「やらない」ことを大切にしたら、「やりたい」ことができるように。
2度の転職でみつけた私らしいキャリア
-マイハッシュタグ-

サイバーエージェントでは、十人十色の女性の働き方を応援する組織「CAramel(カラメル)」を発足し、様々な女性社員の交流の場を創りながら、女性ならではのライフイベントに左右されないキャリア形成を応援しています。
新連載「マイハッシュタグ」は、その人ならではのタグを解き明かし、活躍している女性社員の人生を明らかにするコンテンツです。取材対象者をよく知る社員がインタビュアーとなり、「マイハッシュタグ」にまつわるリアルなエピソードを引き出します。
今回は「やりたくないという価値観」を大切にする、女性社員のキャリアの考え方をお伝えします。
Profile
-
【取材対象者】
株式会社Cyber Now
新R25 広告コンテンツ責任者
宮内麻希
2018年中途入社。新卒で出版社の営業職を経験後、広告制作会社にコピーライターとして転職。フリーペーパーの編集や採用広告のディレクションなどの経験をした後、2018年に株式会社新R25(現:Cyber Now)に入社。現在は、新R25の編集 兼 広告コンテンツの責任者を担当。 -
【インタビュアー】
メディア統括本部 Lulucos by.S事業部
by.S/Lulucos by.S 編集長
阿部美友
2015年中途入社。2013年より編集プロダクションにてファッション・美容を中心に雑誌やムック本の編集を経験後、2015年サイバーエージェントに転職。2017年に20~30代向けファッション・美容情報メディア「by.S(バイエス)」の編集長に就任。現在は、コスメのクチコミサイト「Lulucos by.S(ルルコスバイエス)」の編集長も兼任する。女性横断組織「CAramel」メンバーとして本記事の取材を担当。
#キャリアは名詞で選ばない

阿部
サイバーエージェントに入社する前は、どのような仕事をしていたんですか?

宮内
実はサイバーエージェントは3社目で、前職で2社経験しています。最初は出版社の営業からスタートして10ヶ月で転職し、2社目は広告制作会社でコピーライターとして働いていました。

阿部
1社目は在籍期間10ヶ月とかなり短いですが、なにがきっかけで転職を考えたのですか?

宮内
コピーライターを目指していたのですが、就職活動がうまくいかず、唯一内定をいただいた出版社に営業として入社したんです。1年目ですし、まずは営業を経験してから、いずれ編集職として制作や企画に携われたらいいなと考えていたのですが、途中でつらくなってしまって。
自分のやりたい職種が明確なのであれば、この気持ちを大切にしないと後悔するだろうなと思い転職を決めました。

阿部
ということは、2社目では念願のコピーライターとして働くことが叶ったんですね?

宮内
はい。とにかく「コピーライターという肩書きで仕事ができるところ」という基準で選んだのが、社長と社員が私しかいない小さな広告制作会社でした。ここが私のキャリアのスタートです。

阿部
社員数2名・・・!
それは、任される仕事の範囲も大きかったのでは?

宮内
そうなんです。しかも、本当は初心者なのに「企画もライティングも経験者です」と言って入社しちゃったんですよね・・・(笑)。


宮内
入社後すぐに、ある大企業のフリーペーパーの案件に編集として関わることになり、知り合いの編集者にこっそり教えてもらいながら独学でスキルを身に付けていきました。
当時、23歳で2社目だったので、もうあとがないと腹を括って仕事に打ち込みましたね。徐々に大手上場企業の社長に単独で取材できるようになるなど、やりがいも出てきたのですが、同時にもやもやしていたことがあって・・・。

阿部
やっと学生時代から希望していた職種で働くことができたのに!その心のもやは何だったんですか?

宮内
私がいたのは制作会社だったので、自ら企画を提案をするというよりは、発注元の会社が決めたものを制作するという役割でした。ずっと目指していた職種ではあったものの、もっと自分のアイデアを提案したかったんです。
それまで、自分のやりたいことを「コピーライター」という“名詞”で考えていたのですが「自分が考えた企画を提案したい」という“動詞”で捉えないといけなかったと気が付いたんですよね。

阿部
たしかに。そう考えると、もしかしたら営業職でもよかったかもしれないですもんね。

宮内
そうなんです。当時、やりたいことが“職種”でいうと何なのかは、はっきりわからなかったのですが、自分で企画から携われる環境へいこうと考え、自社メディアを運営しているCyberNow(当時:株式会社新R25)への転職を決めました。
#「やりたい」より「やりたくない」が自分をつくる

阿部
現在は「新R25」の広告コンテンツ責任者として活躍されていますね。
「企画から携われる仕事がしたい」という理由で転職したのに、広告担当だと当初やりたいと思っていたことと異なりませんか・・・?

