを届ける”ということにおいて、様々な垣根や障壁を全て取り払ったのが「AbemaNewsチャンネル」だと思っています。
山本:あわせて、”視聴者をメディアに連れてくる”ためのネット展開に注力していることも「AbemaNewsチャンネル」らしさの1つ。テレビ朝日報道局の制作体制をベースに、SNSやネットニュース媒体での拡散、「AbemaTV」アプリ内での徹底周知などをかけ合わせることで多くの視聴者にニュースを届けています。

2015年サイバーエージェント新卒入社。ポイントプラットフォーム事業の立ち上げメンバーとして営業/プロデューサーを経験。2016年にAbemaTVに異動し、2017年より現職。
山本:速報性に強い一方で、見逃してしまった番組を視聴できるオンデマンドエンターテインメント機能「Abemaビデオ」にも注力。追っかけ再生や、テーマごとに切り出した動画が即座に見れるので、視聴者が見たいニュースを、見たいと思ったタイミングで見たい形で見られるようにしています。
水野:リニアとオンデマンドのハイブリットだからこそですね。放送の前後のみならず、放送中にも動画を拡散し新たな視聴者を呼び込むなど、話題とリーチを逆算した徹底したネット展開は、地上波にはないノウハウで、テレビ朝日から異動してきた私にとっても新鮮でした。
山本:どのタイミングで、どれだけの情報を出し、どう伝えるのが効果的なのか、手探りながらも3年かけて少しずつチューニングし続けようやく成果としてあらわれたように思います。そのきっかけとなったのが、今年6月の「山里亮太さん蒼井優さん結婚会見」です。
「同じ放送でもアベマでみたくなる。」
WAU1,000万を記録した2つの放送で得た、知見と確信

※2019年7月時点
──「AbemaTV」の目標の1つであった1,000万WAU。それを初めて超えたのが「山里亮太さん蒼井優さん結婚会見」でしたね。
水野:正直、これは予想以上の反響でした。朝から大きく話題になったニュースではありましたが、会見自体は独占ではなく各社取材し放送できるコンテンツです。
チームの意思決定のスピードと、「夜に会見・生中継できない・会見終了後に解禁」など様々な条件とが奏功した結果だったと思います。
山本:私たちは、会見を”最速”かつ”全編ノーカット”で報道する体制を構築することにしたのですが、刻々とかわる条件に、チーム全員がまさに走りながら考えて、次々に決断を迫られた1日でした。
水野:会見内容には触れず「まだ会見は続いています」「(放送は)まもなく、まもなく」と視聴者に向けて伝え続けた、事前の特別番組も異例でしたね。

──その1か月後に「宮迫さんと田村亮さんの謝罪会見」。WAUは1,330万までのびましたね。
水野:会見は、土曜日の午後3時から。地上波では編成上放送が難しい時間帯ですし、テレビの前にいなくても手元のスマホで視聴できるインターネットテレビの強みをいかすことができました。結婚会見での知見もありましたし、「これは絶対いける」という確信が、放送前からありました。
山本:事前に「AbemaTV」の公式Twitterで「#アベマにきいてほしいこと」というハッシュタグで質問を募集するようになったのはこの会見からで、その後の吉本興業社長の会見等でも実施しました。この時は、辻キャスターが3時間手を上げ続けてようやく質問できたんですよね。
水野:指してもらえてよかったよね。会見によっては「当ててもらえなくてごめんなさい」というテロップがでるときもありますからね(笑)

山本:テレビをみながら、スマホで関連するSNSを見たり検索することは今や視聴スタイルとして定着していますが、「AbemaTV」は番組をみながら同時にコメントできます。他の人の投稿も知ることで新たな気付きもありますし、みんなで一緒に見ているような感覚になります。
水野:SNSやコメント機能などを通じて自分のリアクションが放送に盛り込まれるといった、このインタラクティブな視聴体験は、慣れるともう離れられなくなります。
各局で同じ内容の放送をやっていたとしても「AbemaTV」でみたくなる、これは予想ではなく確信に近いですね。
──コメント欄を追っているだけでも、けっこう面白いですよね。
水野:そこで勝手に大喜利大会が始まっていたりね(笑)。様々な意見が飛び交うコメント欄を見ていると、ここにも、もう1つのメディアがあったんだと感じます。
ニュースの作り手にとっても、やりがいを感じられるメディア
水野:私自身、これまでずっと地上波で報道に携わってきて、いまから1年ほど前に「AbemaTV」に入りました。実はそれまで、会見を全て見せたり、長々と放送することに対して「映像としてもたない。インパクトのある部分だけでいい」と、思っていたんです。
でも実際やってみて、こんなにも視聴者からのニーズがあるんだと身をもって知りました。
山本:「AbemaNewsチャンネル」だから気づける・見られる・知ることができるニュースを届けたいと思っているので、独自の視点を大切にしています。扱うニュースのチョイス、それをどういう角度で伝えるか、などスマホ世代の視聴者が本当に求めているものをこれからもつくっていきたいと考えています。
水野:常識にとらわれない視点や、取り組みを通じて、「こんなニュースの伝え方が出来るんだ」と新たに気づくことが多いですし、その伝え方は日々進化している。自分たちで新しいメディアを作っているという実感があります。

