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プレスリリース

AI Lab、「ムーンショット研究開発事業」の一環となる実証実験第2弾を実施、スーパーマーケットにおける「遠隔対話ロボット× 販売促進」の可能性を探索 ー大阪大学大学院基礎工学研究科とともに4つの実証プロジェクトを実施中-

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株式会社サイバーエージェント(本社:東京都渋谷区、代表取締役:藤田晋、東証一部上場:証券コード4751)の研究開発組織「AI Lab」および大阪大学大学院基礎工学研究科の先端知能システム共同研究講座 ※1 は、ムーンショット研究開発事業 ※2 の一環である「遠隔対話ロボットで働く」をテーマにした実証プロジェクト第2弾として、スーパーマーケットにて遠隔対話ロボットによる販売促進の実現可能性を検証する実証実験を行います。

コロナ禍においてオンライン接客などの非接触型接客の浸透が進み、ロボットを活用した遠隔接客の有用性が注目される中、内閣府が主導する「ムーンショット型研究開発制度」のテーマの1つとして”アバター共生社会の実現”が掲げられています。

「AI Lab」と大阪大学大学院基礎工学研究科の共同研究講座では、石黒浩教授がプロジェクトマネージャーとして推進している「ムーンショット研究開発事業」の一環として、現時点での最新技術によるアバターロボット接客の実現可能性と課題の模索を目的に、2021年2月15日より「遠隔対話ロボットで働く」をテーマとした実社会における4つのフィールドで実証プロジェクトを進めております。

第1弾では、保育園をフィールドとして遠隔対話ロボットによる保育サポートの実現可能性を検証する実証実験を実施。第2弾では、三井不動産株式会社と連携し、同社が運営する大型複合施設「EXPOCITY」内にあるスーパーマーケット「イズミヤ」において、遠隔対話ロボットによる販売促進の実現可能性を検証します。

■第2弾「遠隔対話ロボット×スーパーマーケット」遠隔対話ロボットによる販売促進を実施

現在、利用客の多いスーパーマーケット等の小売店舗では、新型コロナウィルスの感染リスク防止を目的に、接客や販売促進の手段が制限されています。
遠隔対話ロボットによる接客は、このような状況下において活用が期待されますが、販売員の「案内や誘導」などの接客支援は可能な一方、操作者のテクニックが必要な「購買の促進」は難易度が高いという課題がありました。

このような背景から、今回の実証実験では、遠隔対話ロボットが来店客の購買を促進できるかの実現可能性を検証します。

調査内容
① 遠隔からロボットを通して「モノを売る」仕事をどれだけ遂行できるか
② 遠隔操作時に、「ロボットを演じた接客」と「人が操作していることを明かした接客」をした場合に顧客満足度・販売促進に影響が出るのか
③ 販売ノウハウを実装したシステムが、状況に応じて接客効果の高い発話内容を動的に提示することで、訓練を受けてない操作者でも商品販売を促進することができるのか

「AI Lab」と大阪大学大学院基礎工学研究科は今後も、共同研究講座における実証を通して得た結果をもとにロボットによる遠隔対話の研究を進め、社会における実用化に向けた研究開発に取り組んでまいります。


実験概要
内容 遠隔対話ロボットによる、小売店舗での販売促進業務の実証実験
場所 デイリーカナートイズミヤ ららぽーとEXPOCITY店
〒565-0826 大阪府吹田市千里万博公園2-1 ららぽーとEXPOCITY1階
HP: https://www.izumiya.co.jp/shop/018/
日時 2021年3月8日(月) -   2021年3月14日(日)
主催 株式会社サイバーエージェント、国立大学法人 大阪大学大学院基礎工学研究科
協力 デイリーカナートイズミヤ

■4つの実証プロジェクト

本実証プロジェクトでは、「ロボット接客を受けるユーザー」「操作オペレーター」「実証フィールド」それぞれの立場の課題解決・価値創造を目指して検証を行います。
そして、現時点での最新技術では、ムーンショットが掲げる「目標1:2050年までに、人が身体、脳、空間、時間の制約から解放された社会を実現」において、どこまで実現可能性があるのか、また、実現が難しかったものはどこに課題があるのか模索してまいります。

調査結果については、4月以降に発表の場を設ける予定です。本プロジェクトにおいて蓄積した知見を広く共有することで、実社会におけるロボット活用の可能性を広げるとともに、速やかな社会実装の実現に貢献してまいります。

▼ユーザー・オペレーター・フィールドの満足度向上を目指す
▼4つのフィールドにて、実証プロジェクトを実施
※1先端知能システム共同研究講座
2017年4月1日より発足した、サイバーエージェントAI Labと大阪大学基礎工学研究科教授石黒浩氏との共同研究講座。人と社会において調和的に関わることができる、ロボットを含めた対話エージェントの実現に向けた基礎技術の確立及び、人の持つ対話能力に関する科学的な知見の獲得を目指しています。


※2「ムーンショット型研究開発事業」および石黒教授のプロジェクトについて
■ムーンショット型研究開発制度 
超高齢化社会や地球温暖化問題など重要な社会課題に対し、人々を魅了する野心的な目標(ムーンショット目標)を国が設定し、挑戦的な研究開発を推進する制度 
■ムーンショット目標1
2050年までに、人が身体、脳、空間、時間の制約から解放された社会を実現
■研究開発プロジェクト「誰もが自在に活躍できるアバター共生社会の実現」
プロジェクトマネージャー(PM)石黒 浩(大阪大学 大学院基礎工学研究科 教授)
[ムーンショット型研究開発制度 石黒プロジェクトマネージャーのコメント]
研究開発プロジェクト「誰もが自在に活躍できるアバター共生社会の実現」では、アバターが活躍する未来社会の実現を目指します。そのためには現時点での技術でアバターによりどのようなサービスが提供でき、どのような問題があるかを見定める実証プロジェクトにいち早く取り組むことが重要です。


【本件に関するお問い合わせ先】
<実証実験について>
大阪大学 大学院基礎工学研究科 石黒研究室         
TEL:06-6850-6360  FAX: 06-6850-6360
E-mail: hayakawa@irl.sys.es.osaka-u.ac.jp
株式会社サイバーエージェント AI事業本部 広報 
E-mail:cyberagent.ai_pub@cyberagent.co.jp

<報道対応について>
大阪大学 大学院基礎工学研究科 庶務係           
 TEL:06-6850-6131  FAX: 06-6850-6477
E-mail: ki-syomu@office.osaka-u.ac.jp
株式会社サイバーエージェント AI事業本部 広報 
E-mail:cyberagent.ai_pub@cyberagent.co.jp