宮内
ここだけの話、内製コンテンツから広告担当へのミッションチェンジを打診された時は、複雑な気持ちでした(笑)。
ただ、当時の私は全く成果を残せていませんでした。編集者として入社したものの、社内には自分より実力のある人がたくさんいるうえに、自分が企画したコンテンツでなかなかヒットを出すことができなかったんです。
そういうタイミングだったので、やりたいことだけに盲目的になるのではなく、まずは与えられた場所で成果を出すことを考えました。これで爪痕を残せなかったら次を考えようと思っていたくらい、崖っぷちの状態だったんです。

阿部
最近、宮内さんが社内で表彰や抜擢されているのを見る機会が増えた気がします!何かきっかけがあったのですか?

宮内
ターニングポイントは2つあります。
1つ目は、広告担当に変わるタイミングで「スペシャルキャスティングプラン」という、インフルエンサーの方々を起用した記事タイアップ広告の商品をリリースし、その第一弾から関わったとき。
仕事に対する意識が、自分主語から会社主語に変化したんです。


宮内
実際に広告主さんやユーザーからの反応がとてもよく「新R25で広告の新しい概念をつくりたい」と本気で思うようになりました。
こうして会社主語で仕事ができるようになってから、編集だけでなく売り上げやプロダクト開発など任せてもらえる領域も増えていき「自分の得意なこと×やりたいこと」がクリアになっていったんです。これは、職種を超えた役割を与えてくれるサイバーエージェントにいたからこその気づきでした。
与えられたことにしっかりコミットする経験をしないと、仕事の楽しさややりがいは見えてこないのだと感じましたね。


阿部
「新R25」のタイアップ記事は、広告だとわかっているのに面白く読んでしまうコンテンツになっていますよね。広告制作はクライアントもいて、なかなか自由に企画することが難しいと思うのですが、どうしているのですか?

宮内
まさに。それが2つ目の“やりたくないことに敏感になる”という考え方です。
前職で感じていた「自分のアイデアが入っていない仕事」は二度としないと決めました。すでにクライアントや代理店がやりたい企画が明確にある場合でも、よりよい案がないかを考えたり、必ず自分なりのアレンジを加えて、「新R25」として本当に効果の出る広告を提案するようにしました。
それこそまさに、前職でやりたいと思っていた「自分のアイデアを提案する」ことでした。
“やらない”ことを大切にしていたら、自然とやりたいことができるようになったんです。

阿部
自分のやりたいことができる場所へ飛び移るのではなく、与えられた環境で自分との向き合いかたを変えていったんですね。

宮内
そうですね。今はこれまでの人生で一番自分にフィットした仕事ができています。
でもそれは、自分が見つけたのではなく、与えられた場所で“やりたくない”ことをやらなかっただけのこと。
たとえば「負けるのが嫌だ」「お客さんが幸せにならない仕事は嫌だ」というような“やりたくないこと”って、自分のやりたいことやビジョンよりもすぐに出てくると思うんです。キャリアに悩んだときは、そういう自分の“やりたくないこと”を大切にして働くことで、自然と次がみえてくると考えています。
#自分のビジョンはあえて決めない

阿部
これから目指したいキャリアはありますか?

宮内
“編集×マーケティング”という領域でジョブサイズを広げていきたいという方向性は決めていますが、あえて明確なビションやゴールは置かないようにしています。
今までの自分を振り返ると、目標を固定化して失敗してきました。たとえば「コピーライターになりたい」と、希望の職種を明確に持っていたときの方がうまくいっていないんですよね。

阿部
だから「こういうなりたい」というキャリアはあえて定めずに、「やりたくないこと」を軸に選択してきたんですね。

宮内
もしあのとき自分がなりたいキャリアを追求していたら、「新R25」の広告担当に変わるタイミングで辞めていたかもしれません。
あの時、初めて自分のビジョンを一旦置いて、まずは与えられたものでがんばった結果、そこで本当にやりたいことを見つけることができました。


宮内
現在担当している仕事や組織の目指す方向性は必ず持つべきだと思っていますが、自分自身のビジョンはあえて固定化しないことにしています。
その方が想像を超えたキャリアを歩めるし、自分の将来を楽しみにできると思っています。

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サイバーエージェントには、さまざまなバックグラウンドを持った社員が働いています。SIerで働いたキャリアを持ち、現在はメディア事業で活躍している大内と田中。今回は、彼らが前職からサイバーエージェントに転職した理由や、求められるスキルの違いなどについて話を聞きました。
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