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技術

秋葉原ラボ、物理分野の国際論文誌「Journal of Physics: Complexity」にて論文が採択

メディア事業における研究開発組織「秋葉原ラボ」で計算社会科学研究に従事する高野雅典とBosch Center for Artificial Intelligenceの研究員である中里研一氏の論文が国際論文誌「Journal of Physics: Complexity」に採択されました。

「Journal of Physics: Complexity」は物理分野の査読付き国際論文誌で、この度採択された論文「Difference in communication systems explained by balance between edge and node activations」では、「メッセージを送り合って相互活性化するというコミュニケーションをするエージェントベースモデル」を用いて、コミュニケーション方法(対面の会話のような高コスト VS ソーシャルメディアやメールのような低コスト)の違いが社会ネットワークの構造に与えうる影響を調べました。

その結果、コミュニケーション方法の違いによってネットワーク構造(クラスタ係数)が相転移すること、現実のコミュニケーションに見られるような社会関係の特性は臨界点付近で現れることを示しました。
 
この結果はスマートフォンの普及など、新たなコミュニケーションシステムの登場が社会ネットワークの構造に質的な変化をもたらしうることを示唆します。またコミュニケーションシステムの設計によって、対面コミュニケーションで形成される密な社会、または、マイクロブログやメールなどによって形成される疎な社会、といった、質的に異なる社会の体験を提供可能であることを示します。

公式サイト
https://iopscience.iop.org/journal/2632-072X

論文リンク(オープンアクセス)
Masanori Takano and Kenichi Nakazato, "Difference in communication systems explained by balance between edge and node activations", Journal of Physics: Complexity, 2021.
https://iopscience.iop.org/article/10.1088/2632-072X/abe5f8