#02 “幅の広さ”から生み出す「AbemaTV」ブランド

前澤 拓馬( まえさわ たくま )
デザイン制作会社「DRAFT」を経て、2013年サイバーエージェントに中途入社。アメーバピグのアートディレクションを手掛けたのち、現在は全社ブランディングや「AbemaTV」の番組制作、プロモーションなどを担当。

新しいことを成し遂げたいとサイバーエージェントへ。「AbemaTV」のブランディングを担う

サイバーエージェントに入社した経緯と入社後のキャリアを教えてください。

もともと広告系の制作会社にいたのでずっと紙媒体中心で広告制作を行っていましたが、WEBの流れがくるなか紙媒体だけでの表現に限界を感じていました。当時新しいコミュニケーションサービスである「アメーバピグ」や新サービスを次々とリリースしていたサイバーエージェントに興味を持ち「ここなら何か新しいことができるのでは」と思い、入社を決めました。
入社後はピグのイラストレーターから始まり、UIデザインを経て最終的にはピグ全体のクリエイティブ統括を担いました。「AbemaTV」のリリースのタイミングでプロダクト認知のため、全社ブランディングをする部署にクリエイティブディレクターとして参加。現在は「AbemaTV」の番組アートワークを担当しています。

「AbemaTV」のブランディングはどのように進めていったのですか?

段階的に「AbemaTV」をどう見せていきたいかを考えながら進めていきました。
番組のヒット作がまだないころだったので、まずはプロダクトを認知させることを中心にメディア露出を増やしていきました。その時にとにかく意識したのは“情報の統一感”です。「インターネットテレビ局」「無料で見られる」というシンプルなメッセージを社内外ともに伝え続けていきました。

クリエイティブ面ではマスメディアを目指しているので、ある程度大衆的で分かりやすく、でもチープになりすぎず、程よいクールさを意識してデザインルールを設定していきました。ブランドカラーの黒とサービスのシンボルであるアベマくんのイメージを定着させるため、情報のサイズ感やフォント選びに注意をはらいながら、できるだけ印象に残りやすい表現を心がけていました。

そしてプロダクトが少し認知されてきた段階で、今度はメジャー感や安心感を出してよりユーザーの獲得と定着を図るため、新聞広告や駅のジャックなどマスへの広報戦略をとっていきました。著名タレントを一様に起用したことで堂々としたイメージを作れたのではないかと思います。

番組成功を支える「AbemaTV」アートディレクション室の特徴とは?

アートディレクション室(※以降AD室)ではどのような仕事をしているのですか?

番組のアートワークを担当しています。今までに恋愛リアリティショーの「かぐや姫と7人の王子たち」や麻雀プロリーグ戦「Mリーグ」のスタジオセット、ARを利用した番組テロップなどを制作しました。現在は新規のF1層向け恋愛リアリティーショーとホラー系の番組アートワークを担当しています。まったく毛色が違うので頭の切り替えには工夫が必要ですが、そのおかげで新しい発想のヒントを得られたりもします。他に年末年始や周年イベントなど、番組単体ではなく「AbemaTV」全体を盛り上げる施策やブランディングにつながる案件を担当することが多いですね。

「AbemaTV」のAD室の特徴的なところはどんなところですか?

一言でいうと“幅広さ”だと思います。仕事の幅と、中で働くクリエイターの幅と、両軸あります。

仕事の幅だと番組のキービジュアルと世界観づくりがメイン業務になりますが、グラフィック的な部分はもちろんのこと、番組の美術セットや内容をきれいにわかりやすく伝えるためのテロップも制作しますし、キービジュアルの表現自体も撮影から絵を描くこともあり本当に幅広いです。番組自体を宣伝するプロモーションも重要なので、街中に展開していく屋外広告からグッズ制作やお店とコラボしたりもします。SNS施策でも拡散の仕掛けづくりを企画から考えたり、番組をより良いものにしようとトータルで考えるので、いわゆる広告代理店が担っているような分野もAD室のアートディレクターの仕事です。極端に言ってしまえば、アートディレクターの関わり方次第で番組の成功を左右するといっても過言ではありません。

またクリエイターの幅だと、バックグラウンドが違う人が集まっているので案件に合わせて最適なチームを組むことができますし、お互いの職能がうまく交わることで、様々なアイデアが生まれ、クリエイティブの質も高まります。毎回刺激になりますし、没頭してしまうほど楽しい環境ですね。

どんどん可能性の広がる“インターネットテレビ局「AbemaTV」”

今後どのような仕事をしていきたいですか?

他のサービスやリアルなものと連携して、新しい視聴体験をつくっていきたいです。
現状いうと競輪チャンネルがグループ会社が運営する競輪投票サービスの「WinTicket」と連携したりしています。近い将来、番組を見ているその場で出演者が着ている洋服をそのままタップして買えたり、選挙放送を見ながらその場で投票できる時代がくるかもしれません。
そう考えると「インターネットテレビ局」という強みを活かして、他のサービスとの連携やリアルなものとシームレス化ができたら、可能性は無限大にあると思っています。今までなかったサービスだからこそ、今後の可能性をあれこれ考えることは楽しいですし、そこをクリエイティブの面で担っていきたいです。数年後どんなことをやっているか分からないのも、サイバーエージェントっぽくてワクワクしますね。

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