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Interview

サイバーエージェント インターンシップ
“DRAFT”優勝者インタビュー

サイバーエージェントのインターンシップ「DRAFT」
数千を超える応募の中から選考をパスしてインターンシップに参加した学生たち。
その中から更に選抜された学生を集めて合宿を行う選抜型のインターンシップが「DRAFT」である。

そのDRAFT合宿で課されたのは「事業案を考え、子会社化のために戦略を描け」というもの。
「マイクロ動画制作会社の設立」を提案し、見事に優勝したメンバーたちに迫ってみた。

大学時代、さまざまな経験を積んだ
4人のメンバー

まず、学生時代のビジネスや就職にかかわる活動について教えてください。

清水:2年生の6月に、長期インターンシップを紹介する求人事業を立ち上げています。実は1年生の終わりにある経営者と出会い、その方からすごく刺激を受けたんですね。その刺激を周りの友達や知人に発信したいと考えたのが起業のきっかけです。その後、サイバーエージェントをはじめ、いくつかの企業で僕自身もインターンシップに参加し、今現在は就職活動中です。

南原:1~2年生のときは何もしていなくて、大学にもあまり行ってないような学生でした。ただインターンシップで行ったシンガポールの学生は、とにかく視座が高くて目標に向かって意欲的に活動していたんですね。そういう人たちに刺激を受けて物流関係の事業で起業したほか、起業に対して学生の声を届けることを目的としたマーケティングとコンサルティング会社を立ち上げています。

高橋:もともと弁護士に憧れていて、大学とは別に司法試験を受ける人のための予備校に通って勉強していました。ただ半年ぐらい勉強したときに、これは本当に役立つのかなと思って弁護士事務所に話を聞きに行ったりアルバイトをしたりしたのですが、そこでギャップを感じたのです。それで3年生からさまざまな企業のインターンシップに参加する中でもっと可能性を追求したいと考えるようになり、本格的に就職活動に取り組むようになりました。

田中:これまで海外にまつわる活動を数多く経験していて、大学1年生のときに学生団体の設立に参加して副代表を務め、そこで国際協力プロジェクトとしてフィリピンのセブ島で女性支援を目的としたミスコンテストを開催しました。その後、ブラジルのスラム街で2カ月間のインターンシップに参加したほか、大学3年生のときにはインターンシップ先の企業のシリコンバレー進出を支援しました。就職活動も意識し始めていましたが、もうちょっと海外で何かに挑戦する経験をしたいということで、今は大学を休学しています。

ヒアリングを繰り返して
リアリティを高めた

清水:DRAFTが始まる前、合宿に入ってからチームメンバーが決まり、そこからスタートするのかなと思っていました。しかし実際には、合宿の約3週間前にチーム構成とテーマが発表されて、「それぞれのチームでさっそく検討を進めてください」と言われて驚いたんです(笑)。しかも僕たちのチームは関東と関西でメンバーが別れていたので、なかなか4人で集まる機会がありませんでした。Facebook上でやり取りはしていましたが、実際に集まったのは合宿の前日で、提案する内容が決まったのも合宿に入ってからでしたね。

高橋:でも、B(法人)向けのサービスには絞っていたんだよね。

清水:10人以上のサイバーエージェントの社員の方にお時間を頂いて、そこでお話を伺っていく中で「一般コンシューマ向けのサービスではなく、利益を上げやすいtoBのサービスだ」って方針を固めた。子会社の社長の方につないでもらって、「今のサイバーエージェントグループにはどこに新しいビジネスが入る隙がありますか」って聞き回って、その中で動画に需要がありそうだということで企画を固めていった感じです。

田中:大枠として動画は大丈夫だろうと考えていましたが、具体的に何を事業にするのが一番いいのかは、本当に直前まですごく議論しました。

高橋:子会社として事業を展開する意味と、そのゴールが見えていない部分がありました。ただ今回のコンテストで評価軸となっていたのは事業のリアリティだったので、そこはヒアリングを繰り返してガチガチに固めたので自信はありました。

清水:ただ、リアリティがお題として求められている一方で、審査員を務められたメンターの方はスケール感や事業のビジョンといったところも意識されていたので、そのバランスは結構難しいところでした。
南原:チームで二手に分かれて、リアリティとスケール感、ビジョンをすり合わせるために議論したよね。

清水:でも結論はビジョンよりも確実に取りに行く、そのリアリティで押し切った。

高橋:評価軸を貫き切った、そこも優勝できた理由の1つだったと思う。

よいアイデアを生み出し
評価を得ることに向き合った

最終的に提案する企画内容はどうやって決まりましたか。

南原:提案事業が決まる前、動画ともう1つ別の案があって、その別案が結構イケそうだって話になったんです。ただ合宿先に着いてから、何かちょっと違うかもっていう雰囲気になり、最終的に動画の案にまとまったという感じでしたね。

清水:それと、とにかく足は動かしたよね。サイバーエージェントの子会社の人に会いに行くのもそうですし、もう1つの案に関連する企業に行き、話を聞いたり写真を撮影させていただいたりしました。やっぱり生の情報はすごく大事だということで、しっかりプレゼンテーションに盛り込んだら、情報のリアリティさという部分で評価してもらえたと思います。それとモチベーションになったのは「久兵衛(注:老舗の寿司店。DRAFT優勝チームは、ここで食事できるご褒美が用意されていた)」だよね。

南原:僕自身は大阪にいて、それまであまりジョインできていなかったので、最初はチームのメンバーに気を遣っていたんです。でも、彼(清水)が最初に会ったときから、『久兵衛に行くから』って連呼していたので、これは勝たないといけないなと(笑)。DRAFTに本腰が入ったのは久兵衛のおかげかも。

清水:それはともかく、とにかく動画をやりたいっていうチームではなく、良いアイデアを生み出して評価を得ることにすごく向き合っていたので、そこがよかったと考えています。

田中:変なこだわりがなかったよね。

清水:メンターによく見られたいとか、そういう欲が出てくると軸がぶれてしまうから。

それぞれのメンバーが
自身の役割を果たす

ほかのチームメンバーに対して、ここはすごいって感じた部分はありましたか。

高橋:中間報告で役員の卜部さんとお話する時間があり、僕と清水で伺ったんです。そのとき、卜部さんからの質問に引いてしまうところがありましたが、清水は発言の質も高かったし、物怖じしていなかった。それはすごいと感じました。

清水:高橋は卜部さんのすごさを知っていたと思いますが、僕は直接お話したこともなかったし、メディアで見たことがある程度だったので、あまり先入観を持たずにお話できたことが大きかったかもしれません。ただ卜部さんはすごく切れ切れで、本当に事業が行けるのか、市場に刺さるのかといったところについて、僕らの案に対して鋭い指摘をいただきました。その意味で自分の未熟さを痛感させられた30分間だったという印象です。逆に高橋はコミュニケーションに関してはピカイチ。緩衝材のように、しんどいときでも僕たちを和ませてくれる。彼はどこに行っても強いだろうなと感じました。

高橋:まあ、いじられキャラです(笑)。それに今回のチームは適材適所で、まとまりがすごくよかった。

田中:清水と高橋がグイグイと前に出て、南原と私は一歩下がって全体を見て、細かいところをチェックしていく。2対2でバランスがよかった。

清水:チームの結束力という意味では、最初に焼き肉に行って打ち解けられたのも大きかった。女の子は田中1人じゃないですか。でも彼女はそういうことを気にしないタイプで、打ち解けることができた。

田中:サイバーエージェントの夏の合宿でも、40人中女子が2人しかいなかったり、日常生活でも周りに男子しかいないことがよくあるので、女性だから、男性だからといったことはそもそもあまり気にしないんです。それもよかったかなと思います。

メンターからのアドバイスを
素直に聞き入れる

実際にDRAFTで優勝を意識した瞬間はいつだったのでしょうか。

高橋:1回目のプレゼンテーションが終わった、中間発表のときだよね。

清水:ほかの班に対しては厳しい意見がありましたが、僕たちに対しても『あとはがんばれよ』っていうくらいの感じだったので。ほかの班はどれだけがんばってもリカバリーは難しいだろうし、あとは如何に突き放すかっていう。それと最終審査発表前ですね。僕たちのメンターの人がちょっとニヤッとしたのです。それを見て、もらったなと(笑)。

高橋:質疑応答のところも忘れられない。ほかの班が質疑応答で結構やられていたけれど、ウチは最後に卜部さんがもう言うことはないですって。

清水:ほかの班って、審査員の人に言われたことに対して上からかぶせようとしていたんですよね。でも、それほど経験がない学生が刃向かったところで、向こうの視線の高さには敵わない。なので僕たちは、『まだ調べられていないです』とか『ご指摘ありがとうございます』っていうスタンスにした。そこは意識していました。

田中:メンターからのアドバイスで、何か指摘されたら、反論しても勝てないので素直に受け止めた方がいいと聞いていたので、それをそのまま実行した感じです。

DRAFTの優勝で
得られたこと

今回、DRAFTで優勝したことは、それぞれにとってどういう意味を持つと考えていますか。

南原:優秀な人たちが集まったDRAFTに参加して、どうやっても勝てないなと思う人は1人もいなかったし、自分が今どこまで進んでいるかが何となく見えたんですよね。それはすごい収穫だった。それと楽しかったですよね。なのでチームのメンバーと今でも連絡を取りますし、DRAFTに参加したほかの人とご飯を食べることもあります。これから一緒に日本を作っていく世代の仲間として、いいつながりができたなと思います。

高橋:これまでインターンシップに15社ぐらい参加しましたが、サイバーエージェントのDRAFTまで全部優勝できなくて、負け続けたインターンシップという思い出しかないんです。今度も負けるんじゃないかという不安もありましたが、最後にこのメンバーで優勝できて、しかもそれがインターンシップ史上最高難度だったので、すごく嬉しかった。確かに負けから学ぶことも多いのですが、優勝したことで分かることもあるんだなと感じました。それと成功体験がゼロだったので、それが1になったことも大きいですね。

田中:DRAFTを終えて、もっとビジネスの場に身を置きたいと考えるようになりました。これまで学生団体やインターンといった場で活動していましたが、ゼロからビジネスを立ち上げる過程を真剣に考えたことはなかったんです。ビジネスを立ち上げるときに何を考える必要があるのか、フィードバックに対してどう考えを変えていけばいいのかなど、初めてビジネスについて触れることができたという感覚があります。そこで自分がまだ知識が不足しているところ、できたいことがすごくたくさんあることに気付けたので、これからの就職に向けて、こういったことをもっとガッツリやっていきたいなと考えるようになりました。

清水:与えられた環境の中で目指すものを明確にして、そこに向かってどん欲に走ったり、大きな目標を掲げたりした経験はあまりなかったので、DRAFTで優勝を目指したことは、すごくいい成功体験の1つになりました。それと本気で何かに向き合うとこれだけ楽しいんだと分かりましたし、チームビルディングの大切さも痛感しました。振り返ると、総じていい機会だったなと感じます。

本日はありがとうございました。

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