“働く楽しさ”を知ってもらいたい
広尾学園×サイバーエージェントでインターンシップを実施
サイバーエージェントは、全国の中学生・高校生を対象としたオンラインによる企業訪問プログラムを実施しています。
その取り組みから派生し、2021年8月に広尾学園高等学校と共同でインターンシップを実施しました。開催の経緯、当日のプログラムなど、本取り組みに関してお伝えします。
イキイキして楽しそうな社会人がいない?
仕事に対する生徒のイメージ
──今回のインターンシップ開催の経緯を教えてください。
宮内先生:生徒たちに将来の夢や目標の選択肢の幅を広げられるようなきっかけを与えたいと思ったのが、今回の取り組みのきっかけです。
本校には、将来の夢や目標が明確な生徒、抱いている夢や目標がまだ曖昧な生徒、興味のある分野が複数あり選択し切れていない生徒がいます。大学に行く意味や将来を考える上で学校教育の中だけではなくて、実際に社会人に触れることで新しい気付きに繋がると考えていました。
事前に生徒から話を聞いてみると、将来に対する漠然とした不安を感じていたり、「イキイキと楽しそうに仕事の事を話す社会人をあまり見たことがない」と話す生徒もおりました。
そんな時に、プライベートでも親交があった上田さんに相談して、上田さんをはじめ有志のライフプランナーの皆さんとの合同インターンシップを実施しました。
上田様:合同インターンシップでは、ニューヨークの国連職員やあらゆる業界で活躍する方をゲストとしてお呼びし、生徒たちと一緒に将来のキャリアを考え、「働く楽しさ」を持ち帰ってもらうようなプログラムを実施しました。
これまで複数回行いましたが、生徒や先生方から非常に好評だったんです。そこでIT業界にも広げたいと宮内先生から相談され、サイバーエージェント社に連絡をさせてもらいました。
──サイバーエージェントと実施しようと決めた理由はなんでしょうか?
宮内先生:生徒たちは普段からスマホやPCなどに触れておりインターネットは最も身近な存在の1つです。そのためサイバーエージェントが展開する様々なサービスに馴染みがあると思いました。
また、若い方が多く、生徒たちとの年齢も近いこともポイントで、IT業界の最前線で働く方々と交流できる機会をつくりたいと思い、お声がけさせていただきました。
“高校生扱いしない”
リアルなビジネスを感じてもらう
──インターンシップを実施するにあたって意識したことはありますか?
松村:“子供扱いをしない”ということです。
「働く楽しさ」を持ち帰るというのをテーマに設定し、普段私たちが業務で実際に向き合っているような、できる限りリアリティのあるテーマを用意して、そこに挑戦してもらいました。内容も大学生向けに実施しているインターンシップとほぼ同じプログラムです。
また、サイバーエージェントの特徴である事業領域の広さを体感してもらいたいと思い、①マーケティングコース ②コンテンツコース ③エンタメコースと、コースを3つに分けて実施。事前に参加コースを選んでもらい、それぞれのコースで講義とワークをしました。
今回、インターナショナルコースに通う1~2年生を対象に任意で参加を募ったのですが、 70名近い方にご参加いただきました。
──イベント当日はいかがでしたか?
松村:頭が本当にやわらかいと思いました!何にも囚われない思想と、若いからこその視点でどんどんアイデアが出てきて、活発に議論しているのが印象的でした。アウトプットも非常にレベルが高く、大学生向けにやっているインターンシップと遜色ないと感じます。
また、デジタルネイティブ世代なのでITリテラシーの高い子が多く、調べ方や考え方、議事録のシェアの仕方など、こちらから教えなくても自然にできていることにびっくりしました。
宮内先生:生徒たちを子供扱いせず、参加社員が真剣に向き合ってくれていたのが印象的でした。そのため、生徒も本気で考えなければいけないという緊張感が最初からありました。
抽象的だった概念が具体的になっていくという過程を体感したことで、社会人の緊張感や本気度が伝わったと思います。
・自分たちに身近なエンターテインメントのアイデアを考えることができてとても楽しかったです。難しい課題に直面しても私たちなりに解決策を出せた時はすごい嬉しかったです!
・お題に沿って考えて、アイデアを出し合って、プレゼンを作っていくのにとてもやりがいを感じました。また、メンターの方がところどころでアドバイスをくださりすごくよかったです!
・働くということに関して今まで何のイメージもなく、とてもぼやけた曖昧な考えしかなかったのですが、今回の経験を通して社会人になってもまだまだ人生楽しめそうだと感じました!
“大人って楽しい”
自信を持って世に送り出してあげたい
──インターンシップを開催した感想を教えてください。
宮内先生:学校ではまず体験できないような、実社会で日々問われているような「本物のお題」がありました。それについて、この新しいチームでどのように解決すればよいのか?が目の前に現れ右往左往する中、最初は順調に議論が進むかを心配していました。
ただ、そこもうまく社員の方が雰囲気を作り発信を促して頂いたおかげで、とても良い雰囲気で議論ができている様子を見て安心しました。
社員同士のやり取りなども実際に会社で話されているような生っぽさがあり、そのプロ意識を肌で感じることができて、生徒たちにとってとても新鮮で良い経験になったと感じました。
上田様:「大人って楽しいんだ」というのを少しでも感じてほしいですよね。学生の時に生涯かけてチームで頑張る姿や社会人の本気をみる機会はなかなかありません。
これをきっかけに仕事や人生に対するイメージが変わり、大人って楽しいんだということと、自己肯定感と自分に自信を持って世に送りだしてあげたいです。
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2022年より導入した「主席認定制度」において、10年以上当社のセキュリティ強化に真摯に向き合い続けている野渡が、主席エンジニアの1人に選出されました。
経営層、各開発責任者が絶大な信頼を寄せる野渡ですが、主席エンジニア就任時の思いを「10年以上にわたるチームの取り組みを、改めて評価してもらえたようで嬉しい」と語ります。長年セキュリティ領域に携わってきて感じる最近のセキュリティインシデントの傾向や、サイバーエージェントならではのセキュリティ対策のあるべき姿について話を聞きました。
なお、野渡が統括するシステムセキュリティ推進グループについて、詳しくは「『免疫』のようなセキュリティチームを作りたい~主席エンジニアたちが向き合う情報セキュリティ対策~」をご覧ください。