水野:最近では、放送時間などに制限がある地上波では伝えきれないニュースを、「AbemaNewsチャンネル」で新たなコンテンツとして出すという取り組みも行われています。
今年9月に『報道ステーション』で放送した、アフリカでシングルマザーや元子ども兵を支援する日本人起業家の企画を「AbemaNewsチャンネル」で特集しました。
山本:「AbemaNewsチャンネル」は海外でも視聴可能なので、さらに多くの人に届けることができます。
水野:視聴者からのダイレクトなリアクションもあり、取材した現地の記者や制作スタッフも手ごたえを感じたようです。ニュースの作り手にとっても、やりがいを感じられるようなメディアでありたいと思います。

水野:今となっては、地上波の放送って”一瞬”だと感じるんですよね。でも、その一瞬に集中して極限までクオリティを高めて、その一瞬で勝負するのが地上波での戦い方。スピード含め、その競争はもの凄くし烈です。
「AbemaTV」はそれとは違う戦い方をしていて、それによって、別のニーズに答えることができたり、新たな視聴者に情報を届けることができることができるんですよね。これはやってみないとわからなかったし、やってみてよかったと心から思っています。

1つの成功が何通りもの可能性へと広がる、チャレンジが出来る場
山本:特にここ半年くらい、放送への反響が大きくなっていることを実感します。
その期待に応えるべく、世の中で起きている様々なニュースを「AbemaNewsチャンネル」を通じて知る人を増やすための環境を整えていきたいと考えています。
価値ある情報とセットで、”「AbemaTV」ならではの視聴体験”を届けるための研究や技術革新を続けています。
──その1つが、時に炎上するほど話題になる、AIリアルタイム字幕システム「AIポン」。
水野:生放送のニュース番組としては国内で初めて、リアルタイムAI字幕を取り入れたのが去年の12月。1年前にはなかったんですよ。「AIポン」によって伝え方の幅や可能性が、随分と広がりました。
また1年経った時に「あの頃はできなかったけど、今では当たり前だよね」ということを今後も増やしたいです。

水野:そんな風に、新たなチャレンジが1つ成功すると、目の前がパッと明るくなるような、その道が何通りにも広がっていくような感覚があります。
新しいものをゼロからつくりあげて、自らどんどん可能性を膨らませても、まだまだ膨らむ余地がある。そんなチャレンジが出来る場が「AbemaNewsチャンネル」。だから毎日楽しくて仕方がないですし、やりたいことが沢山あるんですよ。
山本:正解のないものをどう作っていくのか、わからない中でそれを探しているような手探りな状態ではあるものの、正解・成功を自分たちでつくっていけることに大きなやりがいを感じています。
スマホでナンバー1のニュースメディアを目指す
山本:「AbemaTVの根幹はニュースである」これは代表の藤田が開局以来ずっと言い続けていること。日々のニュースは人々を引きつける”キラーコンテンツ”で、「AbemaNewsチャンネル」の成長は、「AbemaTV」がマスメディアを目指す上で欠かすことのできないものです。
水野:きちんと信用できる情報を届けることがメディアとしての信頼に繋がります。
災害や速報ニュースなど何かあった時は勿論のこと、「何か起きてるかな?」とニュースを探しにきてもらえるような、”ニュースを生みだせるニュースチャンネル”をつくってきたいですね。
山本:これからの報道やニュースメディアはこうなっていくんだというものを「AbemaNewsチャンネル」が体現し、スマホでナンバー1のニュースメディアを目指します。

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