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AbemaTVで新しい文化を創る 

テレビ朝日(AbemaTV)緒方彰大 × サイバーエージェント膽畑匡志

本開局から3か月で500万ダウンロードを突破し、順調なスタートを切っているインターネットテレビ局「AbemaTV」。
初期立ち上げメンバーとしてテレビ朝日からジョインし、「AbemaTV」の編成戦略を担当する緒方彰大さんへ当社のカルチャー推進室長である膽畑がインタビュー。
合弁企業として「AbemaTV」をサービス展開する中で感じたサイバーエージェントのカルチャーに対する率直な印象や、テレビ朝日の圧倒的な制作力について、話を伺いました。

Profile

  • 緒方彰大
    2001年にテレビ朝日入社。3年間営業経験を経て制作部門へ異動。バラエティ番組「いきなり!黄金伝説。」「クイズ雑学王」「爆笑問題の検索ちゃん」「お願い!ランキング」「お試しかっ!」「SMAP☆がんばりますっ!!」でディレクターやプロデューサー等として制作に携わる。その後編成部などを経て、2015年10月よりAbemaTVで大型キラー番組の企画・制作・編成戦略を担当(テレビ朝日編成戦略部所属)

  • 膽畑匡志
    2001年にサイバーエージェント入社。インターネット広告事業にて営業局長を経て、2006年に(株)シーエー・エイチを設立し代表取締役社長に就任。
    現在はカルチャー推進室長をはじめ、人材開発本部長や社長室長などを兼務。

「背負っている感」の集合体は凄まじい力になる

膽畑:「AbemaTV」の開局から3か月が経ち、既に500万ダウンロードととても好調なスタートを切ることができました。テレビ朝日の皆さんのものづくりに対する執念の凄さは当社の社員からよく聞きます。社長の藤田も、取材で「テレビ朝日の方々の制作レベルの異常な高さ」について語っていましたね。

緒方:そう言っていただけるのは本当にありがたいです。

膽畑:
テレビ朝日の制作力は、AbemaTVの競争力そのものになっているように感じます。

緒方:
『金曜★ロンドンハーツ』から生まれた「50TA」こと狩野英孝さんのライブや、音楽フェス「メトロック」を先日AbemaTVで生配信した際は、圧倒的な数字が出ました。これはテレビ局が入っているイベントならではの爆発力だと思いますね。

膽畑:2つとも、すごい盛り上がりでしたね。

緒方:どちらもAbemaTVで僕が最初に担当した大型番組でしたが、反響に驚きました。地上波は編成枠が限られているし、今までは放送する場がなかった。メトロックなんて、1日10時間以上ですからね。でもテレビ局のコンテンツの中で、これは面白いぞとか、これだけは見てほしいぞ、という情熱のあるものはAbemaTVでも通用するんだなとあらためて思いましたね。

膽畑:1日10時間以上の生配信となると、準備もかなり大変だったんじゃないですか?

緒方:メトロックの生配信はテレビ朝日でも、なかなか例がない規模でした。数字的にも最高記録が出るだろうという予測があったので、制作や配信技術チームは絶対にミスれないし、会場をつくったデザイナーや宣伝チームなど、関わった全員が集中力を切らさずに一つの方向に向かって頑張りました。

膽畑:リーダーやメンバーの熱量青臭くて泥臭い努力の賜物であの番組が生まれたんですね。

緒方:そうですね。あとは背負っている感かなと。

膽畑:背負っている感。いいですね。

緒方:各部門のプロフェッショナルが集まっているので、責任の所在が明確な分、それぞれ背負っている感が半端じゃない。だからこそ時にはぶつかりあったり。

膽畑:お互い真剣だから、喧々諤々するわけですよね。

緒方:それでも、良いものを伝えたいという思いはみんな変わらない。終わるころにはかけがえのないチームになりましたね。来年もこのチームでまたやろう、去年の数字を超えようという話に自然となりました。背負っている感の集合体は凄まじい力になると、ここにきて改めて感じていますね。

役員から現場まで、みんなが前向き

膽畑:AbemaTVを通じて感じた当社の印象について伺ってもいいですか?サイバーエージェントでは今年4月にミッションステートメントの二度目の改訂を行いました。(https://www.cyberagent.co.jp/features/detail/id=11956)この内容も、サイバーエージェントのカルチャーをよく表しているので、テレビ朝日の方にはどう見えるのかなと興味があって。

緒方:あ…実は今、配布されたステッカーを持っているんですよ。すごく好きで、いつもファイルに入れて持ち歩いています。
 

膽畑:それはめちゃくちゃ嬉しいですね。

緒方:このミッションステートメントを見たときに、一言一言が本音だなと思って。正直、中学生高校生でもわかるようなワードですよね。分かりやすくて心に刺さる。それに、こういう行動規範ってだいたいダサかったりするのに、こうやっておしゃれに可愛く、みんなで楽しんでいるところが素敵だなと。テレビ朝日の社員と飲む時に見せたりしていますよ。

膽畑:作り手冥利につきますね。

緒方:特に「挑戦した敗者にはセカンドチャンスを」とかってなかなか言えない。負けてもいいぞ見捨てないぞ、という会社の姿勢が反映されていますよね。

膽畑:AbemaTVに出向する前、サイバーエージェントのイメージはどうでしたか?よくキラキラとか言われますが(笑)

緒方:すいません、失礼なこと言ってしまうかもしれないですが(笑)

膽畑:どうぞどうぞ。

緒方:よく言われる、ノリノリな勢いがある会社という印象はありましたね。あと「こんなことできたら面白いんじゃないか」という夢やノリだけで話している人が多いイメージでした。

膽畑:AbemaTVに来た後のイメージは変わりましたか?

