プレスリリース

エンジニアとAIエージェントが協働する革新的な開発組織への進化に向け、「AIドリブン推進室」を新設

~次のAI時代でも活躍できるエンジニアのキャリア形成を支援~

技術

株式会社サイバーエージェント(本社:東京都渋谷区、代表取締役:藤田晋、東証プライム市場:証券コード4751)は、エンジニアとAIエージェントが協働する、革新的な開発組織の進化を推進する専門組織「AIドリブン推進室」を2025年8月に新設したことをお知らせいたします。

「AIドリブン推進室」では、急速に進化するAIエージェントに対応すべく、革新的な開発組織への進化に全社を挙げて取り組んでまいります。エンジニアとAIエージェントが協働する自律型開発体制を構築することで、プロダクト開発速度の飛躍的な向上を実現します。またこの先のAI時代においても継続的に活躍できるエンジニアを育成するため、AI共創スキルの明確化とリスキリング制度の整備を推進するとともに、キャリアラダーや組織文化もAI時代にあわせて刷新し、AI時代にふさわしい働き方を構築してまいります。エンジニアとAIエージェントが共創する開発体制が当たり前となる中で、継続的にイノベーションを生み出せる開発組織への進化を目指してまいります。


背景
現在AIエージェントが急速に進化・発展し、開発プロセスに大きな変革をもたらし、あらゆる産業・ビジネスにおいて利用が拡大しています。当社の開発組織においても、2023年4月よりGitHub Copilotの全社導入を開始し、以降もCursor、Cline、Windsurf、Devinなど様々なAI開発支援ツールを部門単位で導入してきた結果、約1年半でエンジニアの開発業務における工数の約4割をAIが補完する成果が出ています。2025年6月からは、個人のAIスキルをより向上させることを目的に、エンジニア1人あたり月額200米ドルの開発AIエージェント導入費用サポートを開始し、個人のAIスキル向上を図ってまいりました。エンジニアとAIエージェントが協働することの重要性が日々高まるなか、継続的にイノベーションを生み出せる開発組織へと進化することが、事業の持続的成長に繋がると考え、「AIドリブン推進室」の設立に至りました。



「AIドリブン推進室」の活動内容
このような背景のもと新設した「AIドリブン推進室」では、エンジニアとAIエージェントが協働する時代に必要なリスキリングプログラムの実行、生産性可視化および評価、AI時代に則ったキャリアラダーの策定、AI関連イベントの開催などを推進していきます。AIエージェントを活用した抜本的な生産性向上を実現し、開発スピードを高めることで、サービスのさらなる価値創出につなげ、事業の持続的成長をエンジニアが牽引できる開発組織を目指してまいります。


リスキリング
当社では、2023年に全社員を対象に「生成AI徹底理解リスキリング」を実施し、その後もエンジニア・機械学習エンジニア向けの「生成AI徹底理解リスキリング for Developers」「生成AI徹底理解リスキリング for ML/DS」を開催してきました。まずは、開発生産性の向上を実現するために、全ての開発工程にAIを組み込むためのリスキリングプログラムの実施と、開発生産性向上のアウトカム計測を推進していきます。

生産性可視化・評価
AIエージェントの導入促進とあわせて、生産性を定量的に可視化・評価ができる体制を全社で確立することで、生成AIへの投資判断についてもデータドリブンで対応していきます。

キャリア支援
AIエージェントの進化に伴い、エンジニアに求められるスキルが変化しています。AI時代に則ったキャリアラダーの策定、社員のキャリアアップを実現するための人事制度、能力開発支援を行います。

AI関連イベントの企画・運営
AIエージェント開発スキルを競う、部署対抗コンテスト「AI Agent Arena」や、ライブコーディングイベント「AI開発リアルタイムアタック」等のAI関連イベントの開催を通じて、事業部やプロダクトを横断したつながりや連携を強化していきます。


当社では今後も生成AI活用に関する取り組みをより加速させ、開発生産性のさらなる向上に努めることで、新たな価値創出を目指してまいります。