Interview

アニメRPG『プリンセスコネクト!Re:Dive』の
ヒットでみせた、Cygamesの本気

プロデューサー木村×シナリオライター日日日 スペシャルインタビュー

2018年2月、連結子会社株式会社Cygames(以下、Cygames)は、アニメRPG「プリンセスコネクト!Re:Dive」の提供を開始しました。
本作は、2015年2月に同社と「Ameba」で共同開発した「プリンセスコネクト!」の続編です。3年の歳月をかけ、生まれ変わった「プリンセスコネクト!Re:Dive」は、豪華声優陣が演じる総勢50名以上のヒロインが登場し、キャラクターたちがフルボイスで織りなす膨大なストーリーと、物語を彩る美麗なアニメーションが特徴。まるでアニメを観ているような気分でプレイできると話題をよび、提供開始直後にセールスランキングでTOP10入りをはたしています。

また、本作には豪華クリエイター陣が集結。メインシナリオライターにライトノベル作家の日日日氏、メインテーマ作曲に「サクラ大戦」などの実績がある田中公平氏、アニメーションスタジオに「進撃の巨人」などを手がけたWIT STUDIOといった各界を代表する実力派が制作スタッフに名を連ねます。

今回のFEATUReSでは、プロデューサー木村唯人、そしてメインシナリオライター日日日氏へのインタビューを通じて「プリンセスコネクト!Re:Dive」への想いをお伝えします。

 

Profile

  • 木村唯人
    株式会社Cygames  常務取締役
    東京大学大学院卒業後、(株)カナデン、シリコンスタジオ(株)を経て、2011年連結子会社Cygames代表の渡邊耕一とともに創立メンバーとして同社に参加。『神撃のバハムート』や『グランブルーファンタジー』『シャドウバース』『プリンセスコネクト!Re:Dive』などのプロデューサーを務め、2015年4月より現職。

  • 日日日
    2005年、高校在学中に5つの新人賞を受賞して、デビュー。『狂乱家族日記』『ささみさん@がんばらない』などメディアミックス作品を多数執筆。スマートフォンゲーム『プリンセスコネクト!Re:Dive』『あんさんぶるスターズ!』などのシナリオも手がけている。

アニメとRPGの融合 
目指すはこれまでのスマートフォンゲームの
常識を覆す作品 

――続編の構想はいつ頃からあったのでしょうか。

木村:
2016年の初頭に「プリンセスコネクト!」のサービス終了告知を行うタイミングがあったのですが、その時から構想自体はありました。旧作の「プリンセスコネクト!」は世界観やストーリー、イラストも高いクオリティーでしっかりと作り込んでいましたし、ユーザーのみなさまに愛されていたコンテンツでしたので、ただ終わらせてしまうのはもったいないと思い、続編を制作することを決めました。


――完成後、手応えを感じていましたか。

木村:
多くの方にご協力いただいたこともあり、特にアニメ部分などは、クオリティーの高さに手応えを感じていました。ただ、一度は配信を終了したタイトルを再び世の中に出すということで、どのような受け止められ方をするのかというのは、全く予想がついていなかったですね。今「プリンセスコネクト!Re:Dive」がたくさんの方に受け入れられ、遊んでいただいていることを非常に嬉しく思っています。


――本作ヒットの理由は何だと考えますか?

木村:
アニメーションはもちろんのこと、シナリオや演出などすべての要素のクオリティーを高いレベルに仕上げたことかと思います。特にアニメRPGというジャンルを掲げている以上、半端なものは出せないと思っていました。アニメとRPGを融合させ、これまで出ているゲームとは異なる見せ方になるよう意識して作ったことが大きかったと思います

――本作には、何名くらいのスタッフが関わっているのですか?

木村:
イラストを制作するスタッフなども含めると、現在は100人以上のスタッフが携わっています。外部の会社さんも含めるともっと多くの方に作品に関わっていただいていますね。

――多くの方が関わっていますが、クオリティレベルを統一していく工夫は?

