アドテクコンペ
新卒1年目がエンジニアドリブンで運営しているインターンシップ
-僕らの採用-

「YJC」では現場のエンジニア社員も積極的に採用活動を行っています。
アドテクコンペは、サーバーサイドエンジニアとデータサイエンティストがチームとなって、ビッグデータを活用した広告プロダクト開発に取り組む3日間のコンペティションです。今年度の開催は新卒1年目のエンジニア社員が企画・運営をリードしました。その二人に企画・運営へのポイントや採用に対する思いを聞きました。
※「YJC」プロジェクトの詳細については以下の記事をご参照ください。
採用責任者が語る「よい人を自分たちでちゃんと採用する」文化
Profile
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金子 雄祐
アドテク本部 新規事業開発室 2018年新卒入社。データサイエンティストとしてDSPのロジック開発などに従事。 Kaggle Expert。 -
友松 祐太
アドテク本部 AIメッセンジャー 2018年新卒入社。データサイエンティストとしてボットの応答ロジック開発・データ分析・データビジュアライゼーションに従事。
ーアドテクコンペが技術的に面白いのはどんなところですか。
友松:アドテクコンペでは機械学習のモデルを実装に組み込んだ状態で、1秒間に2000リクエストを100ミリ秒以内に処理しなければいけないため、計算量を考えながらサーバサイドの実装をしなければいけません。
また、データ分析および機械学習のモデリングはPythonで行い、サーバの実装はGoで行うなどの言語の違いもあるので、データサイエンティストは数式モデルをいかにしてサーバに組み込むかという点も難しい点です。
金子:そうですね。友松さんの言う通り、各リクエストを100ミリ秒以内に処理しなければいけないかつ1秒間にリクエストを2000件以上処理しないといけないところは、学生ではなかなか体験できないと思います。
友松:しかも3日間、実装は実質2日間でやりきるタイムリミットつき(笑)。
金子:たった2日でレスポンスを返せるDSPの設計と実装が求められるんですよね。
データ分析側は普段接していないであろうサーバーサイドエンジニアに自分のロジックを実装をしてもらうためのコミュニケーションを続けることが一番難しいポイントだと思います。

ーアドテクコンペは3年続いています。なぜ毎年DSPを開発しているのですか。DSPを作ると学生の技術レベルがどうわかるのでしょうか
金子:DSPを作る理由は2点あり、1つは「アドテクノロジー」という学生にとって馴染みのない分野を短期間で理解してもらえるという点。もう1つはデータサイエンティストとサーバーサイドエンジニアが共同でプロダクトを作るという、学生のうちは中々できない経験を提供できるという点です。
友松:DSPを開発するにはエンジニア同士のコミュニケーションが特に求められますよね。
金子:データサイエンティストの観点からすると、DSP開発に求められるのは自分の行った分析や施策を他人に説明する能力だと思っています。
ーそれは技術力ではなくコミュニケーション能力ではないでしょうか。
金子:個人的には「説明責任を果たせる技術力」だと思っています。アドテクコンペで見たいのはデータサイエンティストが機械学習の精度をどれだけ出せるかではないんです。単なる機械学習の精度のみを競うならばKaggleなどで開催されるデータ分析コンペの方がよほど良質のデータや問題を経験できると思います。
「このロジックをDSPに導入するとなぜ高い効果が期待できるのか」と「どのようにプロダクトに組み込むのか」をサーバサイドエンジニアに説明できて初めてアドテクコンペで戦えるようなDSPが開発できます。この「説明責任を果たせる技術力」は企業の中に入ってもデータサイエンティストに最も必要なスキルだと思います。
ーお二人は4月に入社したばかりです。社員としてインターンシップに関わってみて何か良い発見はありましたか。
友松:率直に学生のレベルが高いと感じました。2年前とコンペの形式はほとんど変わっていませんが、使われている技術が年々新しいものに変わっていて、学生がそれに順応している印象でした。
また、プロダクトにいるだけだと触れられない技術にたくさん触れることができたのと、学生の使っている技術から学びを得る部分も多々あって良い機会でした。
アンケートでは、学生側から高い満足度をいただき、準備がとても大変だったものの、やってよかったなという気持ちが強くなりました。
金子:参加者への匿名アンケートで、メンターへの感想を聞いたのですが、悪い感想が本当になくて、寄せられた感想は「親身だった、親しみやすかった」というのが非常に多かったです。改めて、メンターであるこのような同期と一緒に働けているのは幸せなことなのだなと思いました。
自分がサイバーエージェントに内定承諾したのも、採用面接の中でこういう人たちと働きたいと思ったからです。今回、参加してくれた学生にも同じような気持ちを感じてもらえたのかなと思うと嬉しいです。
ー友松さんは学生時代にアドテクコンペの参加者側でした。挑む側と挑まれる側の両方を体験して何がわかりましたか。
友松:今回は自分たちがメンターということで、当時、自分や周りの人たちがはまってしまったポイントなどを事前に伝えることができたり、評価の穴的部分を是正し、新しい評価基準を作るなど、良いものは残し、悪いものは改善する試みができました。また、自分が経験したコンペだったので、思い入れも強く、失敗できないという気持ちが大きかったです。
当時は、広告知識もあまりなく、サーバの実装もあまりわからず、メンター社員は神様だと思っていました。今回自分たちはそのようなポジションになれたかはわかりませんが、匿名アンケートでメンターのことを皆よく言ってくれていたので、この点は嬉しかったです。

ーあなたにとって「採用に全力をつくす」とは具体的にどんなことですか?
友松:会社を背負って運営をするわけなので、絶対に失敗できないという責任と、インターンシップに参加することによって大きな学びを持って帰ってもらうこと。そして、インターンシップ全体の満足度をあげることです。その相乗効果で良い人材が入ってくれると思っています。
金子:学生に誠実に接することではないかなと思います。自分が「こういう人たちと働けたら幸せだ」と思えたことがここに来た理由の一つでもあるので、学生にも同じ気持ちを持って欲しいと思っています。
「誠実」というのは態度もそうですが、インターンシップの設計、準備など、技術的にも経験的にも学生に極力多くの物を持ち帰って欲しいという気持ちを持ってインターンシップの主催をすることも含みます。
優秀で誠実な同期や先輩や峰岸さんのサポートのおかげで今回のアドテクコンペを成功させられたこと、そしてマインド的にも技術的にも素晴らしい学生たちがこのコンペに参加してくれたことに感謝しています。
アドテクコンペは金子・友松以外にも8名のアドテク新卒エンジニアが運営に携わりました。

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