ファンが求める特別なコミュニケーションを創造する。サイバーエージェントの「エンタメDX」【後編】

サービス

新型コロナウイルス感染症拡大を受け、様々な産業のデジタルシフトが加速しました。エンターテインメント業界もライブやイベント開催の制限をきっかけにデジタル化が進んだ産業のひとつです。本特集ではサイバーエージェントが提供する「エンタメDX」について前編・後編にわたってご紹介します。前編URLはこちら

後編となる本記事では、国内最大級ライブ配信プラットフォーム「OPENREC.tv」とファンコミュニティ独自プラットフォーム開設 CyberArrow「FANBASE ARENA」をご紹介します。

国内最大級ライブ配信プラットフォーム 「OPENREC.tv」

 兵頭 陽   株式会社CyberZ 取締役 
兵頭 陽 株式会社CyberZ 取締役 

スマホ視聴の定着によりライブ配信市場150%増

OPENREC.tv」はMAU400万人(2021年6月時点)が利用している国内最大級のライブ配信プラットフォームです。

巣ごもり需要の後押しもあり、この1年は配信者数、視聴者数ともに増えて、ライブ配信市場自体が150%増*となりました。中でも「スマホでの視聴」がとても増えていて、気軽に配信・視聴をするという習慣が根付いた1年だったと思います。

「OPENREC.tv」は、タレント・声優・アーティストのライブ配信やオリジナル番組をはじめ、ゲーム実況配信、国内最大級のeスポーツイベント「RAGE」の配信をお楽しみいただけます。
2020年には音楽や舞台などのアーティストライブをオンラインで楽しむことができる「SUPERLIVE」をリリースし、幅広いコンテンツを展開しています。

*CyberZ自社調べ
 

サービス立上げ期はゲーム配信に特化したサービス提供をしていましたが、直近1~2年はSNSを活用したライブ配信が普及したことで、タレントやアーティスト・声優・芸人といったテレビで活躍している方々がライブ配信をすることが当たり前になり、今ではゲーム以外の配信コンテンツも増えています。より多くの視聴者に楽しんでいただけるよう、バラエティに富んだ配信コンテンツの拡充に努めています。

配信事業者への「サポーティング」に定評

「OPENREC.tv」はタレントやアーティストといった配信事業者に対する「サポーティング」に力を入れています。配信者と一緒にコンテンツのクオリティをあげることに取り組んできました。配信者からはデータ分析を通じたコンサルティングから制作まで、一緒にコンテンツのクオリティを高めていけるところが強みだというお声をいただいております。

「OPENREC.tv」で配信をしているLDH所属・元EXILEのATSUSHIさんは、SNS配信対比で収益を多く獲得できた事例があります。SNSのみで戦略なしに配信するよりもデータドリブンでクリティカルなコンテンツ提供ができている自負があります。

それに加えて、海外からも楽しんでもらえるサービスを開発することにこだわっています。海外から日本へ、日本から海外へ、どちらからでも配信できてどこからでも楽しんでもらえるように機能を充実させています。
実際にロサンゼルス在住のAAA與 真司郎さんは現地から配信を行い、日本から多く視聴されています。
與さんからは「『OPENREC.tv』は海外からでも配信のセッティングがしやすい」と言っていただいてます。

配信者へのサポーティング強化により「今までデータを活用出来てなかったけれど使えるようになった」「機材のセッティングの仕方が分からなかったけれどOPENREC.tvのサポートでできた」といった満足の声をいただいています。

立上げ当初から、ゲーム実況配信を強みにサービス運営してきたので、ゲーム関連のコンテンツには定評があります。
CyberZの関連事業で培ってきたゲーム会社との関係性により、ゲーム会社と一緒にコンテンツを作れる企画では配信者から満足の声をもらうことが多いです。

中でも人気なのは、タレントと一般の人気配信者を組み合わせた企画です。
特に狩野英孝さんと人気のゲーム配信者がコラボレーションするコンテンツはとても好評です。それぞれのファンが交わりあって大きな盛り上がりになっていく傾向があり、いい取り組みのひとつです。
 

コンテンツを拡充し、データドリブンでワンストップに支援する

今後は「OPENREC.tv」で視聴できるコンテンツの幅を広げていき、スポーツ領域にも力を入れたいと思っています。サッカーやバスケや囲碁・将棋といったライブ配信と親和性の高いコンテンツを展開していきます。

また動画配信に加え、「OPENREC.tv」でグッズ販売やオフラインイベントも手がけることで、ワンストップで成立させたいです。
これまで取り組んできたデータドリブンを大事にすることで、インターフェースを一連で支援することができると思っています。

