Interview

1000名以上のエンジニア・クリエイターが参加
技術カンファレンス「CA BASE CAMP」を主導する技術執行役員がやりたかったこと

サイバーエージェントグループ全体のエンジニア・クリエイターが一堂に集まる技術カンファレンス「CA BASE CAMP」を1月22日(月)に開催しました。
「各部署の技術動向の共有」「部署間の交流」を目的とし、社内のエンジニア・クリエイターが自分たちで作り運営する1年に1回のイベントです。
今年は、エンジニアとクリエイターのイベントを統合した初の開催となり、セルリアンタワー東急ホテルB2Fの会場を貸切り、7つの会場で全60セッション、出展ブースは15ブースという規模のイベントとなりました。

メインエントランス
メインエントランス
CA BASE CAMPのタイムテーブルと会場の見取り図
CA BASE CAMPのタイムテーブルと会場の見取り図

当日はあいにく数年に一度の大雪が降った為、交通機関の影響で後半いくつかのセッションが中止になりましたが、初の統合開催ということもあり1,000名以上のエンジニア・クリエイターが集まり盛り上がりました。

企画当初からイベントを主導する、エンジニア、クリエイターそれぞれの執行役員に、「CA BASE CAMP」を行う意義や今後の展開を聞きました。

執行役員/全社システム本部 本部長 佐藤真人(右) 執行役員/クリエイティブ統括室 室長 佐藤洋介(左)
執行役員/全社システム本部 本部長 佐藤真人(右)
執行役員/クリエイティブ統括室 室長 佐藤洋介(左)

まずはじめに「CA BASE CAMP」実施に至った経緯を教えてください。

佐藤洋介:
クリエイターのカンファレンスを横断的にやろうという話を2~3年前くらいから計画していたのですが、その間に技術者向けの制度「ENERGY」がまとまり、その一環として今回のイベントの前身となるクリエイター版を昨年開催したのが始まりです。

企画当時から、テクニカルクリエイターへの注目も高まってきていたので、クリエイティブだけ、エンジニアリングだけというのではなく、お互いの領域に興味を持ち、チームサイバーエージェントとしてひとまとまりになって開催したい、キャリアは自ら選択していく時代なので、広い目線で仕事の可能性を捉えてほしいという思いもあり一緒に開催するこことなりました。

佐藤真人:
類似したイベントは、過去7~8年前にメディア部門のエンジニア200~300人規模で実施していたこともあったのですが、事業部の変遷もありしばらく実施されなかった時期がありました。その後エンジニア向けの制度が役員会議などで取り上げられるようになり、再び開催することになったのですが、どうせ行うなら、以前と同様、エンジニア目線で、エンジニア発信のイベントを開催したいという意見が多く、昨年エンジニア版のイベントを開催しました。
ここ数年は、エンジニアとクリエイターの垣根も徐々になくなって来ており、経営目線やCS目線もいれて行きたいという思いもあり、今回初めて合同で開催することになりました。


「CA BASE CAMP」の意義やゴールはどういったところにありますか。

佐藤真人:
昨年のイベントは、CAグループが大きくなってきたということもあり、エンジニアがお互いを「知り合う」ということをテーマにしていました。
これは今回、とくに意識して打ち出しはしませんでしたが、エンジニアとクリエイターの垣根も超えて実施しているので、より広範囲な意味で達成できていると思います。

佐藤洋介:
技術者の融合ですかね。
サイバーエージェントの場合は事業の範囲が広いので、事業部が違うと社内で知らないことが沢山あるんですが、お互いのやっていることを知らないままにならないよう、チームサイバーエージェントとして一致団結できるようにしていきたいと思っています。
収容人数の関係で、今回は実現しなかったのですが、将来的には、技術職だけではなく、総合職や管理職の社員にも見てもらえるようなイベントにしていきたいですね。

数年前と比べてエンジニア、クリエイターどうしの理解度が深まってきているということでしょうか。

佐藤洋介:
共通言語が増えたんじゃないでしょうか。

佐藤真人:
今回のBASE CAMPでは運営側でも共同の作業を増やしました。
ロゴ、パンフレット、入場の際の認証システム、イベント専用のアプリ、オープニングムービー等…たとえば内製した入場の認証システムも、エンジニアが作成したものは無味乾燥なデザイン、UIだったのですが、今回はクリエイターにも前のめりで協力してもらったので、素敵なものができました。

入場の認証システムも内製で用意
入場の認証システムも内製で用意

佐藤洋介:
いろんな技術を持ったクリエイターが増えてきたり、クリエイター自身の幅も広がってきたので、数年前までは外部に発注していたような映像制作なども内製で作るようになりました。
今回のBASE CAMPでは、オープニングムービーから会場のアナウンスまで"Made in CyberAgent"の技術でこだわって作っています。


イベント規模が大きくなってきましたが、運営上工夫していることはありますか

佐藤真人:
7~8年前に実施していたイベントでは講演者を募るのも大変だったんですが、部署や技術の種類に関わらず、多くの部署に声をかけたことで、立候補者が増え、開催の最低枠数40を心配するどころか、大幅に超えて結局、60セッションを開催するほどになりました。時間と場所の関係上、やむを得ず削ったものも多数あり、結果として数も増えて、レベルも上がったイベントに仕上がったと思います。

