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Interview

自分をさらけ出すことで、
思い込みの「社長像」から脱却した

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  • 株式会社ニジスタ 代表取締役社長 毛利泰斗(27歳)
    2014年法政大学卒業、株式会社サイバーエージェント入社。内定者である学生時代から子会社のアプリボットでゲームの立ち上げ・運営を経験。2016年11月に株式会社ニジスタを設立、代表取締役社長に就任。

大好きなアニメを通じて生産者としての原体験をした大学時代

元々アニメが好きで、上京して声優イベントやライブに行くようになったのが大学生のとき。いちユーザーとして楽しんでいるうちに、こんなに楽しいものを提供する側になれたらいいなと次第に思うようになり、堕落した生活に見切りをつけて同人誌を作って同人誌即売会で販売するようになったのが大学時代の後半でした。

当時「謎の彼女X」というアニメが好きで、でもこれがアニメ好きの中でもキワモノとして見られがちな作品で。魅力が伝わり切れておらず勿体無いなと思い、自分なりに作品を分析して魅力を伝える同人誌を作ろうと思ったんです。この同人誌ではアニメの1話ずつのレビューやレーダーチャートを載せたり、イラスト投稿SNSで見つけた絵師さんに打診してオリジナルで書いてもらったイラストを載せたりしていましたね。
TwitterやTumblrを活用したSNSでの宣伝活動も頑張って、自分が一方的に熱量を傾けアウトプットしたモノに対し、お客さんが対価を払ってくれるという体験は今に繋がる大きな財産になりました。

大学時代に制作した同人誌
大学時代に制作した同人誌

クリエイターが生み出したものをビジネスとして成功させたい

就職活動はIT業界を中心に行いました。同人誌制作を通して得た生産者側の原体験から、イラストも物語も書けない僕だけれども、自分が関わり、作ったものが人に買われ喜ばれるような仕事ができたらいいなと思ったんです。クリエイターが作ったものをビジネス的に成功させられるような役割を目指して、内定したサイバーエージェントでは、ゲーム子会社のアプリボットで内定者のうちからアルバイトを開始。その時に、学園ライフアドベンチャーゲーム「グリモア~私立グリモワール魔法学園~(以下グリモア)」の立ち上げからリリースまでを経験し、入社後は同タイトルのメインプランナー、そしてコミュニケーションプランナーとしてグリモアのファンを増やし、ゲームユーザーにもっと好きになってもらうような演出を企画・実施してきました。ニコニコ生放送での番組司会は、今も継続しています(笑)

 学園ライフアドベンチャーゲーム「グリモア~私立グリモワール魔法学園~」
学園ライフアドベンチャーゲーム「グリモア~私立グリモワール魔法学園~」

自信満々でサービスを立ち上げるも、ぶつかった壁

2016年11月に会社設立し、現在社長を務めるニジスタでは、“オタクカルチャー専門WEBマガジン”として「ニジ★スタ」を運営しています。ニジスタの立ち上げは、アプリボット版あした会議* で、自ら提案して決議された案でした。グリモアに関わることで得た成功体験をもって、自分でもやってみたいなと思ったことがきっかけ。あとは、社内を見回しても経験豊富なゲームプロデューサーはたくさんいて、スマートフォンゲーム市場自体、どんどん一タイトルあたりの開発費が大きくなり経験を要する中、出番を待っているだけではなく自分で道を切り開かないといけないのではという焦りもありました。これまでにグリモアで培った実績もあるし、何より組織の中では僕が一番オタクカルチャーに詳しいから、自分がやれば絶対成功するはず―そんな風に過信していたんです。そんな思いはすぐに打ちのめされることになったのですが・・・。

*新規事業や課題解決案を考えるサイバーエージェントの「あした会議」。各事業部や子会社ごとにも実施されています。

不必要なプライドを打ち壊した言葉

メンバーもゼロから自分で集めスタートしたニジスタは、プロダクトにもこだわり、資金繰りなんて関係なくとにかく自分が思い描くこと、例えばプロモーションなどを、すべて優先させました。当然プロモーションひとつとってもお金がかかること。会社経営を任されているのに、出るものばかりを優先させて、まったく経営視点で考えていなかったんですよね。いや、薄々は気づいていて、周りからも指摘をされていたけど後には引けなくなっていたという方が正しいかもしれません。

でもあるとき、アプリボット社長の浮田にめちゃめちゃ怒られて。「優秀だからお前に任せたんじゃない」と言われたんです。当時の自分にこの一言は突き刺さりました。結局、この領域は自分が一番詳しいはずというおごりや、それまでの実績から変にプライドを持ってしまい周囲の人に素直に相談することもせずに進めてしまっていたんです。このままではいけないと、自分をさらけ出したうえでもう一回やり直すために、3か月間分の反省をブログに書いたんです。そのブログ記事はサイバーエージェント社長の藤田にも「755」でシェアされて後には引けなくなりました。

もうりログ「いま自分をさらけ出すということ

藤田の755でシェアされたブログ
藤田の755でシェアされたブログ

経営者になりたかったわけではなく、良いものを生み出したいだけ

それまでは勝手に社長とはこうあるべき、という像を作りすぎていて、メンバーにもプレッシャーしかかけられず、会社やサービスの未来や楽しさといったことを踏まえたビジョンを伝えきれていませんでした。でも会社には僕が誘って、転職までして入社してくれた人もいれば、自分の決断の連続が会社の存続にもつながってくるもの。今はメンバーに対しても何でも本音で話をして、一体感を持ちながらも個々の専門領域を強みに戦える組織になってきました。

僕自身は最初から経営者になりたいと考えていたわけではなく、よいものを作りたい、オタクカルチャーに風穴を開けるようなサービスをつくりたいというのが原点。一人の力だけでは大きなものはつくれないし、 “社長”という役割になったほうが率先していいものを創れると思ったからでした。まだまだニジスタという会社も、「ニジ★スタ」というサービスも始まったばかりですが、オタクカルチャーの中でも存在感を放つ会社になりたい―そう思って、これからもチャレンジを重ねていきたいです。

アニメや声優などの情報を毎日更新するほか、声優やアーティストを中心としたインタビューを掲載
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