緒方:来てからはガラっと変わりましたね。勢いがあるという印象はそのままですが、役員から現場の社員まで、本当に皆が前向き。前向きだから仕事が早くてそのスピード感が半端じゃないです。あと…ちゃんとしています(笑)

膽畑:安心しました(笑)

緒方:AbemaTVに来て一番良かったと思っているのが、仲間に出会えたことなんですよね。テレビ朝日にいたら一生出会えなかった人たちと、皆で夢を語って、大きなミッションを持って一緒にやっている。こんな夢に向かって熱く頑張る人たちと、何とか一緒にAbemaTVを成功させたいと思っています。本当にテレビ朝日に連れて帰りたい人が何人もいますよ

膽畑:それは本当に嬉しいですね。「能力の高さより一緒に働きたい人を集める」というミッションステートメントもあるくらい、誰と働くかは大切だと思っています。

緒方:僕はテレビ朝日から出向してきた初期メンバーで。当時のAbemaTVはまだ10名くらいしかいなかったんですね。そんな中サイバーエージェントの人たちは、目に炎を浮かべながら「僕らで20数チャンネル作るんです!でも、編成ってなんですか?」って言っているんですよ。

膽畑:やる気と勢いはあるけどノウハウが全くなかった(笑)

緒方:「これは何とかせねば」と思いましたね(笑)ゼロからイチを立ち上げるやりがいもありました。
 

「それって面白いの?」

膽畑:今回、ミッションステートメントに「オールウェイズFRESH!」という言葉を新しく追加したんですけど、テレビって何十年という歴史の中で、斬新な企画や新しいジャンルの番組がものすごく沢山生まれてきていますよね。オールウェイズFRESH!であり続けるためのこつはあるんですか?

緒方:圧倒的な努力だと思いますね。同じものを作らない。「何が見ている方々にウケるんだろう?」というのは常に考えています。

膽畑:それは「絶対に同じことをしない、新しいものを作るんだ」という努力ですか?

緒方:新しいものというより“いま求められている、面白いもの”ですね。視聴者の顔を思い浮かべながら、いまこれを伝えれば楽しんでくれるのではないか、と考えることが第一。

膽畑:なるほど、新しいことだけを追求しているわけではないんですね。

緒方:新しさももちろん大切な要素ですが、僕らバラエティ番組制作を経験した人間は、何か新しいことを始める際に「それって面白いの?」とまず上司に聞かれるんです。絶対的な面白さがないと企画は通らない。コンテンツの中身がずば抜けていれば、あとは何とかなるものです。

膽畑:あくまでも、視聴者が面白いと感じるか、という目線が大事なんですね。主語が視聴者に必ずあるというか。

緒方:だから、AbemaTVでは、ここにくると面白いぞとか、お得感があるとか、来る人にとって楽しさやメリットがあるサービスにしたいなと思っています。

膽畑:他にAbemaTVにもっと取り入れたい要素はありますか?

緒方:コンテンツに対する愛情ですね。デザインや操作性で勝負して、中身のコンテンツを軽視しているサービスっていっぱいある。正直、最初はAbemaTVでもその傾向があったと思います。ただ、制作者の想いと情熱圧倒的な努力で一つ一つの番組が出来上がっているので、AbemaTVではそこに対する尊敬、慮りがきちっとある組織にしていきたい。コンテンツホルダーに「あそこに協力しても安く叩かれるだけで、なんか番組に対して愛がないよね」という印象を持たれるのが一番まずいと思っています。

膽畑:そういう視点はテレビ朝日の皆さんからどんどん学びたいですね。

二番煎じじゃないという誇り

膽畑:AbemaTVに出向すると聞いた時には正直どう思いましたか?

緒方:地上波をずっとやっていると、生活にあるメインのメディアはどうしてもテレビだと思ってしまっている。スマホやタブレットがこれから主流になっていくと分かってはいるんですけどね。正直、ネットの会社に行ってどんなことをやらされるのだろうと思いました(笑)

膽畑:そうですよね、まだサービス自体もできていなかった(笑)

緒方:不安もあったけど、すごいチャンスだなとも思いました。今のテレビ局って“何もやらないことがリスク”の時代なんですよね。何も動かずこれまでと同じことをしているだけでは、ダメだなと思っていたので。これは面白いことやれるぞと。

膽畑:テレビとAbemaTVの役割の違いはどう考えていますか?

緒方:テレビは家族と共通の話題のものになり続けてほしい、という思いが個人的にはあります。それとは対照的に、AbemaTVは一人で見るけど、仲間ともつながって楽しめるという感じになると一番嬉しいなと。それに、地上波では他局を見ている人やテレビを見なくなってしまった人もAbemaTVで「テレ朝の作る番組って面白い」と感じてテレビ朝日を見てみようと思ってくれたら自分が来た意味があると思っています。

膽畑:まだ始まったばかりですが、AbemaTVの未来は率直にどう思いますか?

緒方:今の僕たちは、新しい文化を創ろうとしている。結構すごいことにチャレンジしていますよね?!今までにないモデルケースで、動画視聴のスタイルを変えるかもしれない。だから二番煎じ三番煎じじゃないという誇りがありますね。

膽畑:二番煎じじゃない、かっこいいです。「オールウェイズFRESH!」ですね。

緒方:ライバルが現れても、先行俺らだしと一生言えるなと(笑)

膽畑:間違いないですね。

緒方: 2~3年後には?!何かしら決着がついていると思うので、何とか「神アプリ」になれるように、チームでAbemaTVを成功させたいと思います。

膽畑:AbemaTVの今後がますます楽しみですね。今日はありがとうございました!

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