佐藤洋介:
セッションだけじゃなく、ブースも用意してイベント感を盛り上げています。
一番初めに各部署の関係者で集まったのですが、事業部ならではのアイディアを沢山だしあい、ブースのアイディアを固めました。
例えば子会社のCyberZからは、esportの大会さながら、人気プロプレイヤーを招いてゲーム対戦コーナーを設けたり、マッチング事業からは「タップル誕生」のブースを設置し、タップル誕生内で"いいかも"がもらえるプロフィール写真をプロカメラマンに撮影してもらえるフォトブースを設けたり、「サイバーエージェントビットコイン」のブースではマイニングPCの展示を行ったりしました。

(左)ゲーム対戦コーナー(中央)フォトブース(右)マイニングPC
(左)ゲーム対戦コーナー(中央)フォトブース(右)マイニングPC

CA BASE CAMPオープニングムービー

単純にブースを出すだけだと誰も見られないような寒い感じになってしまう可能性もあったので、やるからにはみんなが盛り上がる企画を考え、本気で取り組みました。

あと、ホテルで開催したので少し形式張った感じはしましたが、できる限りイベント自体がライトに感じる演出にこだわりました。
いろんなイベントがあちらこちらで開催されていて、各自好きなようにその時間を過ごしたり...
BASE CAMPという名前をつけたのも、そういった雰囲気作りに繋げるために命名しました。

佐藤真人:
天気が悪かったにもかかわらず、結果1000人以上の技術者が参加して盛り上がりました。
次回はもっと盛り上がりそうな印象を受けたので、もう1フロア会場を拡張してブースもセッションも増枠して開催することも考えています。


実際のセッションの中で面白かったものを紹介してもらえますか

佐藤真人:
エンジニア開発環境についてのディスカッションは盛り上がっていたと思います。役員の曽山さんが入ってくれたのもうれしかった。他にも顔を出したいセッションがあり、すべては見られなかったのですが1時間でも足りなかったんじゃないかというくらい盛り上がっていたようです。
あと、シーエー・モバイルのCTOになった船ケ山さんが、参画した後の取り組みを、当時の組織の現実も交えて、網羅的に話していたのも印象的でした。

佐藤洋介:
私はブースをあちこち回っていました。「タップル誕生」のブースは写真を撮られたくない人の方が多いかなと思っていましたが、意外と楽しんで利用していたり、ゲーム実況のコーナーは大盛り上がりでしたね。あとはdotfesにも展示したARの技術を使った「AWA」のインスタレーションも人気でした。
セッションは全部動画を撮っているので、見られなかったセッションを後で見ることも可能です。

開催中のセッションの様子
開催中のセッションの様子

イベントを実施することで社員にはどんな影響があると思いますか。

佐藤洋介:
刺激的なことをやっている会社だなと思ってくれればいいです。
普段やっている業務から離れても真剣に取り組み、社内でもこんなこともやっているんだと、新たに気づくことが多いと思うんですよ。
それがサイバーエージェントのいいところでもあり、これだけ事業が沢山あるので、新たな刺激をもらって、より幅が広がる機会になればいいかなと思います。

その場で、「技術力がグッとあがりました。」なんてことは実際ないかもれないですが、気づきは多くあると思うんです。クリエイターは気づきが一番重要です。

佐藤真人:
他部署の人や他の子会社の人と知り合い、各部署の技術やサービスを触れることができれば、目的の半分以上は達成できたんじゃないかなと思います。

佐藤洋介:
いい交流の場になってますね。若手は特に。

実施してみてよかった点、次回に向けて改善点はありますか?

佐藤真人:
次回以降、カード入場の認証システムをセッション毎の入り口に設置して、聴講者を分析し、講義セッションの担当部門以外の聴講者がどの程度来訪しているのかを定量化したいですね。ギャップが大きければ大きいほどいいと思っているので。知っている人や仲間の話を聞きに行こうというよりは、あえて接点がない部署との交流を広めたり、違った技術の吸収に役立ててもらいたいですね。

佐藤洋介:
沢山セッションができるということがわかったので、もっと凝縮するか、見やすくするのも必要ですね。

7会場で60セッション予定していたので複数のセッションやると必然的にかぶる数が多くなります。アンケートでは2日開催して欲しいという意見もあったくらいです。
動画は公開するものの、セッションの会場数を少なくしてできるだけ直接聴きに行ける環境作るのも今後必要かなと思います。

佐藤真人:
ブースでの出展を試みたのは今回が初めてだったので心配もありましたが、結果として、今回反応がすごく良かったので、これをベースに次回以降、さらに良いブースが増えてくればいいかと思いました。

対外的なイベントと、社内向けのイベントを半年くらいに分けて開催したら? という意見も出ているので、それぞれの差別化という問題はありますが、社外向け発信はいずれしていったほうがいいですね。

佐藤洋介:
次回が楽しみです。


開催の様子はDevelopers Blogでも紹介しています。
こちらも合わせてご覧ください。
全60セッション。約1,800名の技術者に向けたサイバーエージェントの全社技術カンファレンス『CA BASE CAMP』を開催


<参考リンク>
技術・デザイン情報
技術者向け新卒採用
技術者向けキャリア採用

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