【最新データ版】新しい副業のカタチ!
グループ内副業制度「Cycle(さいくる)」を大解剖
ー 担当者に聞く新制度のリアル ー

2019年10月29日より導入した、技術者向けの新副業制度「Cycle(さいくる)」。本制度は、技術職を対象に、グループ内における会社間をまたいだ副業を促進するという当社独自の取り組みです。
政府の「働き方改革」で副業が注目される現在、本制度への関心は高く、多くのメディアで取り上げられました。( サイバーエージェントが始めた新制度「グループ内副業」とは | スタートアップに学ぶ組織の処方箋 | ダイヤモンド・オンライン)
今回は、「Cycle」導入から半年での実績や、導入後に気付いた課題点、苦労したことなどを担当者にインタビュー。新しい副業のカタチ「Cycle」を徹底解剖します!
Profile
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田村有樹子
人事本部 人事コンプライアンス室 -
高藤摩歩
人事本部 人事コンプライアンス室
軌道に乗ってきた取り組みの成果と課題点
「Cycle」導入から半年が経ちました。現在の状況や見えてきた課題点などを教えてください。

田村
半年間で9つの案件が完了しており、現在も契約調整中が数件ある状態です。
今年の1月に取締役の曽山がCycle(さいくる)の初速をブログに書いていますが、それから順調に発注案件数が増え、同時に納品数も多く出ました。これからもっと「Cycle」の社内認知をあげて、浸透させていきたいと思っています。



順調に実績が集まっていますね。取り組みとしても軌道に乗ったと言うところでしょうか?

田村
そうですね。案件数も増えてきましたし、何より、利用者の満足度が高いので、軌道に乗った実感があります。 業務をグループ内で循環させているので、サービスや社内システムについてお互いに知っていることや、既に事業理解がある分、発注者がゼロから説明しなくても、イメージに近いものがより早くあがってくる、という利点があります。
また、いきなり社外で副業先を探すのはハードルが高くても、ちょっと興味がある分野に社内でチャレンジできる、というのは受注者側にとってもメリットが高そうです。
同時にフローの簡素化、周知の仕方など、見えてきた課題点もあり、今はその改善に取り組んでいます。
当初は、発注のニーズがどのくらいあるのか予想できなかったため、定期的に「Cycle」運営側から、事業部に案件を募っていました。すると、「Cycleに案件を出したいのだけど、どうやって募集をしたらいいですか?」という発注者側からの声が複数あがってくるように!
現在は申請フォームを使って発注者が案件発生のタイミングで簡単に申請できるようにしています。受注者側の応募もメールのやり取りが多く発生していたのですが、現在は社内のワークフローシステムで確認できるようになりました。数が増えてきても、埋もれることがなくなり安心です。
利用者のコメント
よかった点
・事業部を越えて、仕事を通じてCA内で繋がりを作れたこと
・普段と違う業務ができ刺激になった
・自身の技術の課題も見えてきて勉強になった
もっとこうしたほうがいいと思った点
・現在の副業可能者リストがあったらいい
・通常の外注フローのように発注者がいつでもアプローチできたらいい
・フローの簡素化
グループ内の副業らしいメリットがあるのが特徴的ですね。利用者からの声で気づいたことや改善点はありますか?

田村
「Cycle」を通して、スキル向上や、自身の課題点を見つけるきっかけにしている社員が多く、前向きに本制度を活用してもらっている印象です。
そんな社員の想い、やる気に応えるには、もっと案件を増やして活性化していく必要があると考えています。ステップアップできた、社内で新たな挑戦が出来た!と実感してもらいたい。知識面、技術面での刺激を受けることにより、本業の業務にもプラスになるような制度にしていきたいです。

高藤
部署異動や転職をせずに、新たな挑戦が出来ることは、技術者にとって今後のキャリアプランの幅を広げるきっかけにもなると思います。この制度をうまく活用して自分の強みをもっと広げて欲しいですね。
案件の特徴は単発やスポット業務になると思いますが、案件発生から契約、業務開始までスピード勝負なのでは?

田村
はい。その辺りが今課題として上がっていて改善に取り組んでいます。案件発生から業務開始までのスキームをシンプル化し、スピードアップを図っています。
案件の精査から、契約締結、報告まできちんと段階を踏んでいるため工程は少なくないですが、システム化してからはメールのやり取りが減り、だいぶスムーズにはなりました。
今後、発注者側からの逆指名マッチングも進めていきたいと考えており、よりスピード、満足度ともに上がるのではと思います。
Cycle(さいくる)の契約プロセス
通常の業務委託とCycleのプロセスはどう違うんですか?

高藤
依頼先が社員なので与信チェックが不要。依頼先選定までのスピードが早いと思います。
基本的に「Cycle」は単発の案件を業務委託として請け負うため、契約についても発注に関わる個別の契約のみで済みます。また、社内同士ということもありスムーズに連絡が取れるので依頼先選定も簡単、業務内容についての打ち合わせも実施しやすいです。
契約は、社員個人と委託元会社との発注書兼請書で業務委託契約を締結。また、あくまでもメインは本業となるので、本業の会社とも誓約書を締結しています。(秘密保持、健康管理などの項目もあり)
Cycle(さいくる) | 一般的な業務委託(新規) | |
---|---|---|
案件発生 | 社内公募 | 随時発生 |
依頼先 | 「Cycle」による選考・マッチング | 委託先選定 |
与信 | 社員のため不要 | 委託先審査 |
基本契約 | 単発のため不要 | 契約締結 |
個別契約 | 契約締結 | 契約締結 |
開始 | 副業開始 | 業務開始 |
本業とのバランス、健康管理へ配慮
正直、副業の方が忙しくなり本業に影響が出てしまうことがありそうで、時間外労働とか健康管理面を気にしてしまいますがどうでしょう?

高藤
あまりにも長期の業務や金額が高いものなどは、副業の稼働がメインになりかねず、社内副業にはそぐわないので、案件募集を行う際に内容のチェックも行っています。
「Cycle」での副業は業務委託として実施していますが、労働時間が過剰になって健康障害がでたりしないよう、契約前に業務内容や健康管理には配慮しています。
まだそのような事例はありませんが、例えば、本業の労働時間が多い社員については配慮が必要だと考えています。本業が忙しくなる予定の社員から応募があった場合には、利用をお断りすることもあります。
労働時間も配慮してもらえるのは安心ですね。安心して働きつつ技術向上と、サービス向上が見込めるとなるとメリットが多いですね。

高藤
はい、今後も案件数を増やし循環スピードをあげていきたいと思います!グループ会社が多いサイバーエージェントだからこその新しい副業のカタチですので、広く発信していきたいと思います。

”副収入を得る”と言う副業の枠を超え、社内リソースの効率化や技術向上、さらには社員自身のキャリアアップへもつながる制度として今後も楽しみですね。この取材はリモートワーク中の二人に「Zoom」にてインタビューしました。 今後進捗などまた「FEATUReS」にてご紹介します!
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