あとはKDDIさんと、新しいゲームの配信や視聴体験の提供に向けた業務提携を発表して反響をいただいているのでこちらもご期待ください。
 

ファンコミュニティ独自プラットフォーム開設・D2C支援
CyberArrow「FANBASE ARENA」

 鈴木 雄登   株式会社CyberArrow 代表取締役社長 
鈴木 雄登 株式会社CyberArrow 代表取締役社長 

最適なカスタマイズでサービス開発できる「FANBASE ARENA」

CyberArrowは「ABEMA」をはじめとしたサービス開発に強いメンバーで構成された、クリエイティブ・技術力を強みとした事業会社です。
CyberArrowが提供する「FANBASE ARENA」は、タレント1人でも、グループや事務所単位でも最適にカスタマイズできる独自プラットフォーム開発サービスです。
独自のプラットフォームでは、タレントやアーティストのブランドを保つことができ、個々の事業戦略に合わせた機能をカスタマイズして開発することができます。また、自前のデータを取得できることからD2Cビジネスを強化しやすくなります。

現在は今後リリース予定のサービスを準備中です。
先行事例では、CyberFightや配信に関わる横断組織と共同でプロレス動画サービス「WRESTLE UNIVERSE」の新プレイヤーをリリースしました。

「エンタメD2C」の台頭 ファンとの接点や収益化を含めた新しい仕組みづくり

コロナの影響を受けて、オンラインライブやオンラインイベントが注目されていましたが、別軸で「エンタメD2C」として自分たちで自分たちのサービス運営していく流れが出始めています。
例えば、これまでのファンクラブ特典はリアルイベントのチケット先行販売を中心としていて、リアルイベントが開催できない状況では同じビジネスモデルが難しくなります。また、無料プラットフォームのSNSは自前でデータを取得できないことから、ファン層を把握しきれなかったり、自分たちがやりたい機能がない場合も多いです。
デジタル上でのファンとの接点づくりや収益化を含めた新しい仕組みが必要とされる流れから、CyberArrowの設立に至りました。

CyberArrowの「FANBASE ARENA」では、潜在ファン層との接点づくりとファンコミュニティにおける経済圏拡大のために3つのポイントを大事にサービス開発しています。

①ユーザーの満足度をどれだけ高められるか
近い距離でファンと独自のコミュニケーションを作る仕掛け、UIUXや映像の品質、インタラクティブな機能といったサービスクオリティについては、ユーザーの満足度にとことん向き合ったプロダクトづくりを心がけています。

②ユーザーのリーチをどれだけ拡大させられるか
現在のファン以外に新しくファンになりうる方へのアプローチをしやすくすることを意識しています。具体的には、国内だけでなく海外からも視聴しやすい環境を作っています。サーバーを海外に置き、翻訳機能を開発するなど、重点的に取り組んでいます。

③マネタイズの手段をどれだけ豊富にできるか
きちんと収益をあげられて、ファンの満足度も高いマネタイズモデルを開発しなくてはいけませんが、そこに対してはサイバーエージェントだからこそできることがあります。
将来的に私が描いている構想ですが、例えばAI事業本部が開発している技術を活用してタレントの稼働なしで本人と全く同じ見た目や動き、声を作り、シチュエーションに合った映像や音声をサービス内で発する仕組みにすれば、タレントの負担をさげつつ、ファンの満足度も高められるチャンスがあるかもしれません。
他にも、デジタルマーケティングに強みを持つサイバーエージェントグループの知見を活かし、自前データから取得したファンの趣向を捉えたサービス開発とD2C最大化ができます。

これらはただ単に機能をよくするだけでなく、プロダクションやタレントの皆様のブランドを崩さないカスタマイズ性も兼ね備えた高品質なサービスでなければなりません。サイバーエージェントグループではプロダクト作りにおいて「世界水準を目指そう」という方針がありますが、その目線でエンタメサービスとしてしっかり仕上げていきます。

 

「間違いなくサイバーエージェントがやるべき事業」

この領域は「間違いなくサイバーエージェントがやるべき事業」だと言えます。
大前提としてCyberArrowは「FANBASE ARENA」のプロダクト便宜を磨くことに腰を据えつつ、サイバーエージェントグループにはデジタルマーケティングやプロモーションの知見、コンテンツの企画・制作力なども含めた組織の強さがあります。グループシナジーを最大活用できるからこそ、この事業に挑戦することが出来ています。そんなCyberArrowが持っている強みをエンタメ事業者の課題解決やニーズにマッチさせて、ファンとタレント・アーティスト双方にとって満足度の高いサービス提供を目指します。

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