木村:
世界観の統一や意思疎通は、プロジェクトとして大切にしたいことを最初にしっかり伝えています。細かいチェックバックやトライ&エラーを繰り返しながら、クオリティレベルの統一に時間をかけて行っています。


――それにしても豪華な顔ぶれの制作陣ですね。
木村:
そうですね。とくに、日日日さんは、僕がもともと大ファンだったこともあり、作品の規模や世界の広がりがかなり大きなものになりそうだったので、そういうものをお願いするとしたら日日日さんしかいないと思っていました。ダメ元でお声がけし、参加していただけた、という流れです。
 

――それでは、日日日さん。Cygamesの印象と本作のオファーを受けた理由について教えてください。

日日日氏:
王道、正義、カリスマ。独自性のある魅力を遺憾なく発揮している、変な表現ですがヒーローみたいな会社だなと。
日日日は悪の組織のザコ戦闘員か、良くて怪人みたいな作家なので仲間になって戦うことになるとは夢にも思いませんでした。たいへん光栄に思います。

本作へは、もともと他の作家さんに推薦されて、「ちょっとお手伝いするだけ」みたいなかたちでスタッフに加わったので、正直こんなにガッツリ関わることになるとは思っていませんでした。ドラマティックな出会いもなくて、一緒に何気なく過ごしていたらある日、「そろそろ籍を入れようか」みたいになって結婚していました(笑)。


――膨大なシナリオは本作の特徴の1つですが、苦労されたことはありますか。

日日日氏:
量を書くのは得意なので、「膨大」である点についてはとくに苦労はしていません。
ただ本作はけっこう特殊なので(旧作が存在するのでそれとの兼ね合いとか、要所にアニメが入るのでキャラをずっと棒立ちで喋らせるわけにもいかなくてこまめに動かしたりとか…)、内容面については毎回かなり知恵を絞る必要があって大変です。

旧作の良かったところを消し潰すことなく、いかにバージョンアップさせるか……という点において苦心してます。

旧作に登場している人物(ほぼ全員ですが)については、実際に旧作で彼ら彼女らを書いていたかたに監修していただき、でたらめに改竄するだけ、みたいにならないように気をつけています(変えた点についても、それぞれ変えるべき正当な理屈があります)。

木村:
短期間で、クオリティーの高いシナリオを大量に書き上げる日日日さんは本当にすごい。彼以外では成しえないことだと思います。


――日日日さんからみて、木村さんはどのような印象でしょうか。

日日日氏:
打合せの席などで、日日日が取り留めのないことをガ~ッとまくしたてると他のかたは「?」と戸惑ってるんですが、木村さんだけは「あぁ、要するにこういうことですね?」って的確に理解したうえで翻訳してくれます。


――これまでのやり取りのなかで、なにか印象に残るエピソードなどはありますか?

日日日氏:
普通に仕事してるだけなのでエピソードも何もないのですが。
木村さんを筆頭にCygames の皆さんはとても優秀で仕事のできる方々なのに、なぜか毎日お馬鹿な男子高校生みたいなことをやってて、たとえば仕事とまったく関係ないプラモデルづくりに全力投球してたりとか…僕ごときには計り知れません。
こういう方々が教科書に載るような大人物になっていくんだろうな、と…面白く眺めています。

――最後に、今後の新たな展開について教えてください。

木村:
直近では、クランバトル(※クランのメンバーと協力して強大なモンスターに挑むコンテンツ)や共闘などのリリース時には未解放だった機能がオープンされましたが、そういったゲーム内の機能を、より楽しく遊んでいただけるようにサービスを提供していきます。また、少し先の話にはなるかもしれませんが、リアルイベントや他IPとのコラボなども積極的に展開していきたいと考えていますので、ご期待ください。


これまでのスマートフォンゲームの常識を覆す大作に仕上がった本作。木村が徹底的にこだわったという“アニメRPG”は、実際に体験してみてこそその凄さを感じられるもの。Cygamesの“本気”を是非お試しください!

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