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秋葉原ラボ、東京大学大学院工学系研究科・鳥海研究室との共同研究である 「Influence of Selective Exposure to Viewing Contents Diversity」が 計算社会科学 に関する国際会議「SocInfo2018」にてBest Paperを受賞

サイバーエージェント

株式会社サイバーエージェント(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:藤田晋、東証一部上場:証券コード4751)のメディア事業における研究開発組織である「秋葉原ラボ」は、東京大学大学院工学系研究科 垣内弘太氏・鳥海不二夫准教授、当社の高野雅典・和田計也・福田一郎の共著論文が、計算社会科学領域の国際会議「SocInfo2018※1」にてBest Paperを受賞したことをお知らせいたします。

■研究背景
サイバーエージェントのメディア事業における研究開発組織である「秋葉原ラボ」では、インターネット上の人間行動を理解するために、以前より計算社会科学の研究を行っており、大学・研究機関との産学連携を強化しながらインターネットに関する学術的・社会的課題に取り組んできました。本論文の第二著者である東京大学大学院工学系研究科の鳥海不二夫准教授とは2016年より共同研究を進めており、Webにおける人間行動について多面的な研究を行ってまいりました。

テレビ・新聞・雑誌などの従来のメディアに加え、オンラインニュースやソーシャルメディアの普及により、現代人は膨大な情報に囲まれています。そのため人は情報源を選択する必要性に迫られ、これを選択的接触とよび、人が触れる情報を偏らせます。これは社会の分断化(政治などの意見の分極化、社会や科学に関する知識の乖離)に繋がったり、異なる意見同士の議論・相互理解を困難にし、社会に悪影響を与える可能性があります。このような背景を受け、どのようなコンテンツ接触が情報の多様化に寄与するか、について研究を行ってまいりました。

■論文研究の説明、概要
今回採択された論文「Influence of Selective Exposure to Viewing Contents Diversity(選択的接触がコンテンツ視聴の多様性に与える影響)※2」では、「AbemaTV※3」におけるユーザーの番組視聴行動を題材とし、ユーザー自身が接触するコンテンツを選ぶ状況下において、視聴するコンテンツの多様性変化を評価する枠組みを提案し、多様性を増加させる条件について明らかにしました。

本研究では人が視聴するコンテンツの多様性変化を評価する枠組みを開発し、それを用いて「AbemaTV」におけるユーザーの番組視聴の多様性変化について分析しました。その結果、視聴番組の多様性は微視的視点では減少する(例えばドラマコンテンツのうち特定のシリーズのみ視聴する)ものの、巨視的視点では増加する(例えばドラマ中心に見ていたがニュース番組も見るようになる)ことがわかりました。また複数のジャンルに跨るような曖昧性の高い番組を視聴したユーザーはその後、多様性を高めるような視聴行動をすることが示されました。

■今後の展開について
本研究は「AbemaTV」のメディアとしての価値向上を目指し、特に報道番組の社会への影響を最大化する一環として行ってきました。本研究結果は「AbemaTV」のユーザーが得る情報の多様性を増加させる可能性を示します。特に報道番組においては、政治的姿勢や知識の分断を緩和し、健全な政治的・社会的議論の実現に寄与することが期待できます。今後は本研究の視聴多様性評価手法と社会調査を組み合わせ、より具体的な効果と方策について研究を進めてまいります。

 

※1  Social Informatics 2018 

※2 K. Kakiuchi, F. Toriumi, M. Takano, K. Wada, I. Fukuda “Influence of Selective Exposure to Viewing Contents Diversity”, The 10th International Conference on Social Informatics (SocInfo), 2018.

※3 株式会社AbemaTVが運営する“無料で楽しめるインターネットテレビ局”

関連組織

■秋葉原ラボ
秋葉原ラボは大規模データ処理やデータ分析、機械学習などを専門とするエンジニア約40名が在籍する研究開発組織です。サイバーエージェントのメディアサービスから得られるデータを活用することで、メディアサービスと会社の発展に寄与することを目的として2011年4月、秋葉原にオフィスを開設しました。