• home.pngホーム    footpath_img.png    
  • FEATURES    footpath_img.png    
  • FEATURES一覧    footpath_img.png    
  • 信念を貫き通した13年-逆境があったからこそ今がある
  • Interview
  • 2017.4.14
  • facebook post

信念を貫き通した13年
-逆境があったからこそ今がある

  • 13592_ext_05_0.png?7724629a890981b3d4a4a95982b28b7e

    株式会社ウエディングパーク 代表取締役社長 日紫喜誠吾(41歳)
    1976年生まれ。1998年同志社大学卒業、株式会社キーエンス入社。2000年に株式会社サイバーエージェント入社。広告営業を経て、2004年株式会社ウエディングパークへ参画。2005年代表取締役社長就任。

起業を志した大学時代、そしてサイバーエージェントへ

大学生の時から人に感動を与えられるような大人になりたい、いつか起業したいと思っていました。起業するためにはまずは稼ぐ力を身につけなくてはと思った私が、営業力を養うために就職先として選んだのはキーエンス。ただ、仕事をして2年ほどだったころ、インターネットビジネスが出てきて自分と年が変わらないような人たちがどんどん起業しているのを知り、インターネット産業への転職を考え始めました。サイバーエージェントを選んだのは、「ビットバレーの鼓動」(2000年 日経BPコンサルティング出版)という本を手に取ったのがきっかけ。当時、社長の藤田はホームページ上で「ベンチャー企業社長の日記」というコラムを公開していて、それを読んで本人の人柄に共感したことから、2000年8月にサイバーエージェントに転職しました。当時私は24歳、結婚して4か月後のことでした。今考えると、妻はよく何も言わずについて来てくれたなと思います。

13592_ext_09_0_L.png?a63c4b5ff278ab9cdc9728fa9e66e68a

創業まもない頃のサイバーエージェントのコーポレートサイト。「ベンチャー企業の日記」を見て興味を持ちました。

仕事は与えられるものでなく、自分で作るもの

暑い夏の日、渋谷マークシティのオフィスでサイバーエージェントでの初日を迎えました。前職と同様に営業での入社・・・の予定だったのですが、入社当日、副社長に呼ばれ話をしたら、新しく立ち上がった事業の部署に異動になるまさかの展開。まさにベンチャーという感じですよね(笑)その後営業部門に異動になりましたが、成長するインターネット広告市場、変化する広告商材、お客さんからのニーズの拡大に応えるのに一生懸命な日々。頼れる会社の看板もなく、泥臭く頑張るしかありません。ただそうすることで周囲の信頼を少しずつ得るようになり、結果もついてくるようになりました。今も昔も変わらないサイバーエージェントの良さは一生懸命やっていてもシラケない風土。そして、仕事は与えられるものでなく、自分で作るもの。これが創業期のサイバーエージェントで学んだことでした。

13592_ext_09_1_L.jpg?1cb7a7a8e84a3c59ef49ec7fbbfa332f

ブライダル業界に初めてクチコミを持ち込みスタート

そうして入社3年ほどがたった2003年下旬、私は広告営業の局長になっていました。そんなある日、サイバーエージェント社長の藤田から呼ばれ、「今度、ウエディングの情報サイトを始めるんだけど、日紫喜君、やってみる?」と言われたんです。結婚情報サイトを運営する会社を買収して、事業モデルやサービス内容も変えて新たに始めようというものでした。自身も結婚して結婚式に良い思い出があり、それまでの仕事でそれなりに結果を出して新しいことをやりたいなと思っていたタイミングだったのと、人に感動を与える仕事をしたいと思っていたので迷うことなくYesと返答。ちなみにうろ覚えですが、藤田からは「日紫喜くんはホテルマンぽいし、ウエディングに向いてそうだよね」と言われました(笑)そうやって「ウエディングパーク」は藤田を社長に、私は営業本部長としてスタートしました。

新たにスタートした「ウエディングパーク」は、実際に挙式をしたユーザーや参列したユーザーの結婚式場に関するクチコミを掲載し、広告掲載した会場からはクリック課金で広告料金をお支払いいただくというビジネスモデル。2004年当時、ブライダルはイメージが大事でクチコミを掲載するサービスなんてない状況。クチコミというのは当然、良いことではなく悪いことが掲載されることも考えられます。ある意味、情報が限られている市場にクチコミを持ち込むことは、結婚式場からの反発も考えられました。ただインターネットがより人々の生活に浸透していけば様々な情報開示が進むことは明らかであり、何より結婚するカップルが求めている結婚式場の生の情報をユーザーに届けるというのは、サービスとして絶対正しいことをしているという自負がありました。

