事業を第一に、で考え辿り着いた”掛け算”で作る自分らしい働き方
女性横断組織「CAramel」は、十人十色の女性の働き方を応援し、様々な活動を行ってきました。本特集では「何色にもなれる、カラフルキャリアなサイバーエージェント」をテーマに、様々な働き方を自ら創り出してきた女性社員をご紹介します。今回はグループ会社ジークレストで、オリジナルIPプロジェクトを担当している女性プロデューサーにインタビューしました。
Profile
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【インタビュー対象者】
赤星百合子 株式会社ジークレスト IP Div
2017年サイバーエージェント新卒入社。配属先の株式会社ジークレストにて、ゲームプランナーとして従事。2018年よりプロデューサーとしてオリジナルIPプロジェクトを立ち上げ、現在も同タイトルを担当。 -
【インタビュアー】
服部瑞希
2019年新卒入社。株式会社CyberACEにてSEMコンサルタントを経験した後、産休育休を経て現在はマーケティング局にて新規提案に従事。
手探りで、がむしゃらに働いた新人時代
ー現在のオリジナルIPプロジェクトのプロデューサーになった経緯を教えてください。
2年目に入る頃、社長の大辻に「IPの新規プロジェクトで、プロデューサーやってみない?」と声をかけてもらったことがきっかけです。プロデューサーって秋元康さんみたいでかっこいいいなと思って(笑)。具体的な仕事内容も知らないまま、名前の響きだけで返事をしました。
ー実際にプロデューサー職になってみて、いかがでしたか?
はじめはとても大変でした。担当しているプロジェクトが他社との協業プロジェクトなのですが、最初は協業していただくために企画書を作り単独でプレゼンするところからのスタートで、1人で戦っている気持ちでしたね。
ー立ち上げを1人でこなしていたとなると、とても大変だったんだろうなと想像がつきます。
当時、私は新卒2年目で、新人賞を取ったり、活躍している同期の話を聞いては、成果を出せていない自分と比べて焦ったり、全く余裕がなかったなと思います。だから早く成果を出したくて無理をした働き方をした結果、体調を崩してしまうこともありました。
周囲の良いところの掛け算で、キャリアを作っていく
ー社内でチームが出来始めたのはいつ頃ですか?
プロジェクトが発足して10ヶ月後くらいです。それまでは、必要があれば協業先や上司にアドバイスを求めるやり方でしたが、そこからいよいよデザイナーやクリエイターとチームを組んで働くようになりました。
ーチームが発足し、働き方も含めて変化が大きかったのではないでしょうか?
そうですね、ずっと1人だったので変化は大きかったです。はじめは苦労も多かったのですが、チームで動くようになったおかげで「周囲の良いところを掛け算してキャリアを作っていく」ことを意識するようになりました。
ー具体的に、どういうことでしょうか?
その頃、私と同じようなポジションで仕事をしているプロデューサーが社内におらず、所謂、ロールモデルがいない状態だったんです。だからどうやって立ち振る舞って良いかがわからず最初は苦労しました。
しかし関わる人が増えていくうちに、ロールモデルというのは誰か特定の人を目指すのではなく、周りの良いところを掛け算して吸収しながら、自分らしいキャリアを築いていけば良いんだと感じました。その方がオリジナリティが出せて、わくわくする自分に気付いたんです。
また、私自身の働き方だけでなく、プロデューサーとして「周りの良いところを掛け算してプロジェクトの成果を出すこと」も意識しています。
私のチームは9割がクリエイターなのですが、全員違う強みや得意なことを持っています。その個性を活かしながら、チーム総力戦でプロジェクトを進行しているイメージですね。
例えばK-POPの要素を取り入れたい企画のときには、K-POP好きなクリエイターさんを案出しの時からアサインさせていただいたりとか。
ーチームみんなを巻き込めているなんて、すごいですね。
最近は、チームの皆さんが事業目線に立って自主的に動いてくれるので、巻き込んでるという感覚もないです(笑)
ーメンバーの考え方を事業目線にするコツはありますか?
主語を、「私」から「プロジェクト的には」に変えることですかね。これは魔法の言葉だと思っています(笑)
元々チームを持った当初は、ずっと1人でやってきた分「弱みを見せて、だめなプロデューサーと思われてはいけない」と思いながら働いていたので、チームメンバーの意見を素直に聞き入れることが出来ませんでした。
事業を自分の子どものように思っていたので、事業が責められると自分自身を責められている気がしてしまって、自分を守るために反論ばかりしてしまったことも・・・。
ですが、上司やチームメンバーは私を否定するために言っているのではない、事業を改善するために言ってくれていると気づき、私も事業を伸ばすために出来ることを全てしないと、と思うようになりました。
そこで最初に意識したのが、主語を「私」から「プロジェクト的には」に変えることでした。「私」が主語の時は自分の成果とか自分の立場視点で話してしまっていたのですが、「プロジェクト的には」に変えることで自然と自分と事業を切り離して俯瞰的に見れるようになったんです。
そして私が事業目線で話が出来るようになってからは、チームメンバーの主語も段々「プロジェクト的には」に変わっていきました。
自分で自分を”整えながら”、成果を出していく
ー”周囲の良いところの掛け算”をした結果、どんな働き方に行き着いたのですか?
自分で自分を整えながら働くことですね。ちょっと最近疲れているなと思ったら思い切って半休を取得し体調を整えるなど、仕事のパフォーマンス最大化のために自分のコンディションを整えるようにしていますね。
ーなるほど、大事な考え方ですね。
私の場合は体調がダイレクトに仕事の成果につながることを新人時代に経験したので、プライベートな時間が本当に大切なんですよね。無理して長い時間働いて仕事のパフォーマンスを落としてしまうくらいなら、しっかり休んで整えて、最高のコンディションで仕事をするようにしています。
ちなみに、私のリフレッシュの方法は、ジムとサウナです。
ーチームメンバーも同じような働き方が多いですか?
各々の得意領域を活かしてプロジェクトの企画を考えたりしているので、プライベートの時間を充実させることが、実は仕事の成果につながっている感覚があるんです。だから、そういった観点でもプライベートにも全力で時間を割いているチームかなと思いますね。そしてその分、繁忙期はギアを入れ替えて全力で仕事を頑張っています!
ー最後に、中長期的にどういったキャリアを目指しているのか教えてください。
正直先のことを考えるのが苦手で、今担当しているプロジェクトを成長させるために自分の出来ることをやりたいという気持ちしかありません。ただ、引き続き自分の体調を整えながら長く働いていきたいとは思っています。中学生くらいから自分でギターを使って作曲するといった創作活動が好きで、今の仕事もその延長のように楽しんでいるので、引き続き物づくりに関わっていけたら良いなと思っています。
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*所属部署やミッションの垣根を超えた社員で構成される、全社横断組織
サイバーエージェントで働く女性社員の課題に向き合い、これまでの6年間で数多くの施策を実施し、社内実績を積み上げてきました。
本記事では「CAramel」がどのように組織づくりを行い、満足度の高い施策を実施し続けられるのか、前編・後編にわたってご紹介します。【後編はコチラ】
これらの情報が、各企業の女性活躍支援・ダイバーシティ推進プロジェクトのご担当者や、有志メンバーによる組織運営の一助となれば幸いです。