CEOメッセージ

1998年8月20日

自由と自己責任

昨日ご来社頂いたお客様が、「よく教育できてますねぇ」と褒めてくださいました。
恐らくお茶を出したり挨拶をしたり電話応対といったところだと思います。
それを聞いて本当に嬉しかったのですが、実は私たちはほとんど教育らしい教育も指導もしていません。

このくらいの人数だと、まだ教育しなくてもみんなが自分で考えてきちんと応対するのかも知れません。

若い人ばかりの会社で、いい加減に会社を運営しようと思えばいくらでもできる状況下で、やはり大きな会社になるためには、大切なことだと思います。
時間にルーズだったり、ビジネスマナーも知らなければ、きちんとした会社は付き合ってはくれません。

今後会社が大きくなるにつれて、嫌でも厳しく指導したりルールを作っていかなくてはなる状況がくると思います。
若い経営陣で急激に伸びているベンチャー企業は、思い付く限りでも、厳しいところが多いです。

私も以前、ルールが増えてくるに連れて、本当に窮屈な思いをした覚えが有りますので、できるだけルールを少なくして、おとなの自己判断で行動する会社にしたいと思っています。
でも、社会経験の少ない若いメンバーでやっている会社でそれは本当に難しいことだと思います。

そこで、今日考えました。

本当に、ルールを必要以上に細かく決めたり、仕事をまじめにやらない人に厳しく指導することは、必要なのでしょうか。

それは終身雇用を前提とした日本的企業で、駄目な人も内部で抱える必要がある以上は、全体を均等なレベルに引き上げなければならないために必要だっただけではないでしょうか。

以前、外資系のパソコンメーカーの人事の方から、
「企業は15%のHighパフォーマーと70%の中間的なパフォーマンスを挙げる人と15%のローパフォーマーから構成されている。企業は15%のHighパフォーマーによって成り立ち、調子の良いときでも、中間的なパフォーマーをHighパフォーマーに引き上げると同時に、15%のローパフォーマーをリストラし続けなければならない。」

という話を聞いて、さすがに動きの速い業界だと感動しました。

確かに、ローパフォーマーに気を取られて、注意したりルールを作るよりもHighパフォーマーを正当に評価するほうが強い企業体になると思います。

私のインテリジェンス時のマネージャーは、特に何も細かいことを言わず、頑張った時や成果を上げた時だけやたら褒めてくれました。
私がいろいろ言われると嫌になるタイプだからかも知れませんが、その頃は最高に仕事をしやすかったです。
そのマネージャーが、「高い目標をこなしているのに、さらに次を仕掛けるやつがこれから生き残っていく」
と言っていたのを聞いて、しびれました。
決して満足せず、高い視点で目標をこなしつづける人材が市場価値を持つ時代がきていると思います。

特に私たちようなベンチャー企業は特に、自由な分、自らが高い目標を設定して自分で自分を管理していかなければならない環境だと思います。
そういった意味では、早く市場価値をつける機会の多い環境といえます。

サイバーエージェントからたくさんの高い市場価値を持った人材を輩出したいです。

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