13592_ext_09_2_L.png?036656b0eed397edbf25f2d14d4f1f1b

2004年当時の「ウエディングパーク」現在はクチコミ数、会場掲載数ともに当時より大きく増加

市場と向き合い続け下した大きな決断

サービスをスタートした翌2005年には社長というバトンを受け取りましたが、そこからも無我夢中。ほぼゼロから事業内容をつくり、参考モデルもない中、自分達で考え結果を出さなければいけない日々でした。結果、クチコミが市場に根付くには5年程かかったような気がします。そうやって事業を継続させてきた2009年、広告の販売方法をクリック課金から月額固定へと変更する、大きな決断をします。それには、少子化の影響やそもそも結婚式を挙げない「なし婚」の増加により、結婚式を挙げるユーザーが以前より少なくなってきている市場背景がありました。このままではサービスを安定的に運営できないかもしれないーそう考えての判断でしたが、これはビジネスモデルが後戻りするという決断。(サイバーエージェント社長の)藤田に報告したときには大きな反対を受け、30分の予定の会議時間が1時間に延び、それでも結局議論は平行線のまま。「失敗すると思うけど、日紫喜君が決めていいよ」と言われ、会議が終わりました。自分の判断で決めたことだから、何が何でも成功させなければと身が引き締まりましたが、今振り返るとあの出来事が経営者として一皮むけた時だったのだと思います。

13592_ext_09_3_L.jpg?f7115d1393acf41dc7f9caf133f55506

しんどい時こそ、社長が率先して背中を見せる

とはいえ、料金変更は会場に対し、そう簡単に理解を得られるものではありません。営業が説明に行ったら会場の方からクレームが来るのは想定内。社員も不安がる中、大きく金額が変わる会場に対しては、自ら説明に行くと決め、2か月で全国100会場回って直接説明に行きました。つらい時こそ、社長である自分が一番キツいことを率先してやらなくてはいけない。私の本気が伝わったのか、社員も覚悟を決めて、一緒に頑張ってくれました。この2009年は本当に苦労の年。自分たちの信念を貫き通すんだという意思で乗り越えてきました。ただ、まだ立ち上がったばかりのベンチャーだったサイバーエージェントに入社して、自分達で仕事を作ってきた修羅場経験があったからこそ、こういうときにも踏ん張れた。そう考えると、がむしゃらに働いた20代は、今につながる大きな意味を持っていると思います。

13592_ext_09_4_L.jpg?c3cbec1f1bc6464f2ee999ea14a791e4

過去に経験した苦労が地層のように積み重なって、信用や影響力になっていく

きちんと会社の福利厚生や組織作りに着手できるようになったのはここ5年くらいのこと。ウエディングパークが今のビジネスモデルを確立させるまでに、8年ほどかかりました。市場に初めてクチコミを持ち込み、クリック課金から月額課金へ・・・順風満帆とはいかなかったですが、信念を貫き通し続けたことが、現在の13年続くウエディングパークのサービスに繋がっています。

会社としても、個人としても、これまでの苦労があったからこそ忍耐力がつき、逆境にも負けない基盤が築けたのだと感じます。私も社長になって13年目、41歳になりました。40代になったからといって急に成長するわけではなくて、これまでの困難や苦労を乗り越え実績や信頼を地層のように積み重ねてきた結果が、信用力や影響力という今の自分をつくっているのだと思います。仕事ももちろんだけど家庭との向き合い方も社員の模範になるような振る舞いをしなければいけないなと思えるようになったのも、少し余裕ができてきたからかもしれません。

とはいえまだまだ守りに入るわけにはいきません。会社経営はアクセルとブレーキの踏み分けが必要。これからも必要な時にアクセルを踏めるような体力づくりや、意図的に新しいことを学ぶことを始めたのも、40代になったから。これからも常にチャレンジし続けられるトップでありたい―そう思っています。

13592_ext_09_5_L.jpg?c9b9762517b7a9c17fc63246d4deddb5

現在、社内イベントの模様。社員数も100名規模に。

運営サービス
「ウエディングパーク」

13592_ext_09_6_L.png?f2dacdf1080c072a7aeccab4dea92e86

全国約 5,000 件以上の結婚式場のデータベースと国内のウエディングメディアではクチコミ掲載数日本最大級を誇る結婚準備クチコミ情報サイト