「内定なんて出せない」と言われた僕が
インターンシップに参加して人格が180度変わった話

採用

サイバーエージェントでは毎年趣向を凝らしたインターンシップを展開しています。「魅力を少しでも伝えるためにはどうしたらいいんだろう?」筆者は悩んでいました。

そこで実際に参加をした内定者の中でも特に成長を実感したであろう人に、自身の体験と魅力を語ってもらおうと考えました。ということで、今回話を聞いたのは、選抜型インターンシップ「DRAFT」にも選抜された2020年度内定者の鈴木雄登。彼のことをよく知る人事曰く「インターンシップを機に人が変わった」とのこと。実際にどのように変わったのか、そしてなぜ入社を決めたのか、お話を聞きました!

(取材、文=採用広報チーム)

インターンシップでメンターに怒られる

- インターンシップで成長したという鈴木さんから、是非魅力を語ってもらいたいです!よろしくお願いします!

鈴木:はい、よろしくお願いします!(笑)

- ところで何が成長したのでしょうか?

鈴木:”人として”の成長ですね。サイバーエージェント以外にも様々なインターンシップに参加をしていましたが、ほとんど優勝していたこともあり最初は完全に天狗状態だったんです。

私が参加した「CEO」は3日間で経営者としてのリアルな事業判断や経営戦略立案を行う内容。子会社社長が6名もメンターとして参加していて、参加社員が豪華でびっくりしたのを覚えています。そんなインターンシップで、初日の夜にいきなり怒られました。

- 何があったんですか?

鈴木:グループワークをするには親密度を高めた方がいいと思い、恋バナをしていたんです(笑)。すると、メンターの社員が「自分たちは今経営者のはずなのに、なぜワークに役立つ話をしないでそんな内容の話をする必要があるのか。もし親密度を高めるのであれば、今までの生い立ちや本気で取り組んできたこととか、お互いを深く理解できる内容にしろよ」と叱られて。今考えればたしかにそうなのですが、人生においてあまり怒られた経験がなかったので、びっくりしました。

- インターンシップで怒られるというのはなかなかなさそうな出来事ですね。

鈴木:本当にそうなんですよ。ただ、それだけ本気で向き合ってくれているんだと感じました。残りの2日で信頼を勝ち取ってやろうと闘志を燃やしました。そして、なんとか優勝することができたのですが、後日人事に呼ばれてまた怒られました。

“嫌なやつ”からの脱却

- 今度は何をしたんですか?(笑)

鈴木:最終的にはメンター社員にもお褒めの言葉をもらったので、正直「DRAFT」に選抜されるだろうと思いながら面談に臨んでいました。すると「もしこの先選考に進みたいと考えているなら、このままでは内定を出すなんてもってのほかで、そもそも選考自体を進ませることすらできない」と言われたんです。自分で言うのも何ですが、今までの人生で失敗経験が少なく、かつ”大学院生”という理由で他の学生よりも自分は優秀だと考えてしまっていました。人を斜めに見るような発言や、すぐに相手を論破してしまうような性格で、一言で言うと”嫌なやつ”でした。そこを見抜かれていたんです。
人事って「自分の会社に来てほしい!」と言うのが普通だと思っていたのですが、ここで心が折れそうになるくらいの助言をしてもらいました(笑)。ですが、この面談が本当に自分自身を見つめ直すきっかけになりました。

1時間近く面談しました
1時間近く面談しました

- 普通、それだけのことを言われると嫌な気分しませんか?(笑)

鈴木:タイミングが良かったのかもしれません。私はアスレティックトレーナーを目指して大学に行き、それだけではダメだと思って研究者を目指し大学院に進みました。その理由は個人で名前を売りたいという想いがあったから。1人でも生きていけると思ってました(笑)。ですが、実際に個人の名前で生計を立てている方と、就職活動をきっかけにお話をさせていただく機会が増え、あまりにも彼らとはレベルが違うことを痛感していました。自分は何者でもないことが悔しくて飲食店のトイレで泣いたことも。
そんな時に、面談をきっかけに過去の自分を振り返り、自分が生き生きしている時は一緒にいる仲間と、所属している環境があってこそだったと気付いたんですよね。自分は周囲に生かされいるんだなとわかり感謝の気持ちが生まれました。

- 人格が180度変わりましたね(笑)

鈴木:そうかもしれません(笑)。そこで本当に反省をして自分の言動を改めたと同時に、もっと人として成長したいと強く思いました。そんな気持ちで帰ろうとしたら、最後にサプライズで告げられたのが「DRAFT」への選抜。嬉しい反面、深く反省した直後だったので、手放しには喜べなかったというのが正直なところです。

今ではその人事を親のように慕っています(笑)
今ではその人事を親のように慕っています(笑)

本気で目指していた研究者の道

- なぜ研究者にならずに就職活動をしたんですか?

鈴木:私はトレーナーとして「スポーツ医学」というアスリートの傷害予防に繋がる分野を勉強した後、パフォーマンス向上のサポートにも精通したいと考え「スポーツバイオメカニクス」という動作分析系の研究分野にも手を広げました。その根底にはスポーツ業界を盛り上げたいという思いがあり、より強いアスリートが増えればスポーツを見る人が増え、スポーツ界が盛り上がると考えていました。しかし、トレーナーだと目の前の選手にしか影響を与えることができず、スポーツ業界全体に貢献し世の中に広く影響を与えることには直接繋がっていないと思ったんです。

そこで、よりマスに向けたアプローチができるように、研究者や大学教員という立場から業界全体に影響を与えたいと考え、大学院に通い始めました。

(しかも大学院とは別のスクールも通いダブルスクールだったとか..!)
(しかも大学院とは別のスクールも通いダブルスクールだったとか..!)

