「大きく勝って大きく負ければいい」
プロの雀士に学ぶ、人生やビジネスに勝つためのコツ

サイバーエージェントは、2018年7月に一般社団法人Mリーグ機構が発足したプロ麻雀リーグ「Mリーグ」に加盟しました。企業チームとして「渋谷ABEMAS」を結成し、2018年10月に開幕した「大和証券Mリーグ」2018に参加しています。
当社代表藤田は、自身も競技者として打ち込んできた「麻雀」を、これほどまでに実社会の構図や会社経営に近しいゲームはないと話します。配牌の時点で明暗がわかれたりと最初から平等ではないこと、運やごまかしだけで勝ち続けることはでないから、だと。
本日のFEATUReSは、「渋谷ABEMAS」のメンバーへインタビューを実施。麻雀のプロに人生や仕事に役立つような勝ち方、コツ、そして、麻雀の未来についても聞きました。
Profile
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多井 隆晴プロ(年齢 46歳 プロ歴 24年)
麻雀日本シリーズ2015、2016、第31期王位、第1回、第9回日本オープン
好きな食べ物はおいしいウニと桃 -
白鳥 翔プロ(年齢 32歳 プロ歴 12年)
第24・25期麻雀マスターズ
好きな食べ物はマカロン -
松本 吉弘プロ(年齢 26歳 プロ歴 5年)
第25期發王位
好きな食べ物はオムライス
ポイントは発想の転換。
ドMだからこそ見極める、我慢のしどころ
――麻雀でどのように「勝ち」を獲りにいくのでしょうか。好きな勝ち方などはありますか?
多井:私は、最後を自分で取得した牌で揃える「自摸 (ツモ)」でアガるのが好きです。
鳴いていようが、門前だろうが、とにかく「ツモ」と言うことにこだわっています。
わかりやすく言うと、過程はどうあれ、最後は自力で上がるような戦術をとっています。
(鳴く:他のプレイヤーが捨てた牌を自分の牌にする行為)
(門前(メンゼン):全く副露をしていない(鳴いていない)状態)
白鳥:僕は、”我慢している時”が好きです。ドMなんですよね。麻雀ってドMな人じゃないと無理なんじゃないかという位、我慢しないといけないゲームだと思います。
多井:そうだよね。
白鳥:僕も多井さんも我慢が好きですよね。
多井:麻雀は、4人で競うゲームです。自分が勝つ確率は25%で、残りの75%は他の3人が勝つ。単純計算で75%我慢しなくてはならない。
それなのに、僅かな25%だけ見て「どうしたら勝てるか?」ばかりを考えている人が多いように思います。そこで僕はその発想の転換で、3人合わせた勝率の75%をどう押さえるかを考えています。
どこで我慢して、どこで鳴かせないようにするのか、フリコミしない(相手に上がらせない)ようにするためにはどうしたら良いのか。様々なパターンを入念に想定して、その中から最適な戦術を選びます。これは麻雀に限らず、ビジネスにも置き換えられるのではないでしょうか。

松本:僕は2人よりも「アガりをとりに行く」スタンス。「勝つこと」にこだわっています。多井さんは「勝ちにいくことを我慢しなくていい、それが強みだから」と言ってくれます。だから自身の強みである攻めの姿勢を弱めないことを意識しています。
多井:そう、松本君は若いので「勝ち」にこだわっていい。麻雀は我慢と言いましたが、20代からいきなり我慢ではダメなんです。経験を積み「攻めなくても麻雀は勝てる」、「我慢しても勝てる」という事を、どんどん知っていくことが大事。ある程度、攻撃一辺倒のことも覚えてからの我慢、それが理想です。大きく勝って、大きく負ければいい。その経験によって得られるものは何物にも変えがたいものです。冒険もしないと、小さい器で終わってしまいますから。
白鳥:本当にそう思います。
多井:その過程で、チームメンバーである僕や白鳥くんが彼をフォローしたり、「あれはやり過ぎだったね」と気づきを与えてあげて、少しずつ修正していけばよいと思います。
松本:2人が補ってくれる分、僕は強気にアガりをとりにいって、それによってチームに貢献できればと思っています。
白鳥:チーム戦だからこその醍醐味ですね。

「Mリーグ」発足をきっかけに、
これから創る麻雀の未来
ー「Mリーグ」発足によって何か変化はありましたか?
松本:「Mリーグ」の発足は、日本の麻雀の歴史のなかで、革命的な出来事だと思っています。麻雀プロって、将棋や囲碁の棋士と比べても認知度が低いんです。麻雀に良くないイメージを持っている方も多いですし。それが、リーグ発足で認知も広がり、「麻雀プロ」と胸を張って言えることが素直に嬉しいです。
白鳥:「麻雀、頑張ってください」と、若い人から声をかけられるようになりました。
僕は金髪で目立つからか、2日に1回くらいの頻度で声をかけられていて、反響の大きさを実感しています。
多井:世間の風向きが変わり、注目を浴びるようになったと感じます。
そして、業界のさらなる発展にはスター選手の存在が欠かせません。サッカーや野球にそういう選手がいるように、麻雀からもスターを出すことも自分の仕事だと思っています。
白鳥:パブリックビューイングの盛り上がり方は、スポーツ観戦さながら。そこに明るい未来を感じました。

多井:「Mリーグ」がこの先5年、10年と続いていくように、そして、「AbemaTV」のなかでも麻雀が1番のキラーコンテンツとなる位に、我々が盛り上げていかないといけないよね。
そのためにも、リーグ発足初年度となる本リーグは、「渋谷ABEMAS」が優勝を勝ちとりたい。また、優勝するだけではなく、実力・人気ともにナンバーワンのチームを目指します。
松本:この初年度のリーグは、麻雀の未来へと繋がるといっても過言ではない。
僕たち3人だけではなく、今回選ばれたMリーガー21人はそれくらいの覚悟を持ってこのリーグに臨むべきだと思います。

松本:将来的には学校の授業として「麻雀」が取り上げられたり、憧れの職業の1つに麻雀プロが挙がる様になることが私の大きな目標です。
僕自身、麻雀を始めたばかりの頃、雀士が麻雀を打つ姿に魅力を感じて、麻雀プロの動画をみてはその動きを真似したものでした。今の僕らをみて同じように思ってもらえたら嬉しい。そしてもっと麻雀を身近に感じてもらえるといいですよね。

白鳥:正直に言うと、僕は、人生において、麻雀が何か特別に役立つなんてことはないと思っているんです。だけど、その何にも役にも立たないことに人生をかけて取り組んでいる姿を見て、誰かを勇気づけたり、何かのチャレンジの後押しが出来たら嬉しいです。

お知らせ
Mリーグ観戦がさらに楽しくなる特典が満載。「渋谷ABEMAS」のオフィシャルサポーター募集中です。様々な会員限定コンテンツをお楽しみください。詳しくはこちら。
https://m-league.jp/supporter/
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