6500億円の競輪市場に挑む。
「ABEMA」で仕掛ける“新たなエンタメ”の面白さ

2016年4月に開局したテレビ&ビデオエンターテインメントサービス「ABEMA」は、当社の最中力事業で、今年の4月に4周年を迎えました。ビジネスモデルは広告と有料会員が中心ですが、放送外収益でも多角的にビジネスモデルを成立させています。
その中の1つ、競輪・オートレースの投票サービス「WINTICKET(ウィンチケット )」を運営するのが株式会社WinTicketです。代表を務めるのは2013年新卒入社の佐野智宏。一般的に中高年のイメージの強い競輪市場ですが、「市場を若返らせ、新たなエンタメとして成立させたい」と話す彼に、「ABEMA」で新規事業を仕掛ける面白さについて話を聞きました!
(更新日:2021年1月28日)
Profile
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株式会社WinTicket 代表取締役社長
佐野智宏
2013年株式会社サイバーエージェントに入社。株式会社アプリボットにて複数タイトルのプロデューサーを務め、全社総会にて最優秀新人賞を受賞。その後株式会社アプリボットの取締役を経て、2018年株式会社WinTicketの代表取締役に就任。競輪・オートレースの投票サービス「WINTICKET(ウィンチケット )」を運営。
やりたいと直感で感じた競輪事業
──サイバーエージェント入社後のキャリアを教えてください。

佐野
経営者になりたいという理由で入社し、株式会社アプリボットに配属されました。これまでゲームをほとんどしたことがなかったので、自分としてはゲーム事業は配属希望に入れてなかったのですが、プロデューサーに大きな裁量権があるアプリボットのカンパニー制にとても惹かれました。
そこから3ヶ月でプロデューサーに抜てきしていただき、1年目で4つのゲームを兼任したりと、若手のうちから非常に大きなチャレンジをさせてもらいました。そして3年目に新規プロジェクト管轄の担当役員に選任していただき、ゲーム開発などを行ってきました。

佐野
実は何度か子会社社長や新規事業責任者などのチャンスはあったのですが、その都度検討をし、結果やらないという選択をしていました。
というのも、私の中でサイバーエージェントで働くことの魅力は、サイバーエージェントの資産や人、メディアなどのリソースを使って大きな事業ができることであって、市場が大きいゲーム事業を離れてまでやる意義とその先に見える大きさが見いだせなかったからです。
ただ、競輪事業に関しては、話をいただいた時に市場規模やドメインの大きさに直感でやりたいと思いました。しかしその時は、担当していたゲームのプロジェクトがまだ黒字化できていなかったため一度お断りして、数ヶ月後に黒字化が見えたタイミングで、改めて自分からお願いをして「WINTICKET」の事業を始めました。

中高年のイメージが強い市場
「だから面白い」と話す理由は?
──株式会社WinTicketとしての取り組みと、業務について教えてください。

佐野
事業内容としては主に2つで、競輪投票サイト「WINTICKET」の運営と「ABEMA」の競輪チャンネルの運営を行っています。
その中で私はサービス自体のプロデューサー、競輪チャンネルのプロデューサー、競輪を運営している地方自治体や競輪団体、経済産業省などの外部との渉外など幅広く関わっていましたが、現在は人も増えてきたため、戦略立案に時間を使っています。

佐野
競馬や競艇はテレビCMもしていますし認知度は高いですが、競輪はそうではありません。加えて市場の平均年齢が高いんですよね。ただ、だからこそ若年層から支持されている「ABEMA」を利用することで市場を若返りさせることができるのではないか、競輪を新たなエンタメとして生まれ変わらせることができるチャンスなのではないかと思いました。
そのため、ターゲットを“今まで競輪をやったことのない若者”にし、使いやすさを追求してサイトを制作しています。市場が高齢化すると先細りしていくため、競輪市場の年齢層を広げることをミッションとしています

──開設して1年半で取扱高が11倍と非常に好調ですが(※1)、その理由にUIUXの使いやすさというものもあるのでしょうか?

佐野
それも一因だと思っています。若年層に受け入れてもらうために、UIUXでベンチマークしてるのは競輪の投票サイトではなく、若年層が普段使いしてるサービスにしていますし、サイバーエージェントのこれまでのサービス開発のノウハウを活用しています。
また、開発メンバーも若手中心に組成していて、固定概念に囚われることなく、新たなものを作り出したいという、若手ならではの観点で進めてきたのも良かったですね。
既に競輪をやってるお客様に受け入れられるか不安な部分はありましたが、実際に競輪場で「WINTICKET使ってるよ!」などと声を掛けてもらうことも増えてきて、競輪ユーザーの方々にも受け入れられてきている実感が得られて安心してます。
「ABEMA」を使って新たなエンタメを生み出したい
業界全体を巻き込んだ成果を目指す
──今後「WINTICKET」をどのようにしていきたいと考えていますか?

佐野
願望も含みますが、“生活に近いエンタメ”にしていきたいと考えています。
競輪をしたことがない、興味を持つきっかけがないだけで、やってみると本当に面白いんですよ!インターネットでどんな時でも投票できますし、朝から晩まで楽しめるんです。
こんなに魅力的なエンタメってなかなかないので、競輪の魅力をしっかり伝えて、より若者がやりやすいきっかけを作り、「最近競輪盛り上がってるよね」という状況を作りたい。
競輪を通じて日常にちょっとした喜びや興奮が生まれる、生活にちょっとした彩りを与えることができるんじゃないかという可能性を信じています。

佐野
「大きなチャレンジをしたい」と思っている人と働きたいと思っています。
競輪市場は6500億円の市場で、公営ギャンブルまで含めると5兆円以上(※2)と言われています。そんな中で、市場を変えられるようなチャレンジを若いうちからできること、その打席に立てるというのは普通ではなかなかできない経験です。
もちろん難易度は高いですし、とってもタフなチャレンジなので、「大きいことをしたい!」と心から思ってる人でないと乗り越えられないような辛い部分もあると思います。しかし、ABEMAがあるからこそ出来る他にはない規模のチャレンジ、そこに燃えるような人と一緒に働きたいです。
(※2)※参考:競馬、競艇、競輪、オートレースの四種目で算出。2018年売上公益財団法人 日本生産性本部によるレジャー白書2019

時代に流されないエンジニアでいるための
「本質的な課題解決と実用主義的な視点」

サイバーエージェントには「ABEMA」や「Ameba」など自社メディアから得たデータを活用し、大規模データ解析基盤「Patriot」の構築・運用や、自然言語処理、情報推薦、マルチメディア解析、データ分析などを担当する専門組織「秋葉原ラボ」が存在します。今回はこの「秋葉原ラボ」の設立者であり室長を務める福田一郎に本組織の取り組みや、これからのAI/ML人材に求められることを聞いてみました。
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