3000人以上の学生が参加したオンラインイベント
全て自社で配信する運営の裏側

新型コロナウイルス感染拡大の影響により新卒採用活動に大きく変化が生じた2020年。特にオフラインでのイベントがほぼなくなり、自社の魅力をダイレクトに発信できる機会が減少しました。
それを受け、5月からYouTubeライブを利用したオンラインイベントを月1~2回ペースで実施、3000人を超える学生にご参加いただいています。
実は、配信機材から運営まで全て採用チームのみで実施している当イベント。どのような体制、内容で配信をしているのか、新卒採用チームマネージャーの寺脇に話を聞きました。
Profile
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株式会社サイバーエージェント 新卒採用人事 マネージャー
寺脇 英雄
2013年入社。インターネット広告事業本部へ配属。2014年にマネージャーへ昇格。2016年株式会社CyberBullへ出向。大手ナショナルクライアント・スマートフォンアプリ事業者の営業担当に従事。2019年10月よりサイバーエージェント 新卒採用担当。
毎イベント満足度95%超え
オンラインイベントで感じた手応え

寺脇
オンラインイベントを開催した理由は、もちろん新型コロナウイルスです。
サイバーエージェントは事業が多角化しており、かつ様々な個性を持つ社員がいるため、「何をやっている会社なのか」「どのような社員がいるのか」というのがぱっと見ではわかりづらい会社です。そこで、事業と人材をあらゆる切り口で見せて正しい理解を促進させたいというのを目的に以前から自社開催のイベントには力を入れて実施をしてきました。
そのためコロナ禍であっても、直接学生に届ける仕組みをつくりたいと思い、いち早くイベントをオンラインに切り替えて実施してきました。


編集部
全てYouTubeライブ形式で実施していますが、ZOOMなどのWeb会議サービスを使用しなかった理由はなぜでしょうか?

寺脇
ワンキャリア社 主催の「ワンキャリアライブ」に出演させていただいたのがきっかけです。
YouTube形式だとコメントが少なくインタラクティブにならないのではないか、などと少し不安を感じていたのですが、実際は全くそのようなことはなく、答えきれない程のコメントや学生の満足度を肌で感じることができました。そこに可能性を感じ、自社でも取り入れてみたという経緯です。


編集部
各回参加人数や、満足度はいかがでしょうか?

寺脇
YouTubeライブ形式のイベントは計11回程実施しているのですが(2020年11月26日時点)、各回300人~500人程の学生にご参加いただいています。満足度としては、常に95%以上です。

編集部
運営はどのような体制ですか?

寺脇
司会、機材、進行の役割分担があり、全て自社で運営しています。司会はその名の通りイベントでの司会進行、機材は配信機材・カメラ担当、進行はカンペやタイムキーパーなどを担当していて、最低3名で回しています。
また、本番ではモニターを3台設定し、
1、配信チェック
2、リアルタイムのコメント
3、カンペ
を映し、司会はそれを見ながら進行しています。
コメントが非常に多いため、質問が流れてしまわないように進行担当がカンペに答えてほしい質問を順番に並べたり、指示をしたりしながら質問に出来る限り答える体制にしています。


編集部
オフラインイベントとの違いはありますか?

寺脇
参加人数が倍以上になりましたね。オフラインの場合数百名の規模になると運営が大変でそこまで頻繁に開催ができなかったのですが、オンラインの場合一気に300人~400人の学生が気軽に参加できるようになりました。

編集部
学生の顔が見えないため、やりにくさなどは感じませんか?

寺脇
いえ!参加してくださる学生の反応がいいので、やりにくさは全く感じていません。質問の量もオフラインよりも多いのではないでしょうか。
参加学生も「理解度が上がった」という意見も多く、毎回満足度が高いので手応えを感じています。今後コロナウイルスが終息したとしても、このような大型イベントは効果・効率面どちらをとってもオンラインの方が圧倒的に良いと感じていますね。
オンオフ関係なく
伝えたいメッセージ、自社の魅力を整理することが大切

編集部
イベントのテーマはどのように決めているのでしょうか?

寺脇
エントリーいただいた学生に、より会社理解を深めてもらうために、多角化した事業、多様な人材、組織体制、カルチャーなど、当社が伝えたい内容を様々な切り口で考えています。
たとえば、ゲーム事業での働くイメージが湧きにくいという実際の声から、「エンタメ×ビジネス ー「面白い」を仕事にする魅力」というタイトルで若手社員に登壇してもらったのですが、参加学生から「ゲーム領域に馴染みがなかったが、若手社員によるリアルな話で働くイメージが湧き、自分も仕事にしたいと思った」という感想をもらうなど、ゲーム事業の魅力を伝えることができたイベントとなりました。
伝えたい内容はもちろん、それを誰が話すのかというのも意識をして、チームで話し合いながら決めています。

編集部
司会社員と登壇社員の関係性から、普段のリアルなやりとりを想像できたというコメントもありましたね。

寺脇
これは意外な結果でした(笑)。
元チームメンバーだった社員に登壇してもらった時にサイバーエージェントの上下関係や風通しが伝わったというコメントが多くありました。目の前に観客がいないからこそ、オフラインでのイベントよりもリアルで生生しい会話になったというのも起因していたかもしれません。
社員の関係性についてよく学生からも質問をもらうのですが、言葉では説明できないじゃないですか。「風通しがいい」と言っても嘘っぽいですし(笑)。なのでオンラインでもそれを感じ取ってもらえたのは新たな発見でしたね。


編集部
オンラインだからこそ工夫していることはありますか?

寺脇
例えばイベントの配信時間や所要時間が挙げられます。
学生が一番参加しやすいであろうお昼の時間帯、また途中離脱がないように60分間で開催しています。オンラインですと長時間は飽きられてしまいますし、スマホでも視聴ができるようにしているためお昼を食べながら参加することも想定しています。実際、複数回イベントに参加してくれる学生も多いです。
また、質問を積極的にできるように適宜呼び掛けたり、聞くだけでなく参加型のイベントにしたりと、インタラクティブな回になるように工夫しています。


編集部
オンラインイベントの良さをお話いただきましたが、今後はオフラインイベントは実施する予定はないのでしょうか?

寺脇
いえ、オフラインの可能性を消しているわけではありません。オフラインの良さとしては、参加者と一緒に考えてつくり上げるようなものは向いていると思っていて、たとえばワークが発生するようなものはやはりオフラインの方が向いていると思っています。
また、オフィスに来て実際に働く社員や雰囲気を肌で感じたいという学生がいることは間違いなく、目的に合わせて使い分けていくのがいいと思います。


編集部
イベントを開催するにあたって最も大切なことはなんでしょうか?

寺脇
配信機材を整えるとかそういうことではなく、学生に対して届けたいメッセージ、学生に伝えたい自社の魅力などを整理することが最も大切だと思います。それを整えてテーマが決まり、それを誰が話すのかという人選に繋がるので、オンライン・オフライン関係なくそこから考えるのが大切ですよね。
今後も月に1回ペースで配信を予定しています。エントリーしようか悩まれている学生はもちろん、より理解を深めたいと考えている学生の皆さまは是非参加していただきたいです。
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