- 思い立ってからの行動力がすごいですね。

鈴木:たしかに、目的を決めてからの実行力は強みかもしれません。ある学会での発表をきっかけに国立スポーツ科学センターの研究者から声を掛けていただき、そこでインターンシップとして働くことになりました。そこで実際に働いてみた上で、自分が目指すものは果たして研究者なのかと疑問を感じるようになったんです。

- 何が違ったのでしょうか?

鈴木:スポーツ業界全体に影響を与えるという目標を早い段階で実現したいと思った時に、このスピード感では間に合わないと思ったんです。また、自分が目指すものは新たなスポーツビジネスを構築し、ITの力を駆使して影響を与えることなのではないかと考えました。もちろんやりがいのある仕事ではあったので最後の最後まで悩みましたが、将来自分がやりたいと思ったことを実現できるための能力を早く身につけたいと考え、研究者になる道は諦め、就職活動に振り切ることにしました。

就職活動では、成長産業や若手から打席に立つチャンスのある会社であることをメインに、最初はコンサル業界をメインで見ていましたが、サポート側ではなく事業側として経営に関わりたいと考え、そこからIT業界を希望してサイバーエージェントのインターンシップに参加をしたという流れです。

- そうだったんですね。そこから「DRAFT」に実際に参加してみていかがでしたか?

鈴木:とにかく”豪華”!これに尽きます。参加する学生のレベルの高さ、そしてメンター社員の豪華さは圧倒的でした。「DRAFT」に限ったことではないのですが、メンターのコミットが本当にすごいんですよ。どんなに忙しくてもすぐに返信をくれたり、事業案に対してもいつも適切なアドバイスをくれたり。また、参加している学生が優秀な人ばかりでした。自分が強みにしていたのは、本質を捉えたアウトプットを出せるように議論を設計すること。そしてそのアウトプットをわかりやすく質の高い資料にまとめることでした。しかし、それは全員が当たり前のようにできますし、議論が詰まった時の修正能力、そのための情報収集力とアウトプットの質など全てにおいて敵わないなと感じました。「素直でいいやつ」×「頭の回転が早い」×「ビジネススキルが高い」の最強の集合体でした(笑)。個人よりもチームの力を最大化させることを意識していたので、事業に向き合うという経験だけでなく、人としても成長ができた、そんな10日間でした。

(実際のDRAFTの様子)
(実際のDRAFTの様子)

自分は何者でもない。だからこそチームを生かし生かされる存在になる

- 現在、内定者アルバイトで何をされているんですか?

鈴木:内定者アルバイトは2つの部署で働きました。
1つ目が「Lulucos by.S」。ここではマーケティングの責任者として、メディア媒体へ出稿する広告クリエイティブの戦略策定と実行、数字の管理を任せてもらいました。また、サービスへの参画ブランドを増加させるためのブランドリクルーティング業務をPMとしてやらせてもらいました。
2つ目が(株)CyberOwlです。最初に新規メディアの立ち上げを任せてもらい、現在は「マネ会」というお金の情報メディアでチーム唯一のプランナーとして責任ある仕事を任せてもらいながら勉強させてもらっています。業務としては主にメディアのCVR改善を行っています。サイト上でのユーザーの行動を分析し、戦略を立ててページを改修してCVRが改善すると嬉しいですね。
どちらにしても、内定者という肩書きは関係なく、信じられない程仕事を任せてもらえます。想像していたよりも裁量があるというのが内定承諾後のいい意味でのギャップでした。

- 年次は関係なく、どんどん任せる風習がありますよね。それでは最後に今後の目標を教えてください。

鈴木:私は、就職という選択をした当初は3年で力をつけて独立しようと考えていたのですが、この会社を選んだからには、「21世紀を代表する会社を創る」というビジョンを実現したいと思っています。
就職活動中に社員に必ずしていた質問があったんです。それは「社内で尊敬できる人はいますか?」ということ。他社では、創業メンバーやボードメンバーを挙げる方が多かったのですが、サイバーエージェントの社員は、自分の部下や同期の名前を挙げる人が多かったんです。これって明確な文化の違いですよね。それぞれの夢を持ちながら、お互いを応援し合う文化があり、その”圧倒的なチーム力”に惹かれました。
そんな仲間と一緒にビジョンを成し遂げるためにも、自分自身を高めていき、事業ができる力を身につけていきたいです。自分はまだまだ何者でもありません。だからこそ、チーム意識を持って取り組んでいきたいですし、チームを生かし、生かされるような存在を目指します。そして、次のサイバーエージェントを創ります。

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当社ではAI時代においてもリーディングカンパニーであるために、技術力を駆使して会社の持続的な成長を創出することを目指しています。2006年より「技術のサイバーエージェント」ブランドを掲げていますが、それらを実現するため2023年を「生成AI徹底活用元年」とし、様々な取り組みを進めています(参照:「AI時代においてもリーディングカンパニーを目指す、サイバーエージェントの技術戦略」)。

AIによって、技術者を取り巻く環境は大きく変化しましたが、その最たる例がGitHubが提供するAIペアプログラマー「GitHub Copilot」ではないでしょうか。当社では2023年4月の全社導入以来、対象となる1,000名以上の技術者のうち約8割が開発業務に活用しており、アクティブユーザー数日本一、またGitHub Copilotへのコード送信行数、GitHub Copilotによって書かれたコード数も国内企業においてNo.1の実績です。

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