CEOメッセージ

1998年11月29日

ハイパーネット


創業以来、社名が似ているためか事業が似ているためか、いつも大風呂敷を広げる私が似ているのか解りませんが、よくサイバーエージェントを見ているとハイパーネットを思い出すと言われます。
ハイパーネットはちょうど1年前の昨年12月に破産したNBCのニュービジネス対象を受賞したこともあるネット広告のベンチャー企業です。特に金融機関の方とお会いするといつも引き合いに出されます。「私たちは営業主体の会社であって、開発もやっている訳ではないので根本的に違うのです。」と説明しても彼等には同じに見えるようです。

そのハイパーネットの板倉雄一郎元社長が日経BP社から刊行した「社長失格」という本をこの週末一気に読みました。ハイパーネット出身の方からも本を書いているという噂を聞いていたので楽しみにしていたのですが、はっきり言ってこの本はめちゃくちゃ面白かったです。どうしてこんなに頭のいい起業家が失敗したのか、不思議にも思いました。

板倉社長はインターネット広告事業に参入してからの2年間をレールが途中で切れていたジェットコースターに乗っているようなものだったと形容していましたが、書いてある内容は、ついこの2~3年に起きた出来事であり凄いリアリティで迫力がありました。
登場人物もこの業界で今現在君臨する人で、私がいつも懇意にして頂いているインターQの熊谷社長も実名で登場しました。

実際、私も1昨年に就職活動をしていた時に何かの記事を読んでハイパーネットに興味を持ち、電話でアプローチしたところ、「新卒は採ってません」と断られたことがあります。「広告営業には自信があるんです」と言ってみたのですが、幸か不幸か解りませんが、その時はそれでも会ってもらえませんでした。

板倉社長はハイパーネットの失敗の原因は成長のスピードを見誤った点にあると分析していました。
一歩出遅れると命取りになるこの新しい業界で成長のスピードを計算することは至難の業だと思いますが、それでも急ぎたくなる気持ちをぐっと抑えて自己抑制していくことも必要だと感じました。

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