技術・デザイン

これからのエンジニアはマネジメントも技術のうち?
組織課題を社長に提案する若手チームとは

サイバーエージェントでは、マネジメントができるエンジニアを育成する「次世代マネジメント室」が立ち上がりました。若手エンジニアがマネジメントに興味を持つ背景や活動内容について話を聞いてみました。

Profile

  • 大洞祥太
    株式会社アプリボット 運用タイトル開発リーダー 兼 アプリボットエンジニアボードメンバー
    2018年新卒入社後、株式会社アプリボットに配属。新規タイトルにて開発を担当し、2018年サイバーエージェント全社総会では新人賞にノミネート。2019年より、運用タイトルの開発リーダーとアプリボットのエンジニアボードを務める。ゲーム事業部における採用インターンの設計・運営や新卒育成施策の責任者に加え、ゲーム事業部の活性化組織でリーダーを務めるなど、幅広く貢献している。

  • 三木俊作
    Ameba事業本部 iOSエンジニア AmebaアプリiOS開発リーダー
    2017年中途入社。入社後から現在までiOSエンジニアとしてAmeba事業本部に所属しAmebaアプリの開発を担当。2018年にリーダーとなりアプリ刷新プロジェクト等を担当。開発とチームマネジメントをどう上手く両立させるかを考えながら組織貢献をしている。

  • 山本まゆ
    AI事業本部 CA Wise サーバーサイドエンジニア
    2018年中途入社。入社後から現在までサーバーサイドエンジニアとして広告配信プラットフォームの開発を担当。CloudNative Days Tokyo 2019への登壇も経験。女性エンジニアによる女性エンジニアのためのカンファレンス Woman Tech Terrace にもOrganizerとして従事。

ーーまずは「次世代マネジメント室」について教えてください。

(大洞)
「次世代マネジメント室」は、マネジメントができる若手エンジニアを育成する目的で昨年の10月に設立されました。”将来CTOとしてサイバーエージェントを牽引していきたい”と宣言している、新卒2年目の江頭が提案したことで生まれました。そこから20代の若手エンジニアが6人集められ、まず第一歩として、より良いエンジニア組織を創るために、現場と経営層の架け橋となる活動を行っています。

(山本)
活動内容としては、エンジニア組織に対して感じる「もっとこうだったら良いのに」を現場の意見をもとにまとめ、改善案とセットで社長の藤田に提案し、施策を実行するところまで請け負っています。

ーーそもそも「エンジニアはマネジメントをやりたがらない」という先入観があるのですが。

(三木)
サイバーエージェントの場合、若手が抜擢されてマネジメントを任されているケースが多くあります。そういった人たちが技術方面で活躍することを前提にマネジメントをプラスしている姿を実際に見ているので、ネガティブな印象がありませんでした。

世間的には「マネジメント=開発が出来ない」というイメージが、少なからずあるのかもしれませんが、サイバーエージェントでは、うまく両立している人が多いので、むしろ自身のキャリアのために、出来る領域を増やしていきたいと思っている人も多い印象です。

(大洞)
私は普段、アプリボットでゲームの開発に携わっていて、開発メンバーが80人程いるチームに所属しているんですね。そうなると自分1人でやれることよりも、チーム全体のパワーを最大化することにコミットした方が、サービスの成長に繋がることを実感値として持つようになりました。マネジメントスキルを上げることが、開発力の倍増に繋がるんじゃないかと思い興味を持つようになりました。

(山本)
私の場合は、ピープルマネジメントというより、技術組織のマネジメントに興味がありました。同僚たちと「もっとこうだったら良いのに」を話す機会はあっても、エンジニアが1000人以上所属するサイバーエージェントグループの中で、自身の意見をボトムアップするやり方を知りませんでした。だからこそ次世代マネジメント室の中で現場と会社のハブになり、より働きがいのある組織にしていきたいと思うようになりました。

ーー「次世代マネジメント室」では、皆さんが感じる組織課題とその解決案を、社長の藤田に提案しているそうですが、どんな提案をしているのですか?

(山本)
私は「評価制度の改善」について取り組んでいます。サイバーエージェントでは、昨年の4月にエンジニアの評価制度が刷新されました。リニューアル後も評価者の意見をもとに、定期的な改善はありますが、被評価者の声が反映されづらいことを感じており、より良い方向に持っていくために力になりたいと思うようになりました。

第一歩として、被評価者に新評価制度「JBキャリアプログラム」についてヒアリングを行ったところ「情報がゆき届いていないこと」「評価者によって評価に差異がある可能性がある」「被評価者が声をあげる場所がない」という課題に気づきました。

今は、この課題を改善していくためのアクションを実行組織と連携しながら遂行中ですが、継続的なサイクルにしていくことが大事だと思っています。藤田からも「ずっと声は終わらない。最初から100%にはなるものではないからこそ、改善を継続的に続けてほしい。とにかく誠実に向き合いたいテーマだ」と後押しをしてもらったので、「次世代マネジメント室」として介入することで、現場のエンジニアがより納得感を持てるものにブラッシュアップしたいと考えています。

(三木)
私は社内勉強会の有効活用について取り組んでいます。サイバーエージェントでは、社外向けの勉強会も多く開催していますが、それ以上に社内勉強会が非常に盛んです。但し主催者が異なるため、いつどこでどんな勉強会が開催されているかのキャッチアップが難しい一面がありました。これを解決するために「CA Tech Wednesday」という取り組みを始め、勉強会は水曜日に集約し、告知も運営もサポートしていくことにしました。

(大洞)
私はサイバーエージェントで活躍するエンジニアの多様なロールモデルを若手に知らせ、若手とベテランを繋ぐ活動をスタートさせようとしています。というのも、サイバーエージェントはグループ全体で1000人以上のエンジニアが所属し、事業も多岐にわたります。そのため、自分の所属する事業部以外でのロールモデルを知る機会が限られてしまいます。

やはり若いうちから、様々なパターンのロールモデルを知ることは、今後のキャリアを考えるうえでプラスになりますし、目線も上がります。

人事と連携しながら、シナジー効果が生まれるキャスティングをして、ランチ会や飲み会の機会を提供しようと思っています。

ーー「組織マネジメント」って、ベテランが取り組むイメージでしたが、敢えて若手が率先するメリットはどこにあると思いますか?

(山本)
1番は、現場の感覚・目線があることだと思います。

(大洞)
それは同意ですね。特に、サイバーエージェントは新卒エンジニアを多く採用して、育成するカルチャーがありますよね。若い世代がどんな環境だったら働きやすいと思うのか、成長を実感するには何があれば良いのか、やり甲斐を感じるには何が必要か、というところを、より近い目線で作っていけるでしょうし、作っていきたいですね。

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