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2001年7月16日

2001年夏

毎日本当に暑い日が続きますが、この季節になると、毎年思い出すことがあります。 私が大学4年生だった5年前、就職活動を終えた夏休みの2ヶ月間だけやった飛び込 み営業のバイトのことです。 毎日100件以上、企業の受付に飛び込み営業をするという目標を自分でたてて、それを最も暑い時期の7月、8月の 2ヶ月間、毎日続けました。 飛び込み営業をした経験のある人なら判ると思いますが、100件というのは一日に 訪問する件数としては かなりの数です。それも大半は冷たくあしらわれるので、精神的にもきつい仕事でし た。 ひとりで営業に出かけ、ひとりで仕事をするので喫茶店でさぼっていることもできたし、バイトだから適当にやることもできました。 多少の報奨金はありましたが、そんなものがほしくてがんばっていたわけではありません。 誰に背中を押されているわけでもないのに、毎日スーツを汗だくにして、 これから始まる大きな目標に対して,こんなところで負けたくないという自分自身に対する意地のようなもので必死に なって続けてました。 私は当時のアルバイトの中で、飛び込み件数でダントツで1番になりました。 売上とかでなく、単純な運動量で1番です。 当時一緒に飛び込み営業をしていて、私に次いで2番目だった石川篤は、 そこで知り合ったのがきっかけとなり、サイバーエージェント創業初日からバイトとして参加し、現在ではメルマカンパニー のプレジデントに就任しています。 今では私も石川も飛び込み営業のアルバイトをしていた頃と比べるとすっかり世界が変わり、視点も変わってますが、振り返ればとてもよい経験でした。   先週末に、初期からいる社員の送別会が行われ、サイバーエージェントの古株のメンバーがたくさん集まり ました。 昔話で盛り上がり、確かにむちゃくちゃだったとか、あの頃は面白かったとか、私も とても懐かしく思いました。 また、会社が大きくなったことで交流が減っていたずっと一緒にやってきた仲間と、 久しぶりに集まることができ、嬉しくなりました。 ただ、その一方で、その日は少し反省しました。 昔を懐かしんだり、振り返ったりするようになったら、そこで成長は終わりです。 5年前の飛び込みのアルバイトをいい経験だったと胸をはっていえるのも、今の大き く成長した自分が あるからで、寝ずに仕事をしていた創業当時を懐かしく思うのも同じで、いまの大きく成長させることができた会社があるからです。 でも、その頃の毎日を振り返れば、飛び込み続けた夏の暑い日はとにかくつらかった し、創業当初は、毎日不安の中でただただ必死でやっていました。当然途中でへこたれた人もいます。 それは、今もまったく同じで、株価の低迷やネットベンチャーに対する逆風や拡大しているが故に起こるトラブルなどで、毎日大変だけど、乗り切った自分達がこの先 の未来にいれば、今この2001年夏を懐かしく思い出し 誇れる経験になると思います。 日々、前を向いてがんばろうと思います。