「高い目標は挫折のしようがない」
ネスレ日本元CEO高岡氏とサイバーエージェント藤田が挑戦し続けられる理由

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当社顧問で、ネスレ日本 元CEO高岡浩三氏と代表 藤田晋が「学生たちの挑戦を応援したい」という思いのもと、実施した対談の【後編】です。(【前編】はこちら

どんなハード・シングスも乗り越えて挑戦し続けられた理由や、もし2人が学生に戻ったらどんなファーストキャリアを歩むのか、について語りました。

これから社会に出る学生のみなさんに贈る2人からのアドバイスは、全学生必読です。

※本記事は、今年10月に行われた国内最大級のオンライン学生カンファレンス「WEIN STUDENTS SUMMIT」の内容を編集したものです。
モデレーター:溝口勇児氏 WEIN挑戦者FUND 代表者パートナー

高い目標に向かって挑戦し続けられた理由

溝口氏(以下、敬称略):お2人の共通項は、高い目標設定をすることで、志を持ち、そしてそれを口にしてきた、ということでした。その過程において幾つものハード・シングスを乗り越えてきたと思うのですが、なぜ逃げずに高い目標に向かい続けることができたのでしょうか?
 

藤田

藤田

僕の場合、本質的には怠け者なので高岡さんのような英語の勉強とか、あるいは筋トレとかは、すぐ投げ出しちゃうんです。でも仕事だけは投げ出さない
それはなぜかというと、自分だけの責任ではなく、株主、取引先、社員といった世間を巻き込んでいるからです。
20代の頃から投げ出せない、逃げられない状況に自ら追い込み続けてきたんですよね

で、それは誰に・何に追い詰められているのかというと、自分が言ったから。ビックマウスの話につながるんですけど、その覚悟をもって大口を叩いています

溝口:グローバル企業で勝ち上がるというのは相当な苦労だと思いますが、高岡さんはどうですか?
 
高岡

高岡氏
(以下、敬称略)

目標が高くて誰も成し遂げられなかったことは、挫折のしようがない気がするんですよ。だってそもそも誰も成功していないから。

新人の時に社内報に書いた「社長になる」ですけど、実際には、僕みたいな黄色人種が役員に入るというのは、150年続くネスレの歴史の中でなかったこと。
主力ビジネスである「ネスカフェ」、「キットカット」の担当役員は僕がなるまではすべて外国人でした。社長就任を含めて、”日本人初”を全部僕がやってきたんですよね。

高岡

高岡

これも、ビックマウスの話に近いと思うんですけど、低い目標で誰もができそうなことで失敗したら周囲から批判を受けて自信なくしたりしますが、誰もやってこなかったことをやっていくということにおいては、挫折感を味わう必要もないんですよ

僕もネスレでいっぱい失敗したけど、目標が高かったおかげで大きなを挫折を味わうことはありませんでした。最初から高いところに目標を置けたことがよかったですね。

必ずしも「好きを仕事に」する必要はない

溝口:多くの学生が悩むことの1つに、好きな事の見つけ方があります。それさえ見つかれば諦めずに頑張れるのに、と。そこでお二人がキャリアプランを描くにあたって、「好き」と「諦めないこと」の相関性はどう考えますか?
 

藤田

藤田

時々「旅行が好きだから旅行代理店に入りたい」という学生を見かけますが、それだと2か月で好きじゃなくなりますよ(笑)。
様々なビジネスモデルはあれど、会社というのは、作って、販売して、利益を得るところ。
扱うモノではなく、事業行為そのものを好きじゃないと、長続きしないと思います

その点、会社経営って成功しても失敗しても、すごく面白いんですよ。
不謹慎な例えかもしれませんが、ゲームと凄く似たところがあって。難しいステージをクリアするために、自分で戦略を立てながら、試して、実行して、検証を繰り返す

そういう仕事のやり方をしていれば、その商材が何であれ、だいたい好きになると思います。いまYouTuberが人気職業ですけど、まさにビジネスの面白さの原型ですよね。

高岡

高岡

これまでも僕なりの仕事観を大学なんかで伝えてきたんですけど、ずっと言ってきたのは、好きなことと仕事は別だということ。
どんな職種や仕事でも、お金貰うこと=(イコール)社会貢献に対する対価です
だから、必ずしも好きな事をみつけてそれを仕事と結びつける必要はないと思いますね。

溝口:では、もし今お2人が学生だったら、最初のキャリアを選ぶ際に気を付けることは何ですか?
 
藤田

藤田

起業家になるのと、高岡さんの成功とでは、難易度が違います。大企業の社長って難関トーナメントを突破したエリート中のエリートのさらに一握りですからね。だから、また学生に戻っても起業家の道を選びます。
若いころに活躍して目立ちたいから、新しい産業でキャリアを積み始めると思います

藤田

藤田

今は、働き方改革や突然のリモート環境で、どう働いたらいいかわからない人もいるかもしれないですが、確実に言えることは、若いうちが勝負だということ

高岡さんも42歳という年齢を意識し生き急いでいたし、僕も1番働いたのは社会人になりたてと起業して1~2年目のころ。その時がむしゃらに頑張ったおかげで、今はだいぶ楽です。

もちろん若い時の勝負に勝てなくても大器晩成な人もいるし、再び勝負所はやってきますけど、間違いなく、若いうちに頑張って損することはないと思います。

高岡

高岡

僕の学生の頃は起業するという選択肢が全くなかった時代。もしタイムマシーンがあってあの頃に戻れるなら、絶対起業家になっていますね。

人生100年と言われるなかで、1つの会社だけというのは難しいと思うんです。そもそも終身雇用という制度自体、日本の歴史の中でみると短いものですし、たまたま僕はその最中に就職しましたけど、60歳で辞めて、その後は自分で会社やりたいとずっと思っていました。

だから仕事や会社は変わっていい。でも、何を残したいか、どんな社会貢献をしたいのかという志はブレないでほしい。
僕の場合はたくさんの人々を喜ばせて、後世に何を残すか、を意識してこれまでやってきました。

自分が好きなことを探すより、自分がチャレンジしたいこと、社会に残したい事は何かということを見つけるほうが、仕事選びに役立つと思います。

溝口:お2人とも起業家ということでしたけど、いきなり起業というのはハードルが高いと感じる学生もいるかもしれません。そこで、例えば会社に入るとするなら、どんな会社がいいですか?
 
藤田

藤田

若いうちに力をつけられる会社ですね。例えばサイバーエージェントとか(笑)

溝口:やはりそうですよね(笑)!20代の社長も多いんですよね。
 
藤田

藤田

グループ会社を含めると、間違いなく日本のトップクラスの数だと思います。今年の新入社員も、早速会社つくって頑張ってますよ。

溝口:自分でゼロから創業するやり方もあれば、サイバーエージェントみたいに支えてくれる仲間や環境で社内起業するという選択肢もあるということですね。
 
藤田

藤田

20代の若いうちに経営経験を積んで力をつけてしまえば、きっと30代以降は無敵になれると思います。

※登壇された高岡氏は、当社の独立社外取締役候補者として迎えることに伴い、2020 年 4 月1日付で当社顧問に就任いたしました。高岡氏の社外取締役選任議案は、2020 年 12 月開催予定の第 23 回定時株主総会でお諮りする予定です。
 

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挑戦するカルチャーの体現
~社歌とOnline Vision Presentation

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