INTERVIEW

小池 英二

株式会社サイバーエージェント
上級執行役員

小池 英二

インターネット広告事業の、これまでとこれから

インターネット広告事業は、サイバーエージェントが創業時から展開している中核事業です。創業した1998年当時、インターネット広告産業はまだまだ黎明期でしたが、この約20年の間、自分たちの手で産業の未来を創るという姿勢で取り組んできました。

「いつか、デジタルがマーケティングのど真ん中になる」

そう信じて思い描いてきた未来は、いよいよ現実のものになってきています。

2019年には、日本の総広告費の中でインターネット広告費が初めてテレビメディア広告費超え、広告業界の転換点となりました。さらに、2020年に起こったCOVID-19により、世の中のデジタル化は予測を上回るスピードで加速しています。

広告に限らず、多くの企業や組織がDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進していくこのタイミングは、私たちにとって大きなチャンスが広がっています。

これまでは、運用力と技術力を強みにインターネット広告の効果を最大化させるという価値を提供し、国内のインターネット広告市場においてトッププレイヤーとして業界を牽引してきましたが、これからは顧客のマーケティングパートナーとして、広告の枠を超えてより事業成果に直結するソリューションを提供していくフェーズだと思っています。

仲間の輪を広げて大きなチャンスを捉え、さらに面白い未来を

会社として事業を成長させようと思うと、必要になるのは戦略です。でも、いくら秀逸な戦略を立てたとしても、それを実現する仲間がいなければ成り立ちませんよね。

これまでサイバーエージェントでは、情熱を持った人間が集まり、その熱量で事業を大きくしてきました。この“人で勝っていく”というところは、創業期から変わっていないサイバーエージェントの強さの一つです。だからこそ「どんな仲間と一緒にやるか」というところに強いこだわりを持っています。

僕は15年前に「21世紀を代表する会社を創る」というビジョンに共感し、サイバーエージェントに入社しました。当時から比べると、組織や事業も多様化し多くの変化がありましたが、「すごい会社に入るのではなく、自分たちで創るんだ」というベンチャースピリットは、この15年一切変わっていません。日々、皆がベンチャースピリットを持ってチャレンジしていますし、これからもそれは続いていきます。

今この大きなチャンスが広がるタイミングで、僕たちが思い描く未来に共感し一緒にチャレンジしてくれる仲間が増えれば、さらに面白い未来の実現に向けて加速していけると思っています。

血の通ったチームで、個人と組織の理想の関係を築きたい

僕は学生時代にラグビーをやっていたこともあり、ベタですが「One for all, All for one」という言葉が好きで、仕事においてもその価値観を大事にしています。

チームで掲げたビジョンを実現するために、個々人がスキルを磨いて組織に貢献し、組織は個人の幸せを実現するためにやりがいを持って働ける環境を作る。そういう関係が理想だと思っています。

また、仲間の成功を自分の成功のように一緒に喜んだり、信頼関係の下、刺激を与え合いながら高め合ったり、苦しい時は一緒に乗り越えていったりするような、血の通ったチームにしたいと思っています。

人の言動や行動は、その人がもともと持っている性格だけではなく、環境によって大きく変わるものです。サイバーエージェントで出会った仲間と一緒に働く中で、自分の考え方がポジティブに変わっていったり人生が豊かになっていけるような組織が、企業のあるべき姿の一つだと思います。

インターネット×マーケティング。“機会”が満ち溢れるフィールドで、一緒に新たな挑戦を

サイバーエージェントに向いているのは、「野心」と「探究心」を持った人だと思います。

僕たちは皆で一丸となり、かなり大きなステージにチャレンジしようとしていますが、何か大きなことを成し遂げようとする時には、絶対に修羅場が待ち構えています。

これまでに何度も修羅場を経験したからこそ実感しているのは、仕事に対する情熱や強い「野心」というものがないと、その修羅場を乗り越えることは難しいということです。なので、正直に言うと、保守的で安定志向の方には向いていない環境だと思います。

全員が「21世紀を代表する会社を創る」当事者なので、野心と当事者意識を持って向き合える人と一緒に働きたいと思っています。

そしてもう一つ挙げている「探究心」は、日々常識が変わっていくインターネット産業において、欠かせないものです。自分自身を常にアップデートしていく必要があるので、柔軟に変化を楽しんでいける人がいいですね。

特にインターネットは、効果などを全て可視化できることが強みです。お客様の広告効果を改善するために物事を掘り下げたり、本質を探究することが好きな人には向いていると思います。

人も会社も、機会によって成長していくものだと思っています。僕たちが戦っているインターネット×マーケティングというフィールドは、まさに機会が満ち溢れている産業です。一緒に面白い未来を想像し、創造していける新たな